22Jun
[最終更新日]2023/04/24
こんにちは、伊庭和高です。
人間関係の悩みでよく見られるのが、
「傷つきたくない」ということ。
友達、恋愛、夫婦関係など、
さまざまな場面で傷つきたくない気持ちが出てきます。
「傷つきたくないから自分から離れる」
「傷つく前に距離を取る」
傷つきたくないから逃げることを繰り返し、
満たされない想いを抱えている人もいます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
傷つきたくなくて逃げてしまう原因と克服法をお伝えします。
目次
傷つくのが怖い
「傷つきたくない」という言葉の裏側には、
「傷つくのが怖い」心理背景があります。
・
・
・
ここ、非常に重要なので繰り返します。
傷つきたくないのではなく、
正確には「傷つくのが怖い」のです。
ショックを受けたり涙を流したり、
あるいは恐れていた事態が起こったりと、
怖い気持ちが背景にあるのです。
逃げても悩みは繰り返される
怖さと向き合わずにいても、
怖い気持ちは何度も襲ってきます。
一時的には逃げられても、
似た様な場面になれば再び傷つくのを怖がってしまいます。
たとえば恋愛で傷つくのが怖くて逃げ出せば、
その瞬間は何とか切り抜けられるでしょう。
ですが傷つくのを怖がっていれば、
似た様な状況が訪れた時に再び怖がってしまいます。
どれだけ逃げても前には進めず、
同じ悩みを何度も繰り返してしまうのです。
結局どちらも傷ついている
そして非常に大切なことなのですが、
傷つくのを怖れて逃げたとしても、
結局は傷ついているのです。
「なぜできなかったのか…」と、
自分で自分を責めてしまうこともあります。
あるいは日数が経過してから、
怖れていた事態が起こることもあります。
その瞬間に傷つかなくても、
時間差でしっかり傷ついてしまうのです。
傷つきたくなくて逃げ続ける限り、
どんな結末になっても傷つくのです。
傷つくのが怖い原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
傷つきたくなくて逃げるのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説しますが、
自信があれば傷つくのを怖がりません。
自分の気持ちに素直に行動し、
前に進んでいけるのです。
ですが自分に自信が持てていないから、
傷つくのを怖がり逃げてしまうのです。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも是非やってみてください。
逃げ続けた先の末路
傷つくのを恐れて逃げ続けても、
幸せな未来は待っていません。
表面的な関係は築けても、
深い関係に進めないのです。
心を許せる友達ができなかったり、
恋愛でも親密な関係になれないのです。
たとえば結婚願望があっても、
深い関係になるほど傷つくのを恐れてしまいます。
結果的に関係を深められず、
別れを繰り返してしまうこともあるのです。
自信のなさと向き合い、
傷つくのを恐れず行動できる様になることが大切です。
逃げてしまう現状を克服する2つの方法
逃げてしまう現状を克服するには、
2つの方法を実践する必要があります。
ぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を変える方法をお伝えします。
自分の気持ちを声に出す
まず最初のステップが、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
傷つくのを怖れて逃げる人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
ネガティブ思考が強まるほど、
ますます怖れが強まり現実逃避してしまうのです。
どんな気持ちも、まずは声に出して受け止めること。
傷つくのを怖れず行動する上で、
避けては通れないステップです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座で解説していますが、
意識してぬいぐるみを活用することで、
傷つくのを怖れず行動できる様になります。
自分を主語にして問いかける
自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
傷つくのを怖れている時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分よりも先に相手の反応を気にしてしまいます。
相手にどう思われるかを気にして、
自分の気持ちを押さえ込んでしまうのです。
あるいは傷つくのを恐れて、
自分には無理だと思い込み、
自分の気持ちに素直に行動できないのです。
自分を主語にして問いかけることは、
傷つくのを怖れずに生きる上で不可欠です。
お客様のエピソードを紹介します
次に傷つくのを恐れる現状を克服した、
お客様のエピソードを紹介します。
大阪府在住の小沼さん(女性・仮名)は、
人間関係の悩みに直面する中で、
私のことを知りました。
===ここから===
相手にどう思われるかが気になり、
言いたいことを我慢したり、
無理して相手に合わせてしまう。
自分の気持ちがわからなくなり、
次第に疲れてしまう状況が続いていました。
恋愛でも付き合うことはできても、
次第に自分の気持ちが言えなくなって、
別れてしまうのを繰り返していました。
そして伊庭さんとお話をする中で、
傷つくのを恐れる自信のなさに気づきました。
傷つきたくないから離れたり、
大事な場面で気持ちを抑えていました。
「どちらも傷ついていますよ」
この言葉を聞いてハッとしました。
確かに傷つきたくないと思っても、
後で傷ついたり後悔することばかり。
これでは人間関係に悩み続け、
仕事も恋愛も上手くいかないと思いました。
===ここまで===
小沼さんに起こった変化
私は小沼さんのお話を聞きながら、
先ほど紹介した2つの方法をお伝えしました。
そして小沼さんの悩みを解決するために、
専用の個別メニューを作成しました。
実践してしばらく経つ中で、
小沼さんに変化が生まれました。
===ここから===
傷つきたくないと思う時ほど、
頭の中でグルグル考え込んでいました。
頭の中で考えるほど、
傷つきたくない気持ちが膨れ上がり、
心がしんどくなっていました。
「傷つくのを恐れているな」と、
自分の気持ちを声に出す中で、
次第に気持ちを落ち着けられました。
その過程で自信のなさにも気づけ、
相手の反応を気にするのにストップをかけられました。
そして自分を主語に問いかけるのは、
本当に効果絶大でした。
傷つくのを恐れている時ほど、
「どうしたらいいのか?」と問いかけていました。
自分がしたいことではなく、
「どうしたらいいの?」と悩み、
解決策を外に求めていました。
これでは悩みが解決せず、
むしろ現状が悪化するばかりでした。
「どうしたいのか?」と問いかけ、
自分のしたいことを選択できる様になると、
人間関係も良い方向へ変わり始めました。
傷つくのを恐れていたのが嘘の様に、
素直に気持ちを言える様になりました。
今では彼氏もいるのですが、
今までの恋愛とは違って、
お互いに本音を伝え合えているので、
居心地が良い関係が築けています。
===ここまで===
傷つくことから逃げ続けても、
良いことは何もありません。
自分が望む行動をとれず、
人間関係を悪化させてしまいます。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践することで、
傷つくことを怖れずに行動していきましょう。
自分の気持ちに素直に行動できる様になるほど、
理想的な関係を築ける様になります。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。