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産後うつの乗り越え方2ステップ!2週間以上続いたら要注意!

[最終更新日]2024/05/21

こんにちは、伊庭和高です。

 

産後に悩みを抱えた方の相談は、

定期的に私の元へ寄せられます。

 

出産という人生の一大イベントを経て、

精神的にも不安定になる人は多いです。

 

それまで大きな悩みがなかったり、

明るく前向きに生きてきた人であっても、

産後にメンタルが落ち込むことがあるのです。

 

そして産後に起きる代表的な心の病気が、

「産後うつ」です。

 

産後半年以内に発症することが多く、

気分が落ち込んだり自分を責めがちになるのです。

 

また食欲がなくなったり眠れなくなったり、

些細なことでイライラもやもやしたりと、

憂うつな気持ちが続いてしまいます。

 

産後うつを放置していても苦しいですし、

決して時間が解決するわけではありません。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点から、

産後うつの乗り越え方を2ステップで解説します。

 

また産後うつになってしまう背景についても、

独自の切り口で紹介します。

 

産後うつの乗り越え方

 

最初にぬいぐるみ心理学の視点で、

産後うつの乗り越え方をお伝えします。

 

2ステップを実践することで、

自分で気持ちの落ち込みから抜け出せる様になります。

 

自分で自分の気持ちを声に出す

まず最初のステップは、

自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

産後うつに悩まされる時ほど、

自分の気持ちを声に出せていません。

 

声に出さず、頭の中で考えがちなのです。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の、

9割がネガティブな内容だと言われています。

 

つまり頭の中で考えれば、

ますますネガティブな気持ちが増大し、

憂うつな気持ちになってしまいます。

 

まとまっていなくて大丈夫ですし、

どんな気持ちでも大丈夫です。

 

頭に浮かんだ言葉を実況中継する感覚で、

ブツブツと声に出してみてください。

そしてここでのポイントは、

「まず自分で声に出すこと」

 

家族や友人など、

いきなり周りに声に出さないでください。

 

確かに自分の気持ちを吐き出せば、

その瞬間はスッキリするでしょう。

 

ですが聞かされた相手は、

嫌な気分になるかもしれません。

 

「何度も同じ話を聞かされるのは辛い…」

「いい加減、自分で解決して欲しい…」

 

相手にこの様に思われてしまえば、

関係が悪化することもあります。

 

何より相手に気持ちを吐き出しても、

一時的なガス抜きにはなっても、

根本的な解決につながらないことが多いです。

 

独り言をブツブツとつぶやく様に、

まず自分で声に出すことを続けると、

自分で自分のメンタルを立て直せる様になるのです。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみと関わるほど、

自分の気持ちを安定させやすくなります。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして自分の気持ちを声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけます。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

産後うつに悩まされる時ほど、

自分を主語に問いかけていません。

 

自分以外の誰かのことを、

先に考えているのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらの言葉は、

自分を主語に問いかけておらず、

自分以外の誰かを先に考えています。

 

どれだけ相手のことを考えても、

相手の気持ちはコントロールできませんし、

相手の言動に振り回されてしまいます。

 

自分を主語に問いかけることが、

メンタルを整えるポイントです。

 

また産後うつに悩まされる時ほど、

「どうすればいい?」と考えがちです。

 

「私はどうすればいいの?」という様に、

答えを周りに求め続けてしまうので、

いつまでも悩みが解決しないのです。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

産後うつから抜け出す上で不可欠です。

 

産後うつに悩まされる原因

 

これまで多くのお客様と関わってきましたが、

産後うつに悩まされるのは、

4つの原因があります。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

完璧主義

「授乳や沐浴をちゃんと管理しなきゃ…」

「こまめにデータを記録しないと…」

 

この様に完璧主義になるほど、

メンタルは不安定になります。

 

仕事やプライベートで、

既に完璧主義の傾向があった人は、

出産を機にさらに完璧さを求めがちになります。

 

あるいは出産を機に完璧主義の一面が強まる人もいます。

 

完璧さを求めるのを否定しませんが、

完璧主義まで行くのはやり過ぎです。

 

食べ過ぎや飲み過ぎなど、

何事もやり過ぎると反動が出ます。

 

「しなきゃ…」「するべき…」といった言葉は、

完璧主義になると出てきやすいです。

 

周囲を頼れない

「お願いしたら迷惑ではないか…」

「周りに頼れる人がいない…」

 

周囲を頼れずにいると、

自分で自分を追い込んでしまいます。

 

実家との距離が離れていたり、

関係が良くなかったりすれば、

親を頼りにくくなるでしょう。

 

またパートナーを上手く頼れなかったり、

価値観の違いからすれ違いを起こすこともあります。

 

次第に自分で抱え込み、

憂うつな気持ちになってしまうのです。

 

周りの目を気にしている

「周りと比べてちゃんと子育てできているのか…」

「相手は嫌な顔をしないだろうか…」

 

この様に周りの目を気にしがちな人は、

産後うつに悩まされやすくなります。

 

自分の気持ちよりも先に、

周りにどう思われるかを気にしてしまうのです。

 

自分の気持ちを我慢したり、

無理して周りに合わせたりと、

次第に息苦しさを感じてしまいます。

 

どれだけ周りを気にしても、

周りが考えていることはわかりません。

 

正解がわからない問題を解いている様なもので、

いつまでも結論が出ないので、

ますます心が苦しくなってしまうのです。

 

ネガティブ思考

ネガティブ思考をするほど、

気持ちも落ち込みます。

 

悲しみ、怒り、寂しさなど、

ネガティブな気持ちが強まるほど、

メンタルも不安定になるのです。

 

産前からネガティブ思考な人は、

産後にさらにネガティブ思考が強まるでしょう。

 

また産後にメンタルが不安定になり、

そこからネガティブ思考をしがちになる人もいます。

 

産後うつを放置しているとどうなるのか?

産後うつを放置していても、

幸せな未来は待っていません。

 

ストレスから暴飲暴食をしたり、

家族に当たってしまったりと、

一層ネガティブな状況が訪れます。

 

何より子供に当たってしまえば、

子供の成長にも悪影響を及ぼしてしまいます。

 

精神的にもたなくなってしまえば、

その分だけ辛い状況に陥るでしょう。

 

産後うつになる根本原因は自信のなさ

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

産後のメンタルが不安定な状態が続くのは、

自分の自信のなさが背景にあります。

 

産前は自信を持って過ごせていても、

出産を機に自信のなさに直面し、

産後うつになってしまう人も多いです。

 

また産前から自信のなさを抱えており、

出産により自信のなさが表面化する人もいます。

 

完璧主義になったり、

周囲を頼れなかったり、

周りの目を気にしていたり、

ネガティブ思考が続いてしまうのも、

自信のなさが背景にあります。

 

自信のなさと向き合いながら

自分で自分のメンタルを安定させるために、

今から行動を起こしていく必要があるのです。

 

2週間以上続いたら要注意!

そもそも出産直後にメンタルが不安定になるのは、

決しておかしなことではありません。

 

出産直後はホルモン分泌の変化により、

一時的に感情のアップダウンが激しくなることがあります。

 

ただし2週間以上もメンタルの不安定さが続いたら、

一時的なものではなく慢性的なものになっているかもしれません。

 

私の元に寄せられる相談の多くが、

産後2週間以上が経過してもメンタルが不安定なケースです。

 

「もうすぐ子供が1歳になるのにメンタルが不安定だ」

「産後うつの状態が継続している気がする」

 

こうしたケースも多いのです。

 

悩みは形を変えて繰り返される

私はよく、悩みは形を変えて繰り返されるとお伝えしています。

 

産後にメンタルが不安定になった状態が、

この先も繰り返されることはよくあります。

 

子どもが成長してもメンタルが不安定になり、

子供や家族に当たってしまうこともあるでしょう。

 

産前は何も問題もなかったのに、

産後にイライラやモヤモヤを感じやすくなり、

様々な場面で悩みに直面する人もいるのです。

 

「産後に夫婦関係が悪化した」

「産後に悩みがちになった」

こうした悩みも多いのです。

 

「産後うつは一時的なメンタル不調だ…」

 

この様に納得させようとしても、

もしメンタル不調が2週間以上続いているならば、

それは今後も続く可能性があるのです。

 

冒頭でお伝えした2ステップを繰り返し実践し、

現状を好転させていく必要があります。

 

お客様の声を紹介します

ここからは実際に私のお客様で、

産後のメンタルの不安定さを克服した方の声を紹介します。

 

大阪府在住の神田さん(女性・仮名)は、

出産後の約半年が経過したタイミングで、

私の元に相談へ来られました。

 

===ここから===

 

産後にイライラもやもやすることが多く、

解決策を探す中で伊庭さんのサイトを知りました。

 

産後うつという言葉もあったので、

「これは一時的なものだ」と思い込んでいたものの、

半年が経過してもメンタルの不安定さは回復せず。

 

親にも上手く頼れず、

夫にも当たってしまうことが増え、

「これはマズい…」と思っていました。

 

このまま職場復帰をしたら、

ますます心に余裕がなくなり、

限界を迎えてしまうのではと危機感もありました。

 

「産後にメンタルが不安定になる原因は自信のなさ」

 

伊庭さんがおっしゃっていたことが、

まさに納得できました。

 

産前までも完璧主義の一面が出ていたり、

周りの目を気にすることはありましたが、

上手くやり過ごせていたのだと思います。

 

ですが子育てではやり過ごせず、

自信のなさが表面化してしまいました。

 

このまま現状を変えなくても、

日々の忙しさに追われながら、

辛い気持ちばかり増えてしまうと思いました。

 

===ここまで===

 

神田さんに生まれた変化

私は神田さんとお話する中で、

先ほど紹介した2つの方法をお伝えしました。

 

また神田さんの状況を踏まえ、

個別に意識していただきたいポイントをお伝えしました。

 

いざ実践を始めて数週間で、

神田さんは変化を実感し始めました。

 

===ここから===

 

伊庭さんのおっしゃる様に、

私は頭の中で考える癖がありました。

 

ネガティブな気持ちを声に出してはいけないと思い、

常に心の中で苦しい気持ちを抱え込んでいました。

 

伊庭さんはよく「心の便秘」と言いますが、

まさに心の中が便秘状態になり、

メンタルが不安定になっていたのです。

 

どんな気持ちも意識して声に出すことで、

イライラもやもやを早く手放せる様になりました。

 

そして自分を主語に問いかけることは、

特に産後に決定的に欠けていました。

 

「〜したい」ではなく、

「して欲しい」や「するべき」ばかりで、

夫に求め過ぎてしまったり、

自分で自分を苦しめていました。

 

普段から自分を主語に問いかけることで、

自分で自分の気持ちを安定させられること。

 

伊庭さんの教えはシンプルでしたが、

素直に実践するほど効果を実感できました。

 

===ここまで===

 

最後に

産後うつを放置しても、

状況が好転するとは限りません。

 

子供が成長してもメンタルの不安定さを抱えれば、

日常にネガティブな影響が出てしまいます。

 

産後にメンタルが不安定になる根本原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合いながら、

2つの方法を実践することで、

現状を好転していきましょう。

 

自分で自分のメンタルを立て直せる力をつけることが、

産後うつを克服するポイントです。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば自信が持てる様になるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。