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文系大学院へ行く意味を経験者が語る−「研究をお金にする」−

[最終更新日]2020/11/09

 

 

こんにちは、伊庭和高です。

今回は、ぬいぐるみ心理学とは少し外れたテーマで記事を書きます。

 

…といっても別に完ぺきに外れているわけではないです。

ぬいぐるみや心理学、人間関係の話題を扱わないだけです。

 

 

じゃあ、何を扱うのか…

それは、「文系大学院へ行く意味」です。

 

 

※「いきなりマジメな話を…」

「私は大学院生じゃないから関係ない」と思われたあなた。

最後までガマンしておつきあいしてもらえたらと思います。

伝えていることは何も大学院生だけでなく、あなたも活かせるものですから。

 

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語られるのはデメリットばかり

 

さて、文系大学院について世間で語られている情報を見ると、

どうもネガティブなものが多い様に感じます。

それこそ、メリットよりもデメリットばかりが取り上げられがちです。

 

実際、デメリットに注目がいくこともよくわかります。

 

例えば進路。

研究者になるとしても、

現在は上が詰まっていてよほど優秀でないと教授にはなれません。

 

教授になればそれこそ、年収1000万円も夢ではないですが…

講師や助教授など、教授になるまでの過程では

生活していくのもやっとの収入しかもらえないことも普通です。

 

せっかく勉強を頑張ってきたのに、収入で報われないのは切なすぎます。

 

 

また、就職を考えている人にとってもデメリットは多いです。

 

そもそも、日本の企業は

「入社してから育てていく」風土が今も根強く残っています。

大卒学生を即戦力として迎え入れるという意識は、

大企業になればなるほど薄くなります。

 

※TOEIC900点とか簿記1級とかを持っていれば話は変わりますが…

 

ということは、1年でも長く働いてくれる人材を採った方が、

同じだけ採用活動にお金をかけるなら得というわけです。

なら、大学院生よりも2歳は若い学部生を

採用したいと思うのは当然の流れです。

 

これが理系なら、企業の研究職として採用してもらえますし、

就職に困ることも少ないでしょう。

 

ですが文系となると、公務員や教員ならまだしも、企業への就職へ狭き門です。

就職率だって、学部生のそれとは比較にならないくらい低いでしょう。

 

 

このように、文系大学院生の進路については

デメリットが多く、悩みは尽きません。

 

ですが、少し視点を変えると、

文系の大学院生こそ自由に活動できるチャンスだと思うんです。

 

具体的には、「研究をお金にする」という視点を持つことで、

今後の人生が大きく変わってきます。

 

※そして、「研究」という言葉は「趣味」という言葉に置き換えても大丈夫です。

研究をお金にする

 

文系大学院生って、理系の大学院生と比べるとそこまで忙しくはないです。

自分の時間を作りながら、自由に研究活動ができます。

 

ただ、研究活動を「研究」としてでしか見れていないのは、本当にもったいない。

 

大学院のことを知らない方もいると思うので簡単に説明しますが、

大学院生って本当に専門的なことをやってるんです。

 

それこそ、はるか昔の教育制度の研究だったり、

不登校になった生徒の行動分析、経済の動きなど様々な研究テーマがあります。

 

ですが、それを発表するのは大学の研究室やゼミ、論文です。

専門知識を持った人の集団でしか発表の機会がないんです。

 

 

でも、ちょっと待ってください。

実はあなたの研究テーマを知りたがっている人は、日本にいます。

 

さっきの例だと、不登校になった生徒の行動分析であれば、

 

・不登校の子どもを持つ親

・教育に興味のある人

・不登校の生徒の対応に悩んでいる学校関係者

 

など、多くの人が知りたい情報なはずです。

 

もちろん、研究している内容をそのまま伝えても、

専門的な言葉が多くて伝わらないでしょう。

でも、かみ砕いて伝えていくことで、必ず役に立つ情報になるはずなんです。

 

 

伝える方法は本の出版やテレビの出演だけではありません。

 

私は大学院時代からぬいぐるみ心理学を深めていたと自己紹介で書きましたが、

それをこうやってブログで伝えてもいい。

あるいはTwitterやFacebookなどのSNS。

伝える方法はいくらでもあるんです。

 

 

そして私は、「研究をお金に変える」と言いました。

もしあなたの研究内容をブログで伝えて、

興味を持ってくれた人に教えることでお金がもらえたら…

研究者を目指す人にありがちな、収入面での不安も解消できます。

 

 

 

これは趣味においても言えます。

 

最近はyoutuberといって、

youtubeで収入を得る人の存在がクローズアップされています。

 

 

あれも結局は、「自分の趣味を多くの人に伝えている」だけです。

 

 

また、まだ小さい子どもをすぐに寝かしつけるのが得意な人がいたら、

その方法を知りたがっている親御さんはたくさんいそうですよね?

 

その方法をyoutubeやブログ、Twitterで伝えたとしたら、

ものすごい反響がありそうですよね?

 

 

別に私は「独立起業をしよう!」と言ってるわけではありません。

自分の好きなことや得意なことを周囲に伝えて、その結果としてお金がもらえる。

これほど楽しいことはないんじゃないでしょうか…

 

 

 

今回は文系の大学院生にスポットを当てました。

私自身も文系大学院生だったので、

「せっかく深めた研究が一部の専門知識のある人の間だけで広まるなんてもったいない!」

と思っていました。

 

多くの人に知ってもらうことで、

自分の研究してきたことが少しでも役立つなら…

 

その方が私としては嬉しいな、と思ったんです。

 

 

実際、私もぬいぐるみ心理学

男女年齢立場を問わず多くの人に提供してきました。

 

こうしてブログを初めてからは、

記事を読んでくれる人も着実に増えて来ています。

 

本当に嬉しいですし、ぬいぐるみ心理学をさらに

広めていきたいという想いが強まるばかりです。

 

 

文系の大学院生について、

どうしてもネガティブな声ばかり聞こえてくるかもしれません。

ですが、自分の研究を多くの人に知ってもらう機会を作っていければ、

文系大学院へ進学した意味を自ら見いだせます。

 

 

まずは友達からでもOKです。

自分の研究を伝えてください。

それが、第一歩になります。

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。