menu

怒られると黙ってしまう人の心理と対処方法!無視してる訳じゃない!

[最終更新日]2022/03/25

こんにちは、伊庭和高です。

 

今回のテーマは「怒られると黙ってしまう人」

 

「怒ったら恋人が黙ってしまった…」

「仕事でキツく指摘したら後輩が黙ってしまった…」

「怒られると喋れなくなる人が周りにいる…」

 

怒る側から見ると、こうした経験をしたことが1度はあるかもしれません。

 

「なぜ怒られると黙ってしまうのか?」

「どうやって対処すればいいのか?」

具体的に解説します。

 

また今回は「怒る側の心理背景」にも注目しながら解説します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

怒られると黙る人の心理解説とは?

 

まず解説するのは「黙る側」の心理背景。

なぜ怒られると黙ってしまうのでしょうか?

 

考えられる原因は複数あります。

 

「さらに怒られるのでは」と思い何も言えない

「何か発言したらさらに怒られるのではないか?」

 

怒られることをネガティブなことだと感じて、

さらに怒られてしまうのを防ごうとしているわけです。

 

何かを言えば、火に油を注ぐかもしれない。

一方で黙っていれば、それ以上追及されることはありません。

 

黙ることで自分を守ろうとしている側面もあるのです。

私はぬいぐるみ心理学で、

すべての悩みの原因は自信のなさであると伝えています。

 

自分に自信が持てていないと、

さらに怒られることを怖れて何も言えなくなってしまうことがあるのです。

 

感情的になりたくない

怒られたことに対して何かを言うと、

つい感情的になってしまうかもしれません。

 

感情的になりたくなかったり、

そもそも感情を出すのを怖がっていると、

怒られた時に黙ってしまいます。

 

「感情的になるのが悪いことだ」と思い込んでいるので、

怒ることで感情をむき出してしているのも良く思っていない可能性があります。

 

話す言葉を考えている

誰もがすぐに発言できるとは限りません。

 

話す言葉を考えるのに時間がかかり、

黙り込んでしまうこともあります。

 

本人のタイミングで何かしら発言はしますし、

あくまで時間がかかっているだけなのです。

 

話す気力も失せている

「いい加減、怒るのをやめて欲しい…」

「何を言ってもどうせ聞いてくれない…」

 

諦めにも似た感情があれば、

相手は話す気力も失せてしまいます。

 

その結果、怒られても黙り続けてしまいます。

 

これに関しては信頼関係の問題とも言えますし、

上手くコミュニケーションが取れていない可能性もあります。

 

相手が黙った時に怒ってしまう心理解説

相手が黙ってしまった時に、

たたみかける様に怒ってしまう人もいます。

 

「相手が黙ってしまう時に怒ってしまうのはなぜか?」

 

ここでは「怒る側」の視点に立って解説していきます。

 

何も考えていないと思う

「反応がない=何も考えていない」

 

この様な思い込みを持っていれば、

相手が黙っているのを見てさらに怒ってしまいます。

 

「自分の話をちゃんと聞いてくれているのかな?」

 

この様な疑問が心の中に蓄積され、

さらなる怒りをぶつけてしまうのです。

 

自分の主張を聞き入れられていないと感じている

相手が黙っている様子を見て、

自分の主張を聞き入れられていないと感じる人もいます。

 

その結果、相手に対してイライラをぶつけてしまうこともあるのです。

 

「黙っていること」をネガティブに捉えているからこそ、

さらに怒りをぶつけてしまうわけです。

 

自分の方が上だと主張している

怒りをぶつけることで、自分の方が立場が上だと示す人もいます。

 

「優劣」という言葉がありますが、

怒ることで優位性を示す人もいます。

 

「自分の方が稼いでいるから」

「自分の方がたくさん働いているから」

「自分の方が年上だから」

「自分の方が色々考えているから」

「自分の方が役職が上だから」

 

自分にとって優位な条件を探し出し、

立場が上だと示すために怒りをぶつけるケースもあるのです。

 

ストレス発散

仕事や人間関係など、

さらに怒ることで日々のストレスを発散する人もいます。

 

黙ってしまった相手は実は悪くないのに、

黙っていることを良いことに日々のストレスを吐き出してしまうのです。

 

目の前の相手は全く関係ないのに、

さらなる怒りをぶつけてしまうこともあるのです。

 

黙ることをネガティブなことだと捉えている

ここまで様々な心理背景を紹介しましたが、

「黙ることをネガティブだと捉えている」のは共通しています。

 

黙ることは決して悪いことではありません。

もちろん良いことでもないが、良し悪しはないのです。

 

黙ることをネガティブなことだと思っている限り、

黙っている相手を見るとさらに怒ってしまうのです。

 

相手を黙らせてしまった時の対処法

・黙ってしまう側

・怒ってしまう側

ここまでは両方の視点に立って解説して来ました。

 

ここからは具体的に、

怒った際に相手を黙らせてしまった時の対処法を解説します。

 

「黙らせてしまった時にどうすればいいのか?」

これから紹介する方法を試してみてください。

 

怒ってしまったことを謝る

これは特に「怒り」をネガティブに捉えている相手に効果的です。

 

相手に対して、言いたいことは色々あるかもしれません。

ですがここは、いったん飲み込んでください。

 

怒ってしまったことを謝ることが先決です。

 

その場で謝れれば理想的ですが、

後日謝っても良いです。

ここでのポイントは、怒りをぶつけたことを謝ること。

 

「あの時は感情的になって、申し訳なかった」

 

発言した内容ではなく、感情的になったことを謝るのです。

 

怒りをぶつけたことを謝ると、

相手も自分に本音を打ち明けてくれる様になり、

結果的にコミュニケーションが円滑になります。

 

相手のタイミングでの発言を認める

発言を考える傾向がある場合は、

相手のタイミングでの発言を認めてください。

 

その場では黙ってしまっても、

相手のタイミングで必ず伝えて来ます。

 

時間を置いてからでも良いし、メールでも良い。

その場で無理に反応を求めないことが大切です。

 

お菓子や飲み物をあげる

 

怒りをぶつけてしまった後で、

少し時間を置いてお菓子屋飲み物をあげること。

 

実はこれは、黙ってしまう人との関係を改善する上で効果的です。

心理学には、返報性の法則があります。

 

「何かをされると、こちらも何かお返しをしたくなる」

これが返報性の法則です。

 

たとえばスーパーの試食も、

先に無料で与えていることで、

「何か返さないと…」とお客さんの心理に影響を与えているのです。

怒られて黙ってしまった相手に対しても、

まずは自分から何かを与えること。

 

意見をぶつけるのではなく、

全く違った角度から何かをプレゼントすることです。

 

あまりに高価なものをあげると気を使わせてしまうので、

相手が好きそうなお菓子や飲み物をあげるのです。

 

これをすると「何か返さないと」と相手も思いやすくなります。

 

その結果、黙ってしまったことに対して、何らかの進展が見られる様になります。

実際私のお客様のケースでも、

お菓子や飲み物を与えることで関係が改善されたケースはあります。

 

デート中にケンカをしたカップルで、

男性が怒ってしまい、女性が黙ってしまったのです。

 

男性にはこの話を事前に伝えていたので、

その場で言い合うことを諦め、しばらく時間を起きました。

 

そして数十分後に男性が彼女の好きなアイスをご馳走したことで、

「さっきはゴメン」とお互いに関係の修復がはかれました。

 

アイスをあげることで、返報性の法則を活用したのです。

 

一人の時に声に出す

怒る側が日々の生活でストレスをため込んでいると、

黙ってしまった相手にぶつけてしまうことがあります。

 

相手をストレス発散のはけ口にしてしまうので、

これは関係性の悪化につながります。

 

そこでオススメなのが、一人の時に声に出すこと。

 

ストレスを感じていることに対して、

一人の時に声に出すのです。

これは脳科学の分野でも言われているのですが、

私達は頭の中で考えれば考えるほど、

物事をネガティブに考える様になります。

 

声に出さず頭で考えるほど、

ストレスは増大してしまうのです。

 

まずは自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

これを日々の生活で意識することで、

怒りを相手にぶつける機会も減っていきます。

 

怒り過ぎるのも問題

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

怒られると黙ってしまう側だけでなく、

怒ってしまう側にも自信のなさはあります。

 

怒りをぶつけ過ぎているのだとすれば、

そこには自分の自信のなさもあるのです。

何事も「し過ぎる」と悪影響が出ます。

 

食べ過ぎ

飲み過ぎ

寝過ぎ

気を使い過ぎ

遊び過ぎ

 

どんな物事においても、

し過ぎると心身にダメージが及びます。

 

怒りをぶつけ過ぎているのであれば、

怒る側にも向き合う課題があると言えるのです。

もちろん相手にも向き合う課題はありますが、

相手を変えることはできません。

 

相手を変えようと試行錯誤せずに、

自分が変わることに意識を集中した方が、

結果的に相手との関係も早く変わります。

 

自信のなさと向き合うことで、

相手との関係はより理想的なものになるのです。

 

自信のなさとは具体的に何なのか。

自信とはそもそも何なのか。

 

根本原因である自信のなさについて、

詳細は無料メール講座でも解説していますので、

合わせて学んでみて下さい。

 

本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。