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罪悪感が強い人は優しいのではなく他人軸で生きています

[最終更新日]2025/10/24

こんにちは、伊庭和高です。

今回は罪悪感を取り上げます。

 

「罪悪感に悩まされている」

「罪悪感を手放したい」

 

年齢や性別を問わず、

こうした相談はよく寄せられます。

 

「罪と悪の感情」と書いて罪悪感です。

 

罪悪感を持ちたい人など、

どう考えてもいないのです。

 

仕事でもプライベートでも、

罪悪感を抱くほど苦しくなります。

 

「罪悪感が強い人は優しいのでは?」

こうした声を聞くこともありますが、

決してそんなことはありません。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

罪悪感が強い人の心理背景と抜け出し方を解説します。

 

罪悪感が強い人の心理背景

罪悪感が強い人は優しいわけではなく、

これから紹介する3つの心理背景が影響しています。

その影響で、周囲からは優しい人に見えてしまうことがあるのです。

 

3つの心理背景のどれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

①周りの反応や評価を気にしている

罪悪感を抱いている時ほど、

自分以外の誰かのことを気にしています。

 

「あの人に申し訳なかった…」

「あの人に悪いことをしてしまった…」

 

この様に誰かに対して罪悪感を抱いているのです。

 

もし人が一切いなければ、

罪悪感を抱くこともないでしょう。

 

つまり罪悪感を抱く時には、

自分の気持ちを脇に置き、

誰かのことを考え続けているのです。

 

その結果、相手に合わせたり良い人を演じて振る舞うことがあります。

罪悪感から自分の気持ちを我慢して、

相手のことを優先して考える様になるのです。

 

そのため相手から見れば、優しい人だと誤解をしてしまうのです。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

罪悪感が強い人は他人軸で生きているのです。

 

②失敗を恐れている

「間違えたらどうしよう…」

「選択をミスしてしまわないか…」

「否定されない様にしなきゃ…」

 

この様に失敗を恐れている人ほど、

罪悪感に悩まされやすいのです。

 

罪悪感を抱くほど行動に移すのをためらいます。

失敗を恐れて新たなチャレンジをしなかったり、

主体的な行動をとらなくなるのです。

 

臨床心理学者のナサエル・ブランデンは、

罪悪感を持っていれば受動的な生き方ができるので、

新しい行動を取る必要がなくなると述べています。

 

新しい行動を取ってしまえば、

失敗したり傷つく可能性もあります。

 

ただし失敗を恐れ続けていれば、

成功することもありません。

 

その意味では失敗を恐れ続けるのが、

実は最大の失敗とも言えます。

 

③頭の中で考え続けている

罪悪感に悩まされる時ほど、

頭の中で考え続けています。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブな気持ちが増大する習性があります。

 

一説では私たちが頭の中で考える内容の、

9割がネガティブなものだと言われています。

 

つまり頭の中で考えがちな人ほど、

罪悪感も強まってしまうのです。

 

罪悪感に悩まされる原因

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

罪悪感に悩まされてしまうのも、

自分の自信のなさが根本原因です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば罪悪感に押しつぶされません。

 

自信がないから相手のことを気にしたり、

自分の気持ちを犠牲にしてしまいます。

 

頭の中で考え込んでしまうのも、

自信がない時に起こりがちです。

 

冒頭でもお伝えしましたが、

罪悪感を抱く人は優しいのではなく、

自信のなさから優しい人に見えているだけなのです。

 

罪悪感を抱いて悩んでいる人の中では、

ストレスや疲れが蓄積しているのです。

 

幼少期の記憶も影響している

生まれた時から罪悪感を抱く人はいません。

 

罪悪感を抱く赤ちゃんなど、どう考えてもいないのです。

 

それが成長し大人になる中で自信がなくなり、

罪悪感に襲われる様になるのです。

 

また私たちは親との関係が、

すべての人間関係のスタートです。

 

親と関わる中で自信がなくなり、

罪悪感を抱く様になることもあります。

 

「親の顔色をうかがっていた」

「いい子や優等生を演じていた」

「親に怒られることが多かった」

「親も罪悪感を抱きがちだった」

 

たとえばこうした場合だと子供にも悪影響が及ぶのです。

 

罪悪感に悩まされる末路とは?

罪悪感を抱いても幸せな毎日は送れません。

 

定期的にネガティブな気持ちに襲われますし、

何のために生きているかわからなくなることもあります。

 

人間関係でトラブルが発生したりと、

仕事や私生活にも影響が出てしまいます。

 

ですが先ほどもお伝えした様に、

生まれた時から罪悪感に悩む人はいません。

 

つまり罪悪感は生まれ持った性格ではなく、

後天的に身についたものなので、

誰でも今から罪悪感を手放せます。

 

罪悪感の消し方

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

罪悪感を手放す方法を解説します。

 

3つの方法を実践することで、

罪悪感に悩まずに生きていけます。

 

自分で自分の気持ちを声に出す

まず最初の方法は、

自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

先ほどもお伝えした様に、

罪悪感が強い人ほど自分の気持ちを声に出していません。

 

声に出さず、頭の中で考え続けているのです。

 

だからこそ、まずは声に出すことが、

罪悪感を手放す第一歩です。

 

ここでのポイントは、

「自分で」自分の気持ちを声に出すこと。

 

「私の気持ちを受け止めて欲しい」という様に、

誰かに吐き出すのはやめましょう。

 

自分がスッキリしても、

相手はネガティブな気持ちを聞き続けるので、

次第に嫌な気持ちになってしまいます。

 

仕事、友達、恋愛、家族など人間関係が悪化するリスクもあるので、

まずは自分で声に出すことを意識してください。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのも効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみと関わるほど、

自分の気持ちを声に出しやすくなります。

 

「どうしたかった?」と問いかける

自分の気持ちを声に出した後は、

「どうしたかったのか?」と問いかけましょう。

 

過去の出来事を引きずっているので、

罪悪感も生まれています。

 

昨日のことでも子供の頃のことでも、

過去を振り返り自分の気持ちを受け止める上で、

「本当はどうしたかったのか?」と問いかけてください。

 

確かに過去は変えられませんが、

心の中に溜め込んだ罪悪感を手放せる様になります。

 

「これからどうしたいのか?」と問いかける

過去を振り返ったあとは、

未来へ意識を向けましょう。

 

「これからどうしたいのか?」と問いかけてください。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

自分を主語に問いかけるからこそ、

自分が本当に望む選択ができます。

 

罪悪感に悩まされている時ほど、

自分を主語に問いかけていません。

 

自分以外の誰かのことを気にしているのです。

 

「するべき」

「しなければいけない」

「した方がいい」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらの言葉は、

罪悪感を抱く時に出てきやすいです。

自分以外の誰かのことを気にしているのです。

 

これこそ他人軸になっている状態です。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

罪悪感を手放すために不可欠です。

 

自分軸で問いかけ決断できているので、

いつまでも罪悪感にとらわれることがなくなります。

 

お客様のエピソードを紹介します

ここまでは罪悪感を消すために、

具体的なステップを3つ紹介しました。

 

ここからはぬいぐるみ心理学のお客様で、

罪悪感を感じない様になった方のエピソードを紹介します。

 

宮城県在住の手島さん(女性)は、

罪悪感を抱いてしまう状況に悩んでいました。

=====ここから=====

仕事でもプライベートでも、

ふとした瞬間に罪悪感に襲われる状況が続いていました。

 

「私のせいだ…」

「どうせ私には無理だ…」

 

特に対人関係においては、

無意識の内に相手の反応を気にしてしまい、

頭の中で自分を責める言葉をかけ続けていました。

表面上は良い顔を作っているので、

周りからの評判も悪くはなかったと思います。

 

ですが頭の中は罪悪感でいっぱい。

強すぎる罪悪感をどうにかしたいと思っていました。

 

実際、仕事の日は何とか頑張れても、

休みの日になると電池が切れたかの様に

何もしたくなくなる状況が続いていました。

 

仕事でため込んだ疲れを回復するためだけに、

無目的な休日を過ごしてしまう。

 

「何のために生きてるのか…」と、

人生の目的すら考え始める状況でした。

また恋愛においても罪悪感が出てしまい、

相手と上手くいかない関係も続いていました。

 

自分の素直な気持ちが伝えられず、

結果として罪悪感を覚えてしまう。

 

恋愛をしてても自分が疲れるだけでした。

「罪悪感を感じない自分になりたい」

 

必死で解決策を探していた時に、

伊庭さんのサイトに出会いました。

 

自信のなさが悩みの原因だと聞いて、

まさにその通りだと思いました。

 

「この先も自信のないまま生きていたくはない」

「できるなら今から罪悪感を手放したい」

 

伊庭さんのお話を聞いて、

私も気持ちを強く持てました。

=====ここまで=====

 

手島さんに起こった変化

私は手島さんと個別にお話する中で、

先ほどの3ステップを紹介しました。

 

また手島さんの状況を踏まえ、

罪悪感を手放すために取り組むことを、

個別メニューとしてお伝えし、

メールを通してサポートしました。

 

そして日々の生活で実践する内に、

手島さんの状況に変化が生まれました。

=====ここから=====

伊庭さんのおっしゃる通り、

私は頭の中でばかり罪悪感を考えていました。

 

実際に声に出すことはなかったですし、

だからこそ余計にネガティブに考えていました。

 

「どんな気持ちも声に出すこと」

 

最初の頃は慣れなかったのですが、

伊庭さんの指導を受けることで、

自分の気持ちを声に出せる様になりました。

実際に声に出せる様になってみると、

「今まで全然声に出してなかった…」と痛感します。

 

そして伊庭さんのおっしゃる通り、

声に出すだけでも自分の気持ちがスッキリし、

罪悪感を感じ続けることはなくなりました。

 

また主語を自分にしながら問いかけたことで、

周りを気にすることなく自信を持って行動できる様になりました。

 

今までは罪悪感に襲われた結果、

自分の中でため込んで苦しんでいました。

 

それが今では自分の気持ちを伝えられる様になり、

周りと今まで以上に関わりやすくなりました。

「最近何か変わったよね」

「前よりイキイキしてるよね」

 

職場の同僚からもこの様な言葉をもらい、

何より私自身も変化を実感しています。

 

罪悪感を消す方法を実践したことで、

自分の人生がはるかに生きやすくなった。

 

これは間違いありません。

=====ここまで=====

罪悪感に悩まされても生きづらさを感じるだけです。

モヤモヤした気持ちを抱き、前向きになれないのです。

 

罪悪感が強まっているのは、

心がSOSサインを発している状況。

今すぐにでも現状を変える必要があります。

 

罪悪感を抱く根本原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合いながら、

3ステップを実践することで、

罪悪感に押しつぶされずに生きれる様になります。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば自信が持てる様になるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。