28May
[最終更新日]2024/05/28
こんにちは、伊庭和高です。
「子供に依存してしまう」という相談は、
親の方から定期的に寄せられます。
子供に依存したままだと、
親子ともに悪影響ばかり出てしまいます。
子供の人生を制限してしまったり、
親も自分の人生を生きれなかったりと、
幸せな未来は待っていないのです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
子供に依存してしまう原因や心理背景を解説します。
その上で子供に依存しない生き方の秘訣を、
独自の切り口からお伝えします。
目次
子供に依存してしまう原因
子供に依存してしまうのは、
2つの原因があります。
どちらか1つに該当することもあれば、
両方に当てはまることもあります。
必要とされることで自分を満たしてきた
それこそ生まれた直後の子供は、
自分では何もできません。
子供の世話をすることで、
自分を満たす人もいるのです。
「子供の世話をする役割がある」
「子育てをしている私は生きている意味がある」
心理学には承認欲求という言葉がありますが、
子供を通して承認欲求を無意識に満たしてしまうのです。
子供は親である自分のことを必要としてくれますからね。
とはいえ子供も成長すれば、
自分で何でもできる様になります。
子供に必要とされることで自分を満たすのも、
どこかで必ず限界が来るのです。
ですが親が子供に依存していると、
いつまでも子供を通して自分を満たそうとし、
結果的に子供の人生を制限してしまいます。
自分の人生を生きるのが怖い
「失敗したらどうしよう…」
「もう良い年だから新たな挑戦が不安だな…」
親が自分の人生を生きるのを怖がっていると、
いつまでも子供に依存してしまいます。
子供の親であることを理由に、
いつまでも自分の人生を歩もうとしないのです。
何かに挑戦したり新たなことを始める上でも、
子供の存在を理由にすれば行動せずに済むでしょう。
確かに何も行動に移さなければ、
実際に失敗したり恥をかくこともありません。
ですが同時に成功することもないのです。
その意味では行動せずにいることが、
実は最大の失敗だと言えます。
子供に依存してしまう根本原因は自信のなさ
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
子供に依存してしまうのは、
親の自信のなさが根本原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば子供に依存しませんし、
親が自分の人生を歩める様になります。
子供の行動を尊重しながら、
自分のやりたいことにも気づいたりと、
お互いが幸せな毎日を過ごせる様になるのです。
逆に自分に自信がないことで、
子供に必要とされることで自分を満たしたり、
子供の行動を制限してしまうのです。
子供が大人になっても依存してしまう親はいますし、
まさに親である自分の自信のなさが影響しています。
現状を放置しても良いことはないので、
自信のなさと向き合い現状を変えていく必要があります。
現状を好転する2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を好転する2つの方法をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
子供に依存してしまう状況を変えていけます。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法は、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
子供に依存してしまう人ほど普段から、
自分の気持ちを声に出せていません。
声に出さず、頭の中で考えがちなのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の、
9割がネガティブな内容だと言われています。
頭の中で考えるほど、
自分の人生を歩むのが不安で怖くなったり、
子供の行動を制限しやすくなります。
まとまっていなくて大丈夫ですし、
どんな気持ちでも大丈夫です。
頭に浮かんだ言葉を実況中継する感覚で、
ブツブツと声に出してみてください。
そしてここでのポイントは、
「まず自分で声に出すこと」
家族や友人など、
いきなり周りに声に出さないでください。
確かに自分の気持ちを吐き出せば、
その瞬間はスッキリするでしょう。
ですが聞かされた相手は、
嫌な気分になるかもしれません。
「何度も同じ話を聞かされるのは辛い…」
「いい加減、自分で解決して欲しい…」
相手にこの様に思われてしまえば、
関係が悪化することもあります。
何より相手に気持ちを吐き出しても、
一時的なガス抜きにはなっても、
根本的な解決につながらないことが多いです。
独り言をブツブツとつぶやく様に、
まず自分で声に出すことを続けると、
自分で気持ちを整理できる様になるのです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみと関わるほど、
自分の気持ちを安定させやすくなります。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
子供に依存してしまう人ほど、
自分を主語に問いかけていません。
自分以外の誰かのことを、
先に考えているのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
「してくれない」
たとえばこれらの言葉は、
自分を主語に問いかけておらず、
自分以外の誰かを先に考えています。
周りにどう思われるかを気にしたり、
世間体が気になったり、
子供のことを先に考えたりと、
自分がしたいことを問いかけていないのです。
また子供に依存してしまう人ほど、
「どうすればいい?」と考えがちです。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを周りに求め続けてしまうので、
いつまでも子供に依存してしまうのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を好転するために不可欠です。
子供に依存してしまう状況は、
時間が解決してくれるとは限りません。
子供が大人になっても、
あるいは親元を離れても、
子供に依存してしまう人は意外といるのです。
子供に依存してしまう根本原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法を実践することで、
今から現状を変えていきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。