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【お客様の声】「大丈夫です」を手放したら自信が生まれた

[最終更新日]2023/04/26

こんにちは、伊庭和高です。

 

今日はお客様の声を紹介しますが、

過去の私も口ぐせの様に使っていた言葉。

 

今もつい口をついて出て来て来ることもある言葉なのですが、

この言葉を頻繁に使っていたお客様のケースを取り上げますね。

 

「大丈夫じゃないのに大丈夫と言ってた」

群馬県にお住まいの吉江さん(女性・仮名)は、

仕事において自信をなくしていました。

 

周りから見れば穏やかな印象を持たれることが多かった様ですが、

心の中には自分に自信が持てず。

 

「仕事も上手くできないし、相手の言動を気にしてばかり…」

と、自分で自分を否定する言葉が脳内をグルグル駆け巡っていました。

 

・自分で自分を否定するのはもうやめたい

・自信を持って毎日を過ごしたい

 

こうした気持ちを抱き、直接話に来てくださりました。

 

私と話す中で吉江さん自身が気づかれたのは、

「私の使う『大丈夫です』は大丈夫じゃなかった」ということです。

=====ここから=====

 

「今日も残業?仕事手伝おうか?」と同僚に言われても、

「大丈夫だよ」と笑顔で答えていました。

 

本当は仕事がパンクしそうで、

残業しても終わらないほど大変だったのに、

「大丈夫」という言葉が口をついていました。

 

「最近調子どう?」みたいな会話でさえ、

「大丈夫だよ」と口ぐせの様に言ってました。

 

=====ここまで=====

 

「大丈夫です」の背景には自信のなさが存在した

すべての悩みの原因は「自信のなさ」です。

 

吉江さんが大丈夫じゃないのに「大丈夫です」と言ってた背景にも、

実は吉江さんの自信のなさがありました。

 

・仕事を手伝って欲しいと伝えたら、どんな反応をされるか…

・相手に迷惑をかけてしまうのではないか…

・自分1人でやらないといけないのではないか…

 

こうした自信のなさが頭の中を駆け巡っていました。

そして自信のなさに見て見ぬフリをして、

「大丈夫です」という言葉を使っていました。

 

その場は丸く収まるものの、

モヤモヤした感情は心の中にたまり続けます。

 

「仕事も上手くできないし、相手の言動を気にしてばかり…」

という様に、自分で自分を否定する自信のなさへとつながっていたのです。

「本当に大丈夫なのか?」

「本当はどうしたかったのか?」

私は吉江さんと一緒に向き合いました。

 

すると「本当は手伝って欲しいと言いたかった」

という様に、吉江さん自身で本心に気づき始めました。

 

自分で自分の本心に嘘をつかないこと。

これは本当に大切です。

 

自分の本心に嘘をついているのに、

「周りに自分の気持ちをわかって欲しい」と言っても、

当然ながら周りも自分の気持ちをわかりません。

とはいえ過去の私は「大丈夫です」のオンパレード。

周りから何か聞かれる度に「大丈夫です」と言ってました。

 

本当に大丈夫なら良いのですが、

本当は大丈夫じゃないのに「大丈夫」と言っていたことも多々ありました。

 

吉江さん以外にもこうした悩みを抱える方は多く、

「大丈夫じゃないのに大丈夫と言ってしまいます」という声は聞かれます。

 

自分で自分の本心に気づくこと。

これがいつでも自信のある状態で過ごす上で非常に大切です。

 

自分の本心を問いかけ始めたら変化が起きました!

吉江さんに対して私はまず、

「大丈夫です」と言ってしまった時に、

「本当はどうしたかったのか?」を問いかける様に伝えました。

 

また仕事はもちろん、どんな些細な場面でも、

自分で自分の気持ちをごまかさずに、

「こうしたい」「これはしたくない」と気づく様に伝えました。

 

「自分で自分の気持ちがわかるか不安」だとも言っていたので、

問いかけたり気づいた内容については私にメールで伝えていただく宿題を出しました。

 

そのメールを見ながら私もアドバイスをし、

まずは自分で自分の本心に気づく意識付けを一緒に行いました。

 

その結果、吉江さんの日常に変化が生まれました。

=====ここから=====

 

ぬいぐるみ心理学を実践して気づいたのは、

私はものすごく小さなことでも自分の気持ちを抑え込んでいたということ。

 

それこそコンビニで飲み物を買う時も、

「これが飲みたい」と言わず、

何となく決めたり周りに合わせたりしていました。

 

またトイレに行きたいと感じても、

その場に同僚がいたらつい我慢して、

自分の気持ちを主張していなかったことにも気づきました。

 

本当に小さなことかもしれないのですが、

自分の本心に気づいて行動に移す度に、

自分で自分を否定する言葉が減りました。

そして仕事でも「大丈夫です」と何となく言わず、

「手伝って欲しい」と思った時は言える様になりました。

 

私が頭の中で抱いていた不安は意外な程になくて、

「わかった、手伝うよ」と受け止めてくれる反応ばかり。

 

自信がない自分を自分で作り上げていたことに気づきました。

 

=====ここまで=====

 

「大丈夫です」を手放したら自信が生まれた。

 

「本当に大丈夫なのか?」を問いかけることで、

吉江さんは自信がない自分から卒業することができました。

 

本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。