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レジリエンスを高める2つの方法とは?ぬいぐるみ心理学で解説

[最終更新日]2024/02/27

こんにちは、伊庭和高です。

今回はレジリエンスを取り上げます。

 

主にビジネスの場面において、

レジリエンスは注目を集めています。

 

ストレスや予想外で困難な出来事が起きても、

それを乗り越え適応する力のこと。

 

これがレジリエンスであり、

精神的回復力とも言われています。

 

予想外の事態が発生することは、

仕事をしていれば誰しも経験します。

 

コロナや災害など社会情勢の影響を受けたり、

クライアントとのやりとりの中で問題が発生したりと、

困難な状況に直面することはあるでしょう。

 

そんな中でも様々な状況に適応し、

自分で自分の気持ちを立て直せる力こそ、

レジリエンスなのです。

 

最近ではレジリエンスを特集した、

企業での研修や講演会の実施も増えていますし、

私も企業での登壇経験があります。

 

そして私がぬいぐるみ心理学で解説している内容も、

レジリエンスを高める上で効果抜群です。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

レジリエンスを高める方法をお伝えします。

 

またストレスや困難な状況に遭遇した時に、

うまく対応できるかどうかの分岐点についても、

独自の切り口から解説します。

 

レジリエンスを高める2つの方法

 

最初にぬいぐるみ心理学の視点で、

レジリエンスを高める2つの方法を解説します。

 

専門用語を理解する必要はなく、

非常にシンプルな方法を実践することで、

レジリエンスを高めることができます。

 

2つの方法を繰り返し実践することで、

自分で自分の気持ちを立て直せる様になります。

 

自分で自分の気持ちを声に出す

まず最初の方法が、

自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

独り言でOKですので、

考えていることをブツブツ声に出してください。

 

上手くいかず悩んでいたり、

ストレスによって苦しんでいる時は、

自分の気持ちを声に出していません。

 

声に出さず、頭の中で考えを巡らせているのです。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が増大する習性があります。

 

一説には1日に考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブ思考をするほど、

ストレス耐性も弱くなります。

 

困難な出来事が起きた時に、

それを乗り越えることができなくなるのです。

ここでのポイントは、

「まず自分で声に出すこと」です。

 

いきなり誰かに吐き出さないでください。

 

誰かに自分の気持ちを吐き出せば、

一時的にはスッキリするでしょう。

 

ですが話を聞かされた相手は、

決して良い気分はしません。

 

「こっちまで苦しくなってきた…」

「また同じ話だよ…」

 

相手にネガティブな感情が移るので、

人間関係が悪化する可能性もあるのです。

 

最新刊『声に出すだけでモヤモヤがスッキリする本』では、

心の便秘という言葉を使いながら、

声に出さないことの悪影響を解説しています。

 

心の中で便秘状態になる様に、

声に出さないとストレスに負けてしまうのです。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上で、

ぬいぐるみを活用するのも効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

ぬいぐるみを意識して活用することは、

レジリエンスを高める上でも役立ちます。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして自分の気持ちを声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけます。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

レジリエンスを高めるには、

自分を主語に問いかけることが不可欠です。

 

逆に言えばストレス耐性が弱まったり、

急な状況の変化に苦しんでしまう時ほど、

自分を主語に問いかけていません。

 

自分以外の周りのことを考え始めます。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなければいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらの言葉は、

自分以外の誰かのことを先に考えています。

 

どれだけ相手のことを考えても、

相手の気持ちはわかりません。

 

正解のわからない問題を解いている様なもので、

結論が出ず周りに振り回されてしまうのです。

 

また「どうすればいいのか?」と考えるのも、

悩みがちな人の傾向です。

 

「私はどうすればいいの?」という様に、

周りに答えを求めてしまうので、

自分で状況を抜け出せず苦しんでしまいます。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

主体的に行動し解決策を導く上で不可欠です。

 

レジリエンスが高まる人は、

「どうしたいのか?」と問いかける習慣があります。

 

レジリエンスが低い人の特徴

 

レジリエンスを高める方法を、

ここまで解説してきました。

 

2つの方法を繰り返し実践することが、

レジリエンスを高めることにつながります。

 

一方でレジリエンスが低い人には、

共通点があります。

 

ストレスや困難な状況に直面すると、

途端に動揺してしまうのです。

 

レジリエンスが低い人には、

3つの特徴があります。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

周りの目を気にしている

「あの人にどう思われているのか…」

「変な風に捉えられたかもしれない…」

 

この様に周りの評価や反応を気にするほど、

レジリエンスは低くなります。

 

自分の気持ちよりも先に、

周りのことを優先してしまうのです。

 

ストレスや困難な状況に直面しても、

周りを優先して考えてしまうので、

いつまでも自分で結論を出せません。

 

周りの意見に流されてしまったり、

周りが助けてくれるのをまったりと、

受け身の姿勢が抜けないのです。

 

失敗を恐れている

「間違えない様にしないと…」

「ミスをしたらどうしよう…」

 

この様に失敗を恐れていると、

レジリエンスは高まりません。

 

ストレスや困難な状況に直面しても、

失敗を恐れるあまり、

なかなか行動に移せないのです。

 

これでは自分が苦しくなりますし、

周りに迷惑をかけてしまうこともあります。

 

完璧主義

「まだ十分ではない…」

「もっと完璧にやらなきゃ…」

 

この様に完璧主義な人も、

レジリエンスは低いです。

 

完璧さを求めるのは否定しませんが、

完璧主義まで行くのはやり過ぎです。

 

できていない点に意識が向き、

ネガティブ思考も強まります。

 

完璧を求めるあまり自分を追い込み、

心身ともに消耗してしまうのです。

 

レジリエンスが低い根本原因

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

7000名以上の相談に乗ってきましたが、

レジリエンスが低いのも自信のなさが原因です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信がないからレジリエンスが高まらないのです。

 

ストレスや困難な状況に直面しても、

自分で乗り越えることができなくなります。

 

周りの目を気にしたり、

失敗を怖がり続けたり、

完璧主義になってしまうのも、

自分の自信のなさが背景にあります。

 

悩みは形を変えて繰り返される

レジリエンスが低い状況は、

時間が解決してはくれません。

 

異動や転職や引っ越しなど、

環境を変えて気分をリセットしても、

自分が変わらなければ同じ悩みに直面します。

 

「転職したのにレジリエンスが低いままだ…」

 

年齢や性別を問わず、

こうした相談はよく寄せられます。

 

もしかしたら子供の頃から、

ストレスや困難な状況に直面した時に、

上手く対処できなかったのかもしれません。

 

結局のところ自分が変わらないと、

レジリエンスも高まらないのです。

 

まとめ

冒頭でお伝えした2つの方法を実践すると、

レジリエンスを高めることができます。

 

レジリエンスの低い根本原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合い、

2つの方法を繰り返すことで、

今から現状は好転できます。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば自信が持てる様になるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。