16Apr
[最終更新日]2024/05/12
こんにちは、伊庭和高です。
今回はエゴサーチについて取り上げます。
「自分自身のことをネットやSNSで調べること」
これがエゴサーチです。
著名人の方や企業が、
自身・自社のことを調べるのはもちろん、
一般の人がエゴサーチすることも普通にあります。
「エゴサ」と略されたりと、
多くの人が一度はエゴサした経験があるかもしれません。
エゴサーチをすることで、
自分自身の評判や印象を知ることができます。
確かにメリットもあるのでしょうが、
特に個人がエゴサーチをすることは、
デメリットの方が圧倒的に多いのです。
「エゴサーチをして心が苦しい…」
「エゴサーチをする度に感情が乱れる…」
著名人の方から相談が寄せられることもあれば、
一般の人もこうした悩みを抱えていることがあるのです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
エゴサーチをしない2つの方法を解説します。
またエゴサーチをしてしまう心理背景や原因を、
独自の切り口からお伝えします。
目次
エゴサーチをしない2つの方法
最初にぬいぐるみ心理学の視点で、
エゴサーチをしない方法を解説します。
非常にシンプルな方法ですが、
2つの方法を繰り返し実践することで、
エゴサーチをして悩み続けなくなります。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
エゴサーチをしてしまう時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大する傾向があります。
一説では1日の中で頭の中で考えることの9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
エゴサーチをしてしまった時に、
ネガティブな感情が充満するのも、
決まって頭の中で考えている時です。
ここでポイントになるのが、
「まず自分で声に出すこと」
友達や仕事仲間や家族など周りの人に、
いきなり気持ちを吐き出さないでください。
自分の気持ちを吐き出せば、
確かにスッキリするでしょうが、
相手は良い気分になりません。
「また同じ悩みを聞かされている…」
「自分で何とかしてよ…」
最初は親身になってくれても、
何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、
関係が悪化する可能性があるのです。
いきなり誰かに伝える必要はありません。
独り言で構いませんので、
頭に浮かんだことを声に出していきましょう。
声に出すほど思考が整理され、
自分で心を落ち着けられる様になります。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
エゴサーチをして悩む時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に周りのことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
周りのことを先に考えている状態です。
周りのことを考えるほど、
周りの反応や評判が気になり、
エゴサーチをしてしまいます。
実際にエゴサーチをしてしまい、
ネガティブな言葉を目にすることで、
必要以上に心が動揺してしまうのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸になっているのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
エゴサーチをして悩むのを克服する上で不可欠です。
自分を主語に問いかけることで、
他人軸ではなく自分軸で生きれる様になります。
エゴサーチで悩むのはなぜ?
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
エゴサーチをして悩んでしまうのは、
自分の自信のなさが根本原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば必要以上にエゴサーチはしません。
周りの意見を気にせず、
自分軸がブレずに行動できるのです。
ネガティブな意見だけを原動力にせず、
穏やかな気持ちで毎日を過ごせます。
一方で自信がないからこそ、
結果としてエゴサーチをしてしまい、
ますます心が乱れてしまうのです。
「具体的にはどんな自信のなさがあるのか?」
代表例を3つ紹介します。
周りの目が気になる
「世間にはどう思われているのか…」
「自分の評価が気になる…」
「嫌われない様に振る舞わないと…」
この様に周りの目が気になるほど、
エゴサーチをしてしまいます。
特定の誰かだけに限らず、
世間一般の不特定多数の反応や評価が気になっているのです。
ただし周りの意見を参考にしようと思っても、
そもそも憂さ晴らしをしている人もいるので、
実際には参考にならない意見が多いのです。
周りの目を気にするほど、
悩みやモヤモヤばかり増えてしまいます。
現実逃避
「仕事が忙しいから…」
「大きな困難に直面したから…」
ストレスやプレッシャーがかかり、
現実逃避でエゴサーチをする人もいます。
目の前の物事から一時的に目をそらすために、
パソコンやスマホでエゴサーチを始めるのです。
一時的に気が楽になるかもしれませんが、
エゴサーチをしても目の前の課題は進みません。
しかもネガティブな意見が多いので、
気持ちも落ち込んでしまうのです。
ネガティブな言葉を原動力にしている
実はエゴサーチをすることで、
行動の原動力にしている人もいます。
ネガティブな言葉を言われたことで、
反骨精神や怒りをエネルギーに変えている状態です。
確かに怒りを原動力に変え、
頑張れることもあるでしょう。
ですがこの状態が続けば、
怒りがないと行動できなくなりますし、
原動力を得るためにネガティブな言葉を必要としてしまいます。
つまりネガティブな言葉が、
栄養ドリンクになっている状態です。
これでは一時的には頑張れても、
どこかで心が限界を迎えてしまいます。
悩みは形を変えて繰り返される
立場や役割や環境が変われば、
一時的にリフレッシュするでしょう。
ですが状況を変えても自分が変わらないと、
結局は同じ悩みに直面してしまいます。
気づけばエゴサーチをしてしまう状況が、
この先も繰り返されてしまうのです。
もしエゴサーチをしたいのであれば良いですが、
そうではないならば辛いだけです。
冒頭で紹介した2つの方法を実践し、
自信のなさと向き合いながら、
エゴサーチをやめられる自分に変わる必要があります。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。