14Jun
[最終更新日]2022/06/24
こんにちは、伊庭和高です。
「自己保身に走るのをやめたい」
こうした声は私の元によく届きます。
保身から嘘をついてしまったり、
新たな挑戦を避けてしまったりと、
良いことは何もありません。
周囲からの信頼を失うこともあり、
幸せな未来は待っていないのです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
自己保身に走る原因と克服法を解説します。
目次
自己保身に走る心理背景
自己保身に走ってしまう時には、
大きく3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまるころもあります。
周りの評価を気にしている
自己保身に走る人ほど、
周りの評価を気にしています。
「評価が高まる様に」ではなく、
「評価が落ちない様に」と意識しているのです。
周りにどう見られるかを意識し、
保身のために嘘をついたり見栄を張ってしまいます。
そもそも周りに人がいなければ、
保身に走る必要などありません。
その意味で自己保身をするのは、
相手の存在を前提としています。
怒られるのが怖い
意外かもしれませんが、
自己保身に走る人は怒られるのを怖がっています。
そしてこれは大人になってだけでなく、
子供の頃の記憶も影響しています。
親や先生や友達と関わる中で
怒られない様に自己保身をしていたのです。
それが大人になって職場や家庭でも、
怒られないことを第一に考えているのです。
とはいえ自己保身をしても、
怒られる時は怒られます。
自己保身をすれば必ず怒られないわけではないのです。
他責思考
自分以外の誰かのせいにするのを、
他責思考と呼んでいます。
他責思考の意識が強い人ほど、
何かあると自己保身に走ります。
「自分は悪くない」
「あの人に原因がある」
こうした言動を取ることで、
責任を回避しようとしているのです。
自己保身に走る根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
自己保身に走ってしまうのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば保身に走る必要はありません。
周りの評価を気にせずに、
堂々と振る舞える様になります。
また他責思考をするのではなく、
自分の原因も振り返れています。
ですが自信が持てていない時ほど、
保身に逃げてしまうのです。
つまり自信の有無が、
自己保身をやめれるかどうかの分岐点です。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
自己保身を続けても状況は悪化する
確かに自己保身をすれば、
その場はやり過ごせるかもしれません。
ですが何度も保身に走れば、
周囲も次第に信頼をなくします。
「あの人は口ばかりだ」
「責任を取ろうとしない」
「言ってることがコロコロ変わる」
こうした評判が定着すれば、
次第に何を言っても信頼してもらえません。
自己保身に走る姿を怒られたりと、
長い目で見て良いことはないのです。
自己保身をやめる3つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
自己保身をやめる方法を解説します。
3つの方法を順番に実践することで、
保身に走らず行動できる様になります。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
私たち人間は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大する習性があります。
周りの評価が気になったり、
怒られるのを怖がる様になるのです。
声に出さず頭の中で考えている時に、
自己保身に走りやすくなります。
どんな気持ちでも良いので、
まずは自分の気持ちを声に出すことが、
現状を好転させる第一歩です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることで、
自分の気持ちを受け止められる様になります。
自信のなさと向き合う
そして自分の気持ちを声に出したら、
自信のなさと向き合っていきましょう。
「なぜ自己保身に走るのか?」
「いつから自己保身をする様になったのか?」
「どんな時に自己保身に走るのか?」
この様に5W1Hを活用しながら、
自信のなさを深掘りしていきます。
自己保身に走る現状を嘆くだけでは、
いつまでも現状は好転しません。
自分の気持ちを掘り下げることで、
自己保身に走る原因が具体的に見えてきます。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして最後のステップは、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自己保身に走る時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
「した方がいい」
「しなきゃいけない」
「するべきだ」
「してあげる」
「して欲しい」
この様に周りのことを先に考え、
「どうしたいのか?」と問いかけるのを忘れています。
自分を主語にして問いかけていないから、
相手の評価が気になってしまうのです。
自分を主語にして問いかけることは、
自己保身をやめる上で必要不可欠です。
自己保身を続けても、
次第に状況が苦しくなるだけです。
周りの評価を気にしたりと、
生きづらさを感じ続けてしまいます。
自信のなさと向き合いながら、
3つの方法を実践することで、
現状を変えていきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。