menu

ぬいぐるみ心理学


三つの髻(もとどり)【~煩悩に気づく方法~】

[記事公開日]2016/03/23
[最終更新日]2018/10/14

 

 

こんにちは、伊庭和高です。

 

2月末、法事のために名古屋へ行きました。

 

法事が終わると参列者で会食をするのですが、

そこに和尚さんも来て下さりました。

 

その時に和尚さんが話して下さった内容が、

講座の内容を実践する上で、

非常に役立つものでした。

 

自分もまさかほぼ初対面の和尚さんと、

会食そっちのけで仏教の話をするなんて、

夢にも思いませんでした(笑)

 

感じるままに振る舞う上で、

どうしても周りの目が気になってしまう。

一歩踏み出す勇気が持てない。

 

もしあなたが一度でも感じたことがあるなら、

これから伝える話を思い出して下さい。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

三つの髻(もとどり)

優等生 つらい 画像

和尚さんは私達人間の頭の中には、

常に「三つの髻」が渦巻いていると言います。

 

 

三つの髻とははるか昔に武士が

仏門に帰依する際にちょんまげを切ること。

このことを指すそうです。

※お相撲さんの断髪式のイメージが近いですね。

 

現世の価値観を捨てて、

仏の心に身をゆだねるため、

武士の象徴であるまげを切り落とすのです。

 

しかし、まげを切り落としたとはいえ、

なかなか現世の価値観は抜けないため、

武士(だった者)は仏の道に入りながらも、

日々振り回され続けるのだそうです。

 

 

現世の価値観は大きく、

次の3つに分類されます。

 

1、名聞(みょうもん)

2、利養(りよう)

3、勝他(しょうた)

 

これが非常に重要。

1つずつ、説明していきますね。

 

 

まず1つ目の「名聞」

これは周りからの目や評判、名声のことです。

 

現世ではどうしても周りの目を気にしてしまう。

周りから見てどう思われているか。

あるいは自分が優れているかどうか。

 

これを無意識の内に気にしてしまうのです。

 

「きっと周りから嫌われるだろうな…」

「どうせ言ってもわかってくれないな…」

「良い自分を演じないといけないな」

 

講座で何度も伝えてきた話も、

名聞につながる部分がありますね。

人の目を気にする 克服 画像

2つ目は「利養」

これは損得勘定のことです。

 

何かをする時に、自分にとって損か得かをまず考えてしまう。

あるいは、損得が絡む出来事には敏感に反応してしまう。

 

昨日スーパーで買った白菜が、

今日には半額セールをしている。

 

「何で昨日は半額じゃなかったの!」

と、損得感情で心が乱されています。

 

もしかしたら昨日の方が、

白菜の鮮度は良いかもしれない。

 

お金という損得に振り回されている。

これが「利養」の具体例です。

 

またお金だけでなくとも、

「見返りを求める」のも利養ですね。

子供 反抗期 いつから いつまで 画像

3つ目は「勝他」

これは字のごとく、周りに勝ちたい、負けたくないという気持ちです。

 

特に男性に多いのですが、

勝負心を持ち込んでしまうと、際限がなくなります。

 

ありのままの自分とは関係なしに、

仕事でも何でも目の前の勝負に勝とうとする。

 

勝てなければ、あるいは先を越されたら、

「自分には価値がない」と思い込んでしまうこともあります。

 

三つの髻とどう付き合うか

夫婦 お金 不安 画像

ここまで紹介した三つの髻。

私達は無意識の内に頭に浮かび、振り回されています。

 

 

「ありのままの自分で生きよう」

私は一貫して伝え続けていますが、

もちろん私も日々振り回されています。

 

認められたいと思ったり、

損得感情を持ち出したり、

負けたくないと思ったり、

 

実践を続ける中でも、

やはり三つの髻は頭に浮かびます。

 

 

ですので、ここまでの話を読んであなたが、

「私、毎日の様に浮かんでる!」

と思っても、何も心配することはありません。

 

むしろ浮かぶのが当たり前。

和尚さんですら、毎日の様に浮かび、

その時に自分自身を振り返っているとのことです。

 

ちなみに三つの髻とは、煩悩のこと。

講座の中では「小人」という表現を使いましたね。

うわべだけの付き合い 画像

これらの説明を加えた後、

和尚さんは次の様に伝えました。

 

=====ここから=====

 

私達は煩悩を完全に消さなければいけないわけではありません。

 

そういう宗派もあるにはあるが、

それは和尚さんでも難しい。

 

過去にも、何十年と煩悩を消そうと努力したが、

挫折した和尚さんが何百人もいる。

 

私達にとって大切なのは、

三つの髻の様な煩悩があることを認識するだけで良い。

 

煩悩が頭に思い浮かんだり、

周りや自分に対して心乱された時には、

必ず三つの髻に立ち戻って来る。

 

結局、すべて自分に返って来るんです。

 

だからこそ、私達にとっては、

「今、煩悩が浮かんだな」と気づくだけで良いんです。

 

=====ここまで=====

 

 

大事なのでもう1度伝えます。

 

あなたは煩悩に気づくだけで良い。

頭の中に小人が浮かんだと気づければ良いのです。

 

 

和尚さんですらそうなのです。

あなたも私も、

毎日必ず頭の中に小人が出現します。

 

名聞

利養

勝他

 

これらに無意識に引っ張られるのです。

 

「あっ、今周りの目を気にしてるな」

「自分を抑えてでも損得で動こうとしたな」

「相手との比較が始まったな」

 

頭の中で煩悩が、小人が浮かんだ瞬間に、

それに気づければ良いのです。

 

 

感じるままに振る舞う中で、

必ず煩悩が生まれます。

これはどうすることもできません。

 

煩悩が生まれたら、すぐに気づくこと。

気づくだけで大きな前進です。

 

気づくことで、

感じるままに振る舞う軌道修正もできます。

 

「この感情はどこから生まれたのか」と

背景を探ることもできます。

 

気づかなければ悩み続ける。

でも、気づけばどんな形でも前に進めます。

 

 

まず気づいてください。

感じるままに振る舞う前に、

「気づく」だけでも、大きな一歩です。

とはいえ、これだけだと

「じゃあどうやって気づけば良いの?」

という声も挙がりそうですね。

 

ということで、最後に頭の中の小人に気づく方法を伝えます。

 

煩悩に気づく方法

実践 行動 一歩 歩み 画像

頭の中の小人に気づく方法。

それは「声に出すこと」です。

 

 

独り言でも構いません。

誰かに向かって話しても良いです。

 

「今、周りの目を気にしたな」

「実は自分を抑えてるだけじゃないか」

「無意識に小人が現れたな」

 

どんな言葉でも構いません。

とにかく声に出すことです。

 

 

私達人間は、声に出さないと気づけません。

 

声に出すことで、

「今こういうことを感じてるんだな」と脳が気づくのです。

 

 

声に出さずに頭の中だけで考えている場合、

脳は事実と思い込みの区別がつきません。

 

「周りの目を気にしてる…のか?」

「実は自分を抑えている…のか?」

「無意識に小人が現れた…のか?」

 

気づいたことが事実であると判断されず、

思い込みとして脳内に蓄積される。

その結果、小人が無数に増えてしまうのです。

 

実際に声に出すことで、

「これに気づいたんだ」と事実として認識します。

 

 

これについては脳科学の分野でも言われており、

効果的な勉強法としても活用されています。

 

たとえば暗記をする際も、

単語帳などを見ながら

頭の中で理解するのではなく、

必ず音読することです。

 

音読することで、声を耳がキャッチし、

脳内でリピートしてくれるのです。

 

 

人間は五感を多く使う程、

より長く記憶する生き物だと言われています。

 

頭の中だけで完結させている、

声に出さない場合は、視覚しか使っていません。

しかも事実として認識しない可能性もあります。

 

「appleの意味はりんご…なのか?」

事実として認識しなければ、

すぐに忘れてしまうのです。

 

 

一方で声に出して読むことで、

視覚、聴覚、触覚を使えます。

 

「appleの意味はりんごだな」と、

脳もスムーズに反応してくれるのです。

 

頭の中だけで暗記するより、

どんな科目でも声に出して読んでみる。

これだけで数倍、勉強の効率は上がります。

 

 

まあ、赤ちゃんの頃を考えれば、

「パパ」「ママ」などの言葉は、

実際に声に出して覚えていきましたよね。

 

声に出すという行為は、

気づいたことを事実として認識し、

そして記憶する上でも自然な行為なのです。

 

 

どんなささいなことでも構いません。

声に出してください。

 

声に出すことで、気づくことができる。

これを日々、意識して実践すれば、

自分の心に素直に振る舞える様になるペースは早まります。

 

ぜひ、やってみてください。

 

本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

ぬいぐるみ心理学無料講座

関連記事

ぬいぐるみ心理学無料講座
ぬいぐるみ心理学物語

ご依頼・お問合せ