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ぬいぐるみが夜の図書館でお泊り会をする心理背景とは?

[最終更新日]2020/12/15

 

 

こんにちは、伊庭和高です。

 

私が大学院生だった頃からちらほら話題になっていたのですが、

地域の図書館でぬいぐるみと一緒にお泊り会を行う試みが増えています。

 

たとえば、ネット上にのっていた記事はこちらですね。

非常によくまとまっている記事だと感じました。

このお泊り会についてポイントをまとめると、以下の内容です。

 

「子どもがぬいぐるみと一時的にお別れする」

「ぬいぐるみが主人公となって図書館で活躍する」

 

最終的にはぬいぐるみと一緒にオススメの本を紹介する手紙等がついて、

子ども達に本への興味を持ってほしいという思いがあるのでしょう。

 

私はぬいぐるみ心理学を提供していますが、

大学院時代にぬいぐるみとは何の関係もない授業で、

偶然この内容が紹介された時は、教室の誰よりもテンションが上がりました(笑)

 

そこで今回は、ぬいぐるみ心理学の視点も踏まえながら、

この現象の心理背景を解説してみたいと思います。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

大人と子どもで心理背景は全く違う!?

 

まず、大人の心理背景です。

 

 

この企画を主催する図書館関係者としては、

ぬいぐるみを本への興味を向けさせる手段として利用しています。

 

 

もちろん図書館の方が楽しくてやっていたり、

ぬいぐるみが好きということもありますし、

実際先ほど紹介した記事ではそうでしたね。

 

 

ただ、結局のところは本に興味を持ってもらいたいという気持ちから、

子どもが好きそうなぬいぐるみを活用したという側面が強いのです。

 

 

 

「利用する」と聞くとなんだか聞こえが悪そうですが、

決してそんなことはありません。

 

子ども達からしてみれば、大好きなぬいぐるみが本を読み聞かせたり、

図書館の中を散歩したりと、まるでおとぎ話の世界を楽しんでいるわけです。

 

最終的にぬいぐるみからオススメの本を紹介されたら、

私が子どもだったとしてもよみたくなります(笑)

 

 

 

子ども達にとっては利用されていると感じることはないでしょうから、

大人も子どもも双方にとってメリットしかないんですよね。

 

 

 

それに、たとえ本への興味を持たせることから企画が始まっても、

やってるうちに大人も楽しくなってきます。

 

 

ぬいぐるみを囲んで読み聞かせをさせたり、

書棚に本をしまうためにハシゴにぬいぐるみを置いたりと、

もはや仕事でやっている感覚ではないですよね。

 

 

 

ぬいぐるみは本来は大人用のものだったわけですし、

現代においてもぬいぐるみを身に着けた大人は普通にいます。

 

 

実は大人の方が楽しかっりする、なんてことは普通にありますね。

ぬいぐるみ 名前 つける 画像

一方、この企画に参加する子どもの心理背景を考えてみたら、

まず間違いなく安心感と不安感を抱くでしょう。

 

 

 

ぬいぐるみのことが好きな子どもでなければ、

この企画に興味は持ちませんし親も勧めません。

 

ぬいぐるみに興味がない子どもに無理やりぬいぐるみを買って、

図書館の企画に参加させても効果がないことはわかりますよね。

 

つまり、日ごろからぬいぐるみを大切にしている。

まさに友達の様な感覚でぬいぐるみと関わっているわけです。

 

ぬいぐるみに対しても安心感や居心地の良さを感じているわけですね。

 

 

だからこそ、自分のぬいぐるみが図書館で活躍する写真を見て喜びますし、

「ぬいぐるみがオススメしてるなら…」と、思わず本も手に取ります。

 

 

 

もちろん、ぬいぐるみを図書館に預ける時には不安でいっぱいです。

 

もしかすると、ぬいぐるみがもう戻ってこないかもしれない。

子どもであれば本気でそう思うからです。

大人も子どもも、みんなハッピー!

母親のような人を好きになる男性心理 理由 画像

ぬいぐるみに図書館でお泊りをさせる企画。

 

 

大人からしても本に興味を持ってもらえるばかりか自分たちも楽しい。

子どもにとっても大事なぬいぐるみの活躍を写真で楽しめる。

 

関わる人すべてが幸せになる企画です。

 

 

 

 

以前、ウナギトラベルについても記事を書きましたが、

これも今回の内容と似ている部分はありますよね。

 

 

ぬいぐるみが図書館を旅行すると考えたら全く同じですし、

申し込んでいる人は大人が多いと聞きます。

 

 

私のぬいぐるみ心理学にしても、

ぬいぐるみと関わったことがない人はいないわけですし、

どんな人に対しても適用できます。

 

 

ぬいぐるみの可能性は本当に無限大ですし、

子どもも大人も関係なく、ありのままの自分をさらけ出してしまいます。

 

 

ぬいぐるみの可能性が広がるように、

私自身もこれからぬいぐるみ心理学を伝え続けていきます。

 

 

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。