menu

【処分するのはストップ!】ぬいぐるみが捨てられない本当の理由は?

[最終更新日]2023/12/15

こんにちは、伊庭和高です。

 

私はぬいぐるみ心理学を開発し、

5,000名以上に伝えてきました。

 

その中でも定期的に相談が届くのが、

今回のテーマです。

 

「大人になってもぬいぐるみが捨てられない…」

「ぬいぐるみを捨てていいのかわからない…」

「ぬいぐるみが捨てられないのは病気なのか…」

「子供の頃から大事にしているぬいぐるみをどうしよう…」

「ぬいぐるみを捨てるのはかわいそう…」

 

年齢や性別を問わず、

よく寄せられる悩みです。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

ぬいぐるみが捨てられない心理背景を解説します。

 

その上でぬいぐるみを捨てていいのか?

捨てたいならどうすればいいのか?を解説します。

 

大人になってもぬいぐるみが捨てられない心理背景

そもそも心理学においてぬいぐるみは、

絶対的な安心感をもたらす存在です。

 

臨床心理学の分野では、

移行対象という言葉があります。

 

赤ちゃんが1才前後になり、

お母さんの元を離れ一人で移動する様になります。

 

その際にぬいぐるみやブランケットを、

一緒に連れて歩くことがよくあるのです。

 

お母さんと離れて移動するのが不安なので、

不安を軽減しお母さんの様な安心感を与えてくれる存在。

 

それがぬいぐるみやブランケットなのです。

※これを移行対象と呼んでいます

 

お母さんに気を使う赤ちゃんはいません。

100%自分の本心をさらけ出しています。

 

そして私がぬいぐるみ心理学を開発する中で、

赤ちゃんや小さい子供だけでなく大人も、

ぬいぐるみの前で本心をさらけ出すことがわかりました。

 

大人になってもぬいぐるみが捨てられないのは、

ぬいぐるみがあると安心するから。

 

絶対的な安心感の象徴なので、

気軽に捨てられないのです。

 

大人がぬいぐるみを持つのは普通のこと

そもそも歴史を振り返ると、

ぬいぐるみは古代から存在したと言われています。

 

その頃は今みたいなフワフワしたものではなく、

土などを固めて作った人の形をしたものが、

ぬいぐるみのルーツだと考えられています。

 

当時は呪いをかけたり宗教儀式で、

ぬいぐるみを使っていました。

 

そのため単なる物ではなく、

魂を持った存在として考えられていました。

 

つまり当時は危険なものだったので、

ぬいぐるみは大人が扱うものでした。

 

大人がぬいぐるみを持っているのは、

歴史を振り返ればおかしなことではなく、

むしろ普通のことなのです。

 

ぬいぐるみの市場規模は拡大している

また一般社団法人日本玩具協会は、

『玩具市場規模データ』を実施しています。

 

そのデータによると、

日本国内におけるぬいぐるみの市場規模は

年々拡大傾向にあることがわかります。

 

具体的には以下の通りです。

 

2016年度234,1億円

2017年度249,9億円

2018年度262,6億円

2019年度267,3億円

2020年度263,1億円

2021年度283,3億円

2022年度320,4億円

 

そもそも少子化が進んでいるので、

もしぬいぐるみを子どもしか買わないなら、

市場規模は減少しているはずです。

 

市場規模が拡大傾向にあるということは、

子どもだけでなく大人がぬいぐるみを購入しているからだと推測しています。

 

単なるおもちゃではなく、

インテリアとしてお店に置かれるケースもありますし、

ぬい撮りをする人もいます。

 

あるいは推し活の一環として、

推しのぬいぐるみを購入する人もいます。

 

つまり大人がぬいぐるみを持つことは、

社会的にも一般的になっていると言えます。

 

ぬいぐるみを捨てるとどうなるのか?

ここまで背景を紹介しましたが、

実際にぬいぐるみを捨てるかどうか悩んでいる人は多いです。

 

相談を受けた際に私は、

「捨てたいならば捨てましょう」と伝えています。

 

具体的な捨て方はこの後に紹介しますが、

捨てたいのに捨てられない状態が、

実は一番モヤモヤするのです。

 

もし捨てたいと思っていないのに、

捨てなければと考えているのであれば、

捨てるのはストップしてください。

 

「親から言われたから…」

「恋人の前では恥ずかしいから…」

「もういい年になったから…」

 

この様な理由で捨ててしまうと、

必ず後悔します。

 

過去に相談を受けた方の中では、

捨てたくないのに捨ててしまい、

人間関係のトラウマが残った人もいました。

 

先ほどもお伝えした様に、

ぬいぐるみは絶対的な安心感をもたらします。

 

私たちが赤ちゃんだった頃は、

お母さんの代わりの存在だったのです。

 

そんなぬいぐるみを捨てることで、

安心できる存在を失ってしまうので、

日常生活にも悪影響が出てしまいます。

 

子供の頃から持っていたぬいぐるみでも、

最近買ったぬいぐるみでも、

自分が捨てたいかどうかが大事なのです。

 

ぬいぐるみを捨てる方法

もし捨てたいぬいぐるみがある場合は、

感謝の気持ちを込めて手放しましょう。

 

「今までありがとう」と声に出し、

お別れをしてあげてください。

 

「ぬいぐるみは供養しなければいけないのか?」

この様な相談が寄せられることもありますが、

私はどちらでも良いと考えています。

 

供養に出したいならすればいいし、

そうでないなら普通に捨てていいです。

 

ぬいぐるみは魂を持った存在だと、

歴史的には考えられてきましたが、

実際に生きているわけではありません。

 

生きている様に感じることはあっても、

人間の様に生きているわけではないです。

 

「供養しなければいけない」と考えて、

いつまでも捨てたいのに捨てられない状態が、

一番苦しいと思います。

 

感謝の気持ちを込めて捨てれば、

捨て方は何でも良いです。

 

まとめ

ぬいぐるみを捨てることについて、

ここまで解説してきました。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

私はぬいぐるみ心理学を通して、

ぬいぐるみを活用して悩みを解決する方法をお伝えしています。

 

ぬいぐるみが好きかどうかは関係なく、

仕事や人間関係の悩みを解決するためには、

意識してぬいぐるみと関わることが効果的なのです。

 

ぬいぐるみの前では安心感を感じられ、

不安も軽減するかもしれませんが、

ぬいぐるみの前だけで完結するのはゴールではありません。

 

ぬいぐるみの前でだけで完結せず、

仕事やプライベートでも現状を変えるために、

具体的な行動へと移す必要があります。

 

そのための方法を、

ぬいぐるみ心理学で伝え続けています。

 

ぬいぐるみを捨てることについても、

自分がどうしたいかを問いかけながら、

結論を出してみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。