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自分を認める心理学【3ステップで方法を具体的に解説】

[最終更新日]2021/06/21

「自分を認めることができない」

「自分で自分を否定してしまう」

「自分を認めてあげたい」

 

 

こんにちは、伊庭和高です。

今回は「自分を認めること」がテーマです。

 

さて、早速1つ質問をしたいと思います。

アメリカ:86%

イギリス:83%

フランス:82%

ドイツ:80%

スウェーデン:74%

韓国:71%

日本:45%

※小数点以下は切り捨て

 

突然ですがあなたはこの数値が

何を現していると思われたでしょうか?

この数値は平成26年に内閣府が

7カ国の若者(13〜29歳)に実施した意識調査です。

※(意識調査の結果はこちらを参照

 

そして上記の数値は

「私は自分自身に満足している」という質問に、

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と

回答した子供の合計となっています。

 

諸外国に比べて日本人の数値は低く、

しかも2倍近くの差をつけられています。

 

内閣府はこの質問を通して

「自己肯定感」を測ろうとしています。

 

=====

諸外国と比べ、

自己を肯定的に捉えている者の割合が低い

=====

 

内閣府はこの様にまとめています。

またこの調査の対象は若者ですが、

「大人になれば無条件で自分を認められる」

というわけではありません。

 

自分で自分を認められず、

自己肯定感が低い状態は、

大人になっても引き継がれるのです。

 

◆自分を認められない原因は何か?

◆自分を認められる様になる方法は何か?

 

今回の記事を通して解説します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

自分を認められない心理背景

 

「なぜ自分を認めることができないのか?」

 

根本的な原因に気づかなければ、

解決策を導き出すこともできません。

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさである

と解説しています。

 

周りを気にしてしまうのも…

良い子を演じてしまうのも…

失敗を怖れてしまうのも…

 

仕事でもプライベートでも、

どんな悩みであっても根本原因は

自分に自信がないからなのです。

 

そして自分を認められないのも、

根本原因は自信がないからです。

イメージしてみてください。

 

もし自分に自信があれば、

自分を認めることができますよね?

 

どんな状態の自分であっても、

自分を認めることができますので、

自然と自己肯定感も高まっていきます。

 

また、自分を受け入れることを

心理学では「自己受容」と言いますが、

自分に自信があれば自己受容もできる様になります。

一方で自分に自信が持てていなければ、

そんな自分を認めることもできなければ

受け入れてあげることもできません。

 

自己肯定感も低い状態のままですし、

自分で自分を否定してしまうかもしれません。

 

自分を認められない時にハマる負のスパイラル

自分で自分を認められないままだと、

常に自信のない状態で過ごすことになります。

 

そして自分を認められない状態が続くと、

「周りから自分を認めてもらうための行動」

を取る様になるのです。

 

自分で自分を認められないから、

周りに自分を認めてもらう。

 

矢印を周りへと向け、

周りに自分を満たしてもらおうとするのです。

周りから褒められれば…

周りから評価されれば…

周りのために尽くせば…

 

そんな自分を認めてもらえると思ってしまうのです。

 

相手の話の聞き役に積極的に回ったり…

恋人のために尽くしたり…

嫌な仕事も断らずに続けたり…

ですが周りから自分を満たそうとしても、

周りの反応は周り次第。

自分にはコントロールできません。

 

褒めてもらえると思って取った行動でも、

相手から褒めてもらえないことだってあります。

 

自分を認められるかを周りにゆだねる限り、

常に不安定な状態に陥ることになります。

 

何よりどんなに周りから認めてもらえたとしても、

「自分で自分を認められる状態」には到達しないのです。

自分で自分を認められる様になるには、

「まず自分、次に周り」の順番が大切です。

 

周りの反応を通して満たそうとする限り、

永遠に自分を認めることができない

負のスパイラルにハマってしまうのです。

 

自分で自分を認められる様になる方法

ここまでの内容を踏まえて、

自分を認められる様になるための方法を

3ステップで解説していきます。

 

決して周りを通して自分を満たすのではなく、

自分で自分を満たせる様になることが大切です。

 

ステップ1:自分の気持ちを声に出すこと

どんな気持ちでも構いません。

まずは自分の気持ちを声に出すことです。

 

「…それだけ?」と思われたかもしれませんが、

過去に1300名以上のお客様と関わる中で、

自分を認められずに悩んでいる人のほぼ全員が、

自分の気持ちを声に出していないことが判明しました。

 

自分の気持ちを声に出すことで、

自分が何を考えているのかに気づけます。

 

ですが悩みを抱えている時ほど、

声に出さず頭の中で考え続けてしまうのです。

頭の中で考えれば考えるほど、

物事をネガティブに捉えてしまうので、

そんな自分に自信も持てなければ

自分を認めてあげることもできないのです。

 

まずは自分で自分の気持ちを声に出すこと。

これが最初のステップです。

 

ステップ2:自信のなさと向き合う

自分の気持ちを声に出した後は、

自信のなさと向き合ってください。

 

自分で自分を認められない原因は自信のなさ。

 

◆なぜ自分を認められないのか?

◆いつから自分を認められないのか?

◆どんな場面で自分を認められないのか?

 

思い浮かんだ言葉を声に出しながら、

自信のなさと向き合ってください。

 

ステップ3:「自分はどうしたいのか」と問いかける

そして自信のなさと向き合った後は、

「自分はどうしたいのか?」と問いかけてください。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

自分を主語にして問いかけるからこそ、

自分の選択に自信も生まれますし、

そんな自分を認められる様になります。

それに自分を認められない人ほど、

自分ではなく周りを主語にして問いかけています。

 

周りが何を考えているのかは、

周りの人にしかわかりません。

 

正解がわからない問題を解き続けていても、

自分に自信が持てる様にはなりませんし、

自分を認められる様にはならないのです。

 

ここまでの3ステップを繰り返すことで、

自分で自分を認められる様になります。

 

お客様のケースを紹介します

ここからはぬいぐるみ心理学のお客様で、

自分を認められない悩みを克服できた

ケースを紹介したいと思います。

 

愛知県在住の守谷さん(女性)は、

自分を認められないことに悩み続けていました。

=====ここから=====

 

子供の頃から周りの様子を気にして、

良い子を演じ続けて来ました。

 

学校の先生や親や友達からも

上々の評判だったと思いますが、

常に自分を演じていたので、

心の底から喜べませんでした。

 

「これは本当の自分ではない」

「偽りの自分を評価されても…」

 

自分で自分を認めることができず、

自己肯定感も低かったと思います。

とはいえ人前では明るく振る舞うので、

周りの反応と自分の認識のギャップに

悩み続けて来ました。

 

大人になって仕事を始めても、

あるいは恋愛をしても、

自分を認められない状態は続きました。

 

自分の人生なのに、

どこかでブレーキを踏んでいるかの様な感覚。

 

もどかしい気持ちを抱え続けていました。

「どうすれば自分を認められるのか」

 

数多くの本も読んで来ましたが、

どれも根本的な解決にはつながらず。

 

「私の人生はこのままなのか…」

 

そんなことを思い浮かべていた時に、

伊庭さんのサイトを発見しました。

「すべての悩みは自信のなさ」

まさに私のことだとハッとさせられました。

 

そして伊庭さんのおっしゃる通り、

自分を認めることができない私は

周りを通じて自分を満たそうとしていました。

 

だから周りの反応に一喜一憂したり、

余計な気疲れをため込んでいました。

「このまま人生が終わっていくのは嫌だ!」

「自分で自分を認められる様になりたい!」

 

伊庭さんとお話をする中で、

一層強く感じる様になりました。

 

=====ここまで=====

 

守谷さんに起こった変化

私は守谷さんのお話を聞きながら、

先ほど紹介した3ステップをお伝えしました。

 

また個別の状況を踏まえた上で、

守谷さん専用の課題もお伝えしました。

 

そしてぬいぐるみ心理学を実践する中で、

守谷さんの日常に変化が生まれました。

=====ここから=====

 

これまでの私は自分を認められず、

周りの反応で自分を満たしていました。

 

ぬいぐるみ心理学を実践する中で、

周りを通して自分を満たすことがなくなりました。

周りからの反応を気にしていたのは、

他でもない私の自信のなさ。

 

自信のなさと向き合いながら、

「自分はどうしたいのか?」と問いかけ、

まず周りに意識を向けるのを手放しました。

 

すると今まで感じていたモヤモヤが消え、

毎日を穏やかに、そして楽しく過ごせる様になりました。

今までは自分を認めることができず、

ネガティブな言葉ばかり考えていました。

 

ですが次第に自分を認められる様になり、

「こんな自分もアリだな」と思える様になり、

ネガティブな言葉を考えなくなりました。

 

自分で自分の本音にも気づける様になり、

人間関係においても発信できる様になりました。

 

コミュニケーションが楽になり、

結果として今まで以上に周りが

好意的な反応を示してくれる様になりました。

自分で自分を認められず…

そんな自分を受け入れることもできず…

 

数ヶ月の間に悩みが解決し、

全く違った景色が広がる様になりました。

 

本気で自信のなさと向き合って、

本当に良かったと思っています。

 

=====ここまで=====

 

本当に望む毎日が実現する

自分で自分を認められる様になることで、

本当に望む毎日が実現し始めます。

 

周りを通して自分を満たそうとしては、

周りありきで毎日を送ることになります。

 

自分が本当に望む方向へ進む前に、

周りに影響を受けてしまいます。

 

自分が本当に望む人生を送る上でも、

自分で自分を認められる様になることは、

必要不可欠なことだと言えます。

自信のなさと向き合うポイントや、

具体的にどのように向き合っていけば良いのかは、

無料メール講座でも詳しく解説しています。

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。