3Sep
[最終更新日]2023/03/21
こんにちは、伊庭和高です。
「母親のような人を好きになる」
今回のテーマですが、
男性女性の両方の目線から解説します。
母親のような人を好きになるのは男性。
「母親のようだ」と言われるのは女性。
私は7000名以上のお客様と関わって来ましたが、
男性女性両方の目線から振り返ることが、
このテーマにおいては特に必要です。
目次
母親のような人を好きになる心理背景
まずは男性目線から。
なぜ母親のような人を好きになってしまうのでしょうか?
心理背景は非常にシンプルです。
男性にとって、生まれて初めて接する異性が母親であり、
生まれてから一番長く接する異性が母親です。
母親の良い面も悪い面も目にするわけですが、
一番自分にとって関わり慣れている存在とも言えます。
それにもともと私達は誰でも、
子供の頃は母親から愛されたいと思っていたわけです。
母親の愛情を少しでも感じたことがあるならば、
その心地良さを心身ともに体感しているのです。
「いや、自分は母親が嫌いだよ!」
この様に思われた方もいるかもしれませんが、
記憶にないほど幼い子供の頃には、
母親からの愛情を欲していたのです。
私達人間の心理では、
幼ければ幼いほど、
その時に感じたことが後々の人生に影響を与えると言われています。
今は母親が嫌いだと思っていても、
幼い頃は誰もが母親が好だったので、
無意識の内に母親みたいな人を好きになってしまうのです。
実は危険信号
母親みたいな人を好きになることを、
100%全否定するつもりはありません。
ですが母親のような人を好きになるのは、
ある意味で危険だと言えるのです。
先ほどもお伝えした様に、
母親にも良い面と悪い面があります。
母親のような人を好きになるということは、
母親の悪い面もそのまま持っているということになります。
それに母親が子供を自分の敷いたレールに従って育てていることもあります。
たとえ子供が望んでいなくても、
母親が望む様な人生を歩む様にコントロールされているケースもあるのです。
母親のような人を好きになるということは、
母親の敷いたレールを恋愛や結婚でも継続してしまいます。
下手をすれば一生涯、母親に縛られた人生を送ることにもなるのです。
母親のような人を好きになることは、
表面上は安心できても実は息苦しい人生を送ることにも繋がりかねないのです。
母親みたいな人だと見られる女性にも原因が!?
・「母親みたいだね」と付き合った男性によく言われる
・夫から「母親みたいだね」と言われることが多い
・私はあなたのお母さんではないのに…
女性のお客様からこの様な相談を受けることも多いです。
ただ1つ確実に言えることは、
人間関係は自分と相手の両方がいて成立するということ。
どちらか一方だけに原因があることはあり得ないのです。
「母親みたいだね」とよく言われてしまう場合、
女性にも振り返る点があるのです。
この点に気づけず男性ばかりのせいにしても、
付き合う相手を変えて同じ悩みが繰り返されてしまいます。
パートナーシップが上手くいかない根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると伝えています。
無料メール講座で詳しく解説していますが、
大事な場面で意見が言えないのも、
人目を気にして行動してしまうのも、
悩みの原因は自分の自信のなさです。
母親のような人を好きになり続けるならば…
あるいは「母親のようだね」と言われ続けるならば…
男性女性ともに、自分の自信のなさが原因だと言えるのです。
また私は12個の質問に答えるだけで、
診断結果の画面では、
恋愛の悩みを克服した方のエピソードも紹介しています。
こちらも合わせてやってみてください。
男性の自信のなさとは?
母のような人を好きになる背景には、
男性の自信のなさがあります。
人によってどんな自信のなさかは異なりますが、
代表的な事柄をいくつか紹介します。
「母親になら何をしても許される」という様に、
過度に甘え過ぎている部分もあります。
これでは自分で自分の課題に向き合えないので、
同じ悩みを何度も繰り返してしまいます。
母親が一種の現実逃避の手段になってしまいます。
この場合、もし母親みたいな人と付き合うと、
一生同じ悩みを抱え続けてしまうことになります。
また母親の顔色を伺っている人は、
実は母親のような人を好きになりやすい一面もあります。
「良い子を演じる」とも言いますが、
母親の顔色を伺っていれば、
少なくとも母親からは可愛がられ評価も得られます。
一方で母親の顔色を伺ってしまうので、
自分の気持ちを押さえてでも母親に合わせてしまうのです。
母親みたいな人を好きになり続けると、
相手の顔色を伺い自分を押さえ込んでしまうので、
長い目で見ると息苦しい毎日を過ごすことになってしまいます。
あるいは母親のような人でなければ、
恋愛や結婚が上手くいかないと思い込んでいるケースもあります。
本当は好きな人がいるものの、
自分に自信が持てずにアプローチできず、
結果的に関わり慣れている母親の様な人を選んでしまうこともあるのです。
女性の自信のなさとは?
「母親のようだね」と言われてしまう女性にも自信のなさはあります。
男性のケースと同様に、
代表的な自信のなさをいくつかお伝えします。
「母親のような自分でいれば愛される」と思い込んでいるケースもあります。
母親の様に世話を焼き関わっていれば、
男性から評価されると思い込んでいるのです。
もし自分の気持ちに素直に振る舞ったら、
男性が離れていくのではと思い込んでいることもあります。
その結果、相手にとって都合の良い「母親のような人」を演じてしまうのです。
そして男性と同様に、
意中の相手にアプローチしても上手くいかないと考えていると、
結果的に慣れている関わり方をしてしまいます。
母親の様にしていれば愛してくれる男性とばかり付き合う様になるのも、
本心では望んでいなくても慣れているために起こってしまうのです。
また、母親に重ねて来る男性がいれば、
距離を取ったり断っても良いはずです。
付き合っている中で発覚したら、振ることだってできます。
ですが自分に自信が持てないと、
相手を遠ざけたい時に遠ざけることができないのです。
「相手を傷つけたらどうしよう…」
「自分を好きになってくれる人は他にいるのかな…」
自信のなさが頭の中を駆け巡り、
結果的に母親に重ね合わせる男性とばかり関係が生まれるのです。
ここまで男性と女性それぞれの視点から、
自信のなさについて詳細に解説して来ました。
自分の自信のなさに向き合いながら、
1つずつ行動に移していくことができれば、現状は確実に変わります。
玉田さん(男性)の事例
ここからは自信のなさと向き合ったことで、
パートナーシップに変化が生まれたお客様のエピソードを紹介します。
まず最初は男性のケース。
京都府在住の玉田さん(仮名)は、
恋愛に悩んでいる中で私のサイトにたどり着き、
個別相談に申し込まれました。
=====ここから=====
そろそろ結婚を考えていたのですが、
恋愛で上手くいかない状況が続いており、
伊庭さんのサイトに偶然たどり着きました。
そして記事を読むうちに、
母親みたいな彼女とばかり付き合って来たことに気づかされました。
それが心地良い様に感じていた一方で、
かならず上手くいかなくなり別れていたのです。
「母親みたいな彼女ができる理由は何だろう?」
興味本位で伊庭さんのサイトを拝見する中で、
「これは深刻な問題ではないか?」と気づかされました。
このまま自分が向き合わなければ、
同じ現象が相手を変えて繰り返されるだけ。
結局は別れてしまうだけですし、
自分にとって幸せな未来にはつながらない。
「自分と向き合いながら、現状を変えよう」
伊庭さんとお話をする中で、
より自分自身と向き合う覚悟が定まりました。
=====ここまで=====
玉田さんに起こった変化
私は玉田さんとお話ししながら、
この記事で解説した内容をお伝えしました。
そして自信のなさと向き合う上で、
玉田さんが個別に取り組む課題をお伝えしました。
ぬいぐるみ心理学を素直に実践する中で、
玉田さんの恋愛に変化が生まれました。
=====ここから=====
「母親の顔色を伺ってしまう」
母親のような人を好きになる背景には、
良い子を演じて来た私の自信のなさがありました。
「怒られない様に…」と思いながら、
小さい頃から母の様子を気にして振る舞っていました。
母が喜びそうなことをやったり、
無理して母の意見に同調したこともありました。
母親が喜ぶポイントがわかっているので、
恋愛においても楽な方へと逃げていたのだと思います。
確かに今までの恋愛も、
次第に彼女の顔色を伺うのに疲れて破たんしていました。
もし母親みたいな人と結婚したら、
一生誰かの顔色を伺って過ごさなければいけない。
伊庭さんと一緒に向き合う内に、
自分の自信のなさが鮮明になりました。
そして自信のなさと向き合う内に、
確実に人間関係に変化が生まれました。
まず実際の母親に対しても、
自分の意見が言える様になりました。
今までは合わせていた場面でも、
母親のことを気にせず主張できる様になりました。
そうする内に彼女ができたのですが、
今までとはまったく違ったタイプで、
母親みたいな雰囲気は全然ありませんでした。
ですが今まで以上に楽しく、
付き合っていて解放感もあります。
母親のような人は、好きではなく楽だから選んでいたのだと思います。
今の彼女とは、本当に幸せに関係を築けていると思います。
=====ここまで=====
星野さん(女性)の事例
続いては女性のエピソードを紹介します。
神奈川県在住の星野さん(女性)は、
恋愛の悩みを解決したくて私のサイトにたどり着き、
個別相談に申し込まれました。
「上手くいかない共通点」を一緒に探し出した所、
「母親みたいだね」と男性から言われ続けて来たことに気づきました。
=====ここから=====
なかなか恋愛が上手くいかず、
解決方法を探している時に伊庭さんのことを知りました。
「なぜ上手くいかないのか?」
その時は原因が全くわからなかったものの、
伊庭さんとお話する中で共通点に気づきました。
付き合った男性から、「お母さんみたい」と言われ続けていたのです。
「私はあなたのお母さんじゃない」と思ったり、
時にケンカになったこともあったのですが、
彼の問題で私に原因はないと思っていました。
「悩みは相手を変えて何度も繰り返される」
伊庭さんの言葉を聞いた時に、
「もしかして自分が招いているのでは?」とも感じました。
結局どの恋愛も上手くいかなかったので、
このまま失敗続きで一生を終えたくない。
幸せな恋愛・結婚をしたいと思い、
自分と向き合うことにしました。
=====ここまで=====
星野さんに起こった変化
私は星野さんとお話ししながら、
この記事で解説した内容をお伝えしました。
そして自信のなさと向き合う上で、
星野さんが個別に取り組む課題をお伝えしました。
ぬいぐるみ心理学を素直に実践する中で、
星野さんの恋愛に変化が生まれました。
=====ここから=====
自信のなさについて振り返ると、
私は子供の頃から世話焼きだと言われていました。
何かをしてあげることも多かったのですが、
その光景がお母さんの様に見えてしまった部分もあると思います。
私には妹がいるのですが、
「お姉ちゃんだから面倒みなさい」と親からよく言われていました。
最初は反発していたのですが、
面倒を見ていると親が褒めてくれたこともあり、
次第に面倒を見るのが自分らしさだと思い込んでいました。
ですが面倒を見るのは窮屈でしたし、
もっと自分のしたいことをしたかったです。
周りの世話を焼き、お母さんの様に見られていれば、
周りから褒められ、評価され、愛される。
こうした傾向を続ける内に、
恋愛でも相手から求められてしまったのです。
自信のなさと向き合うにつれて、
必要以上に人の世話を焼くことが減りました。
仕事でも面倒を見過ぎて残業することもあったのですが、
自信のなさと向き合ってからはめっきり減りました。
次第に人との関わり方が変わって来たのです。
そして恋愛面でも、「お母さんみたい」と言われることがなくなりました。
現在お付き合いをしている彼に対しては、
必要以上に世話を焼いたことはありませんし、
適度な距離感で心地良く過ごせています。
「自分が変われば、結果的に相手も変わる」
伊庭さんがよくおっしゃることを、日々実感できています。
=====ここまで=====
「母親のような人」からの卒業
大事なことなので繰り返しお伝えすると、
「母親のような人を好きになる」ことを否定するつもりはありません。
ですがその結果として恋愛や夫婦関係で悩んでいるならば、
心の奥底では望んでいない現状が横たわっていると言えます。
悩みの原因である自信のなさと向き合うことで、
「母親のような人」に関する悩みからは卒業できます。
自分が本当に望むパートナーシップが築ける様になっていきます。
自信のなさとは具体的に何なのか。
自信とはそもそも何なのか。
根本原因である自信のなさについて、
詳細は無料メール講座でも解説していますので、
合わせて学んでみて下さい。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。