17Feb
[最終更新日]2020/11/09
こんにちは、伊庭和高です。
さて、今回も心理にまつわる話をするのですが、
今までの記事とは少しテーマが異なります。
私自身、ぬいぐるみ心理学を広める前は教師をしていましたし、
常に40人近くの生徒の前で授業をしていました。
決して自慢するつもりはないのですが、
授業って一番難しい発表の場だと思うんです。
セミナーであれば参加者が自主的に集まるわけで、
意欲があるからこそ話を聞いてくれます。
しかし学校の授業は生徒に意欲がなくても受けなければいけません。
「意欲」という部分でセミナーとは大きく異なるので、
いかに聞いてもらうかを毎回考える日々でした。
そうした経験もあってタイトルの様に、
人前で緊張しない方法を聞かれることもありました。
営業活動やプレゼン、保護者会でのスピーチなど、
人前で発表する機会はいくらでもあります。
そこでこの記事では、「緊張しない」という点に注目して、
そのための方法をお伝えします。
「カボチャだと思え!」ってどうなの?
まず、よく言われる方法としては、
「目の前の人をカボチャだと思え!」です。
要するに、人だと思わずに話せということですね。
でもこれって、実は一番危険な方法なんです。
人だと思わないということは、
相手に語りかける意識もなくなります。
ただ原稿を読めば良いと思ってしまうので、
棒読みになって相手も退屈になります。
そもそも、カボチャだと思うこと自体が無理でしょうね(笑)
私がオススメするただ1つの方法。
それは「リハーサル」です。
とにかく、発表の練習をすることです。
もちろん、誰かに聞いてもらうのも良いのですが、
自宅で1人リハーサルをするのも効果的です。
ただ原稿を作ってくるのではなく、
実際に最後までやってみた経験があれば、
不安はかなり軽減されます。
「この部分は長いから退屈になるな」
「たぶん会場は無反応だろうな」
事前にこうした点を把握しておくことで、
相手がどんな反応をとっても気にせず進めることができます。
緊張してしまう要因の1つに、
「何が起こるかわからない不安」があります。
「挨拶をしても返してくれない」
「手を上げて、と言ったのに誰も上げてくれない」
こんなことは、発表の場で当たり前に起こります。
また、相手の顔が真剣になっているほど、
「私の話に興味ないのでは…」と勘違いを起こしやすいです。
事前にリハーサルをしておくことで、
不安なケースを把握することができます。
緊張しない方法とはいえ、練習した量に勝るものはありません。
とにかく何度もリハーサルをすること。
これこそが、人前で緊張しない近道です。
とはいえ、発表の時は多少は必ず緊張します。
私も毎回の授業で必ず緊張していました。
でも、事前にリハーサルをしておけば、
この先の展開を体感しているわけですから、
自然と緊張がほぐれていくんですよね。
「緊張は必ずするものだ」
この言葉を肝に命じた上で、本番に臨んでください。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。