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共感力が強すぎて疲れる人へ|感情を受け流す心理技術

[最終更新日]2025/10/22

こんにちは、伊庭和高です。

今回は共感力を取り上げます。

 

「誰かが悲しんでいると、自分まで苦しくなる」

「職場や友人関係で、相手の気分に引きずられる」

「自分は大丈夫だと思っても、気づけば疲れ果てている」

 

もしそんな状態が続いているなら、

あなたは共感力が強すぎるのかもしれません。

 

共感力は生きていく上でも必要な能力ですが、

行きすぎると自分の心を消耗させてしまいます。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

共感力が強すぎて疲れてしまう原因を解説します。

 

その上で感情を受け流しながら自分を守る方法をお伝えします。

 

共感力が強すぎる人の心理メカニズム

 

共感力が強すぎる人には3つの心理背景があります。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

①相手の反応を気にしている

「いい人だと思われたい」

「嫌われないようにしなきゃ」

「評価が下がらないようにしないと」

「迷惑をかけないように」

 

このように相手の反応を気にするほど、

共感力が強くなってしまいます。

 

自分のことより先に周りのことを考えてしまうのです。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

まさに他人軸になっている状態です。

 

必要以上に共感しすぎたり、

言いたいことを我慢してしまうので、

次第に疲れてしまいます。

 

②自分と相手の感情の区別ができない

自分と相手の感情の区別ができないと、

相手の気持ちに寄り添いすぎてしまいます。

 

これは相手の問題だと線を引く場面でも、

気づけば自分の問題のように感じてしまうのです。

 

喜怒哀楽どんな相手の感情も、

まるで自分の感情だと錯覚している状態です。

 

これでは疲れてしまいます。

 

③自分の気持ちがわからない

「やりたいことがわからない」

「何を感じているかわからない」

 

このように自分の気持ちがわからないと、

相手の感情に流されやすくなります。

 

そもそも自分のことがわかっていないので、

相手の気持ちに影響を受けやすくなります。

 

その結果、共感しすぎてしまうのです。

 

自信のなさが根本原因です

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

共感力が強すぎて疲れてしまうのも、

根本的には自信のなさが原因です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば何でも共感しません。

 

自分と相手の感情を区別し、

必要以上に共感しないのです。

 

一方で自分に自信がなければ、

相手の感情に共感しすぎてしまいます。

 

相手にどう思われるかを気にして、

言いたいことを飲み込み共感し続けることもあります。

 

また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。

こちらも合わせてやってみてください。

 

悩みは繰り返される

共感しすぎて疲れる状況を放置しても、

幸せな未来は待っていません。

 

これは決して時間が解決してはくれず、

環境を変えても同じ悩みに直面し続けます。

 

「転職したのに共感しすぎて疲れた」

「恋愛の度に共感しすぎて上手くいかない」

 

こうした相談は年齢や性別を問わずよく寄せられます。

 

だからこそ自信のなさと向き合い、

自分が変わる必要があります。

 

生まれた時から共感力が強い人はいません。

 

生まれ持った性格ではなく、

成長する中で好転的に身についたものなので、

誰でも今から現状は変えられます。

 

感情を受け流す2つの方法

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

現状を好転する方法を紹介します。

 

これから紹介する2つの方法を、

繰り返し実践してみてください。

共感しすぎて疲れることがなくなります。

 

自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」

 

共感力が強い人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブに考えるほど自信もなくなります。

 

周りの反応が気になったり、

自分と相手の感情が分けられなかったり、

自分の気持ちがわからなくなるのも、

決まって頭の中で考えている時です。

 

独り言で構いませんので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を変える第一歩なのです。

 

頭に浮かんだ気持ちを、ぶつぶつ声に出していきましょう。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

共感力が強くて悩む人ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に周りのことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

周りのことを先に考えている状態です。

 

周りのことを先に考えるので、

必然的に共感しすぎてしまうのです。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

まさに他人軸になってしまうのです。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

自分軸を持って問いかけられているので、

共感しすぎず自分の気持ちを大事に振る舞えます。

 

言いたいことが言えたり、

相手の感情に線引きができるのです。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

共感しすぎるのをやめるために不可欠です。

生きている限り、人間関係は続きます。

 

共感力が強い状況を放置していれば、

生きている限り悩み続けることになるのです。

 

根本原因である自信のなさと向き合いながら、

2つの方法を実践することで、

現状を今すぐに変えていきましょう。

 

必要以上に共感せずにいられるので、

毎日が穏やかで幸せなものになります。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。