29Dec
[最終更新日]2023/02/20
「素の自分を出す」
「本音をさらけだす」
「アナと雪の女王」が大ヒットした2014年。
「ありのままの自分」について考える機会が増えたんじゃないでしょうか?
友達関係や家族、恋愛…
ありのままの自分でいれないのはストレスがたまりますよね?
なかでも夫婦関係は一生続きます。
旦那・妻に本音が言えないのは、
一生をストレスに捧げることと同じです。
夫婦関係をうわべだけでやりくりするのは疲れます。
それに、本当の愛を感じることもないため、
悲しみもないかわりに喜びもない、
何の変化もない人生を過ごすことになります。
この記事では、本音を言えないと悩む夫婦の方に対して、
そのための方法をぬいぐるみ心理学の視点から伝えます。
「本音が言えない?」「本音を言いたくない?」
まず、あなたの悩みがどちらなのかを区別します。
いずれにせよ理由はあるはずですが、
「言いたくない」のであれば仮面夫婦の様な関係も考えられます。
おそらくこの記事を読んでいる人の多くは、
「パートナーと深い関係を築きたい」と思っているでしょう。
確認のために、まず区別することをオススメします。
私は夫婦にぬいぐるみ心理学のコーチングをしてきました。
その中で「本音を言えない」夫婦には、
共通の特徴があることに気づきました。
それは、
「どちらも素の自分を隠している」
「片方の素の自分が出過ぎている」
このどちらかです。
まず、「どちらも素の自分を隠している」ですが、
これは要するに、どちらも相手に気を使ってるということです。
「これを言わない方が良いんじゃないか」
「相手に言ったら失礼かもしれないな」
あなたの中でこうした考えが頭をめぐります。
その結果、相手に思っていることを伝えられません。
恋愛は特にそうなんですが、人間関係は鏡です。
あなたがすることは相手からされますし、
あなたがしないことは相手からされません。
あなたが気を使えば相手も気を使います。
お互いに衝突は生まれませんが、
その分深い愛を感じることもありません。
「ケンカする程中が良い」というのは一理あって、
お互いの本音をぶつけ合っているからこそ衝突しますが、
その分だけ相手の心の奥底に触れられるわけです。
そりゃあ、仲良くなりますよ。
こうした傾向は真面目な人ほど陥りやすいです。
もともと気を使えるからこそ、
波風立たないかわりに自分の想いが伝えられずに悩みがちです。
解決法として、この言葉を実践してください。
「あなたは気を使うのが上手です。
でも、そんなあなたがさらに気を使えば、
相手は遠慮してしまいます。
「少し失礼かな?」と思う言動をとってください。
あなたにとっての「失礼」は、
相手にとっては普通のことです。
これができれば、より深い関係を築けます。
今回は、「本音が言えない」悩みに注目しました。
夫婦関係を例にとり、解決策を伝えました。
ただ、長くなってしまったので、
「片方の素の自分が出過ぎている」ケースについては、
また次回の記事で書きたいと思います。
ぬいぐるみ心理学を通して効果のあった方法です。
ぜひ、試してみて下さいね。
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。