16Nov
[最終更新日]2025/11/19

こんにちは、伊庭和高です。
今回は過去の私も悩んでいて、
お客様からもよく相談されるテーマです。
仕事でもプライベートでも、
すぐ泣いてしまうことに悩んでいる人はいます。
指摘を受けて泣いてしまったり…
意見を求められ泣いてしまったり…
本音を言おうとして泣いてしまったり…
泣くのは悪いことではないですが、
すぐに泣くのが続いていると、
自分で自分を責めてしまうことも多いです。
大人になってもすぐ泣いてしまうと、
人間関係もギクシャクしたりと、
上手くいかないと感じる機会が増えます。
過去の私も不意に泣いてしまうことがあり、
すぐ泣く悩みを解決するために試行錯誤しました。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
すぐ泣くのをやめる方法をお伝えします。
またすぐ泣いてしまう心理背景や原因も解説します。
目次
すぐ泣く人の心理的特徴
すぐ泣いてしまう人には、
大きく3つの心理的特徴があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
①自分の気持ちを抑えている

言いたいことを飲み込んだり、
やりたいことを我慢したりと、
自分の気持ちを抑えがちな人は要注意。
普段からフタをして生きている様なものなので、
いざフタを開けようとした時に不安や恐れが押し寄せるのです。
過去の私もそうだったのですが、
自分の気持ちを伝えようとすると、
なぜか言葉と同時に涙が流れてきました。
それだけ自分の気持ちを抑えていたので、
感情があふれ出したのだと思います。
②周りの目を気にしている

「変な風に思われたらどうしよう…」
「嫌われたらどうしよう…」
「怒られたらどうしよう…」
この様に周りの目を気にしていると、
周りに合わせて振る舞う様になります。
思ってもいないことを言ったり、
相手に同調する場面も増えます。
周りありきで過ごす様になるので、
周りの言動に敏感になってしまいます。
何かを言われただけですぐ泣いてしまうのも、
周りの目を気にしている時に起こりがちです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸で生きている状態です。
③失敗するのが怖い

何事においても失敗することが怖いと、
涙を流す場面も増えてしまいます。
なかなか前に踏み出せず、
怖さから涙がこぼれてしまうのです。
失敗を恐れ続けていると、
やりたいことを行動に移せなくなります。
失敗はしないかもしれませんが、
同時に成功もしないのです。
波風が立たない毎日が過ぎてしまい、
どこか物足りなさを感じてしまいます。
すぐ泣いてしまう根本原因

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
大人になってもすぐ泣いてしまうのは、
自信のなさが根本的な原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があればすぐに泣くことがなくなります。
周りの言動に動じなくなったり、
自分で自分の気持ちを落ち着けたりと、
素直な気持ちを表現できる様になります。
自分の気持ちを抑えることもなくなるので、
感情が爆発して涙を流すことも減っていきます。
ですが自分に自信が持てずにいると、
ふとした瞬間にすぐ泣いてしまう様になります。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
幼少期の記憶も影響している

私たちの自信のなさとは、幼少期の記憶も影響しています。
成長し大人になる過程で自信がなくなり、
何かの拍子にすぐ泣いてしまう様になるのです。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信のなさが形成され、
すぐ泣いてしまう様になる人もいます。
「親の顔色をうかがっていた」
「親に怒られたりダメ出しされることがあった」
「親の前で良い子を演じていた」
「親もすぐ泣く人だった」
たとえばこうした場合は子供にも悪影響が及ぶのです。
大人なのにすぐ泣くのを放置した末路とは?

すぐ泣いてしまう現状を放置しても、
幸せな未来は待っていません。
泣いてしまう自分にショックを受けたり、
恥ずかしさや情けなさを感じやすくなります。
周りに誤解を与えてしまったりと、
仕事やプライベートで人間関係が上手くいかなくなります。
異動や引っ越しや付き合う相手を変えても、
自分が変わらなければ新たな環境でもすぐ泣いてしまいます。
その意味ですぐ泣いてしまう悩みは、
時間が解決してはくれません。
ただしすぐ泣いてしまう悩みは、
成長する中で後天的に身についたものです。
生まれた時からの性格ではないので、
誰でも今から現状を改善できます。
すぐ泣くのをやめる方法
ここからはすぐ泣くのをやめる方法を、
ぬいぐるみ心理学の視点で解説します。
3つのステップになっており、
順に実践することで変化を実感できます。
ステップ1:自分の気持ちを声に出す

まず最初のステップが、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
すぐに泣いてしまう人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
頭の中でネガティブ思考が強まり、
涙となってあふれ出てしまうのです。
何より声に出さずに頭の中で考えていれば、
自分の気持ちを表現せずに抑えてしまいます。
何かの拍子に感情が爆発し、泣いてしまうのです。
どんな気持ちも、まずは声に出して受け止めること。
これが第一歩です。
ステップ2:自信のなさと向き合う

自分の気持ちを声に出した後は、
自信のなさと向き合っていきましょう。
「なぜすぐ泣いてしまうのか?」
「いつからすぐ泣く様になったのか?」
「どんな場面ですぐ泣いてしまうのか?」
浮かんだ言葉を、1つずつ問いかけていきましょう。
自信のなさに向き合わないと現状は変わりません。
自信を持って行動できる様になることで、
すぐ泣くのを克服できる様になります。
ステップ3:「どうしたいのか?」と問いかける

そして最後のステップは、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
すぐ泣いてしまう時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分よりも先に相手のことを考え、
相手ありきで行動してしまうのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
すぐ泣くのをやめる上で不可欠です。
自分が望む行動を取れる様になるので、
前向きに毎日を送れる様になります。
お客様のエピソードを紹介します
次にすぐ泣いてしまう悩みを克服できた
お客様のエピソードを紹介します。
岐阜県在住の本間さん(女性・仮名)は、
大人になってから何かの拍子に涙を流すことに悩んでいました。

===ここから===
仕事で自分の意見を言おうと思ったら、
なぜか涙が流れてしまう。
恋人と意見の食い違いがあった時に、
言葉より先に涙が流れてしまう。
すぐに泣いてしまえば話し合いにならず、
相手を困らせてしまいますし、
何より自分が情けなく感じていました。
「すぐ泣いてしまうのは自信のなさが原因」
伊庭さんのお話を聞き、まさに自分のことだと納得しました。
これまでも周りの評価や反応を気にして、
相手に合わせたり我慢することが多かったです。
常に自分を演じている様な状態なので疲れますし、
周りを気にし過ぎて言葉が出てこなくなっていました。
「すぐ泣いてしまう自分を変えたい」
伊庭さんのお話を聞いて、強く思いました。
===ここまで===
本間さんに生まれた変化
私は本間さんのお話を聞きながら、
先ほど紹介した3ステップをお伝えしました。
また本間さんの状況を踏まえ、
個別で取り組む課題もお伝えしました。
ぬいぐるみ心理学を実践し始めて数週間、
本間さんは変化と手応えをつかみ始めました。

===ここから===
独り言をブツブツと声に出すことで、
気持ちが落ち着き楽になることを実感できました。
それまでの私は頭の中で考え続けていたので、
想定外のことが起きたり意見を言う場面になると泣いていたのだと思います。
声に出しながら自分の気持ちを整理できる様になったので、
涙が流れてしまう事態は未然に防げる様になりました。
その上で、自分がどうしたいかを問いかけると、
周りを気にせず自己主張ができる様になりました。
自己主張することで相手との話もスムーズに進み、
仕事でも恋愛でも信頼関係を深められています。
本音を言わないことで相手に迷惑をかけてしまったり、
信頼を失っていたことに気づけたのも、
ぬいぐるみ心理学を実践しての収穫です。
自分がしたいことを念頭において過ごすことで、
今までの様に泣いてしまうことはなくなりました。
伊庭さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
===ここまで===

すぐに泣いてしまう状況はつらいです。
自分が情けなく感じたりと、
良いことは何もありません。
すぐに泣いてしまう原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合いながら、
3ステップに取り組むことで、
現状は今から変えることができます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
