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「寂しいから付き合う…好きじゃないけど…」の落とし穴

[最終更新日]2023/05/28

こんにちは、伊庭和高です。

 

今回のテーマは年齢や性別を問わず

見られる内容です。

付き合う時に、本当に相手のことが好きで付き合うこともあれば、

「告白されてつい…」というケースもあります。

 

理想は両想いでしょうが、

告白されて付き合うことも悪くはないです。

 

ただし、単に寂しさを埋め合わせるために

付き合うというケースもあります。

 

確かに恋人がいれば寂しさもまぎらわせますし、

どこか寄りかかれる存在としても心強いのでしょう。

 

ですが、寂しさを埋め合わせるために付き合うことを続けていると、

恋愛における負のスパイラルにハマってしまう危険性があります。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

寂しさの埋め合わせは恋愛じゃない?

 

まず今回のケースで当事者が求めているものは、

「寂しさを埋め合わせること」です。

 

言葉にできない寂しさや孤独感を抱いた時に、

恋人がそばにいて頼りにしたい。

 

そんな想いが見え隠れします。

 

この時点で既に、

恋人のことを恋愛対象として見ておらず、

寂しさを埋め合わせる人にすぎないと考えています。

「いやいや、それは言い過ぎでしょ!?」

 

この様な反論があるかもしれませんが、

寂しさを埋め合わせる恋愛を例えるならば、

「マイナスから0に到達するだけの恋愛」

 

寂しさを感じている状態をマイナスとすると、

恋人と関わることで寂しさを埋め合わせ、

一時的に0の状態に戻ることができます。

 

ですが厳しい言い方をすれば、

「0より上のプラス」には到達しないのです。

「寂しくならないために付き合う」とは、

「嫌われない様に人付き合いをする」

「傷つかない様に相手に関わる」といった状態。

 

「好きだから付き合う」という様な、

プラスの想いから付き合う前提ではないので、

寂しさを感じていない状態だと、

「好き」という感情を相手に抱かないことがあります。

 

寂しい気持ちを感じていない時は、

一緒にいなくても良いと感じたり、

連絡もそこまで取らなくて良いと感じる。

 

そして寂しさを感じた時に、

無性に会いたくなるのです。

「正直、恋人のことが好きじゃない…」

「でも寂しさを感じるのが怖い…」

「だから付き合っている…」

 

過去のお客様との会話を振り返ると、

こうした言葉を共通して発していました。

 

=====

寂しさを埋め合わせる恋愛だと、

永遠にプラスに転じることがない。

マイナスから0の往復を繰り返すだけ…

=====

 

寂しいから付き合い続けることの落とし穴です。

 

相手に左右される恋愛

寂しさを埋めるために付き合えば、

相手に自分の人生が左右されてしまいます。

 

相手の言動1つで不安になってしまったり、

恋人から寂しさの埋め合わせができないと、

「裏切られた」と感じることもあります。

 

「自分で自分を愛する」

 

こうした言葉がありますが、

「相手が愛してくれたら安心する」という状態は、

相手の言動1つで自分を愛せるかどうかが影響を受けてしまいます。

 

非常に不安定な状態だと言えますね。

寂しさを埋めるために付き合い、

気づけば相手に依存状態になってしまう。

 

こうしたケースは比較的見られます。

 

自分の欲しいものを得るために付き合う関係性は、

何かのキッカケで得られなくなった時に関係が崩壊します。

 

今回の例だけに限らず、

好きじゃないのに付き合ったケースは、

その裏で何かを満たしたいと考えていることが多いです。

寂しさを埋め合わせることだったり、

付き合っているというステータスが欲しかったり、

自分にないものを持っている憧れだったり、

 

もちろん恋愛の始まりとしては良いのですが、

最後まで「満たしたい」という想いが続けば関係は冷めていきます。

 

寂しいから付き合う理由

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本原因は自信がないからだとお伝えしています。

 

寂しさを埋め合わせることだったり…

付き合っているというステータスが欲しかったり…

自分にないものを持っている憧れだったり…

 

寂しいから付き合う根本的な原因も、

自分の自信のなさがあるのです。

ちなみに無料メール講座でも詳しく解説していますが、

男女や年齢や境遇に関係なく、

悩みの原因は自信のなさです。

 

そして自信のなさが出ている時は、

自分の外側から自信を持とうとします。

 

「付き合えていたら…」

「愛されている様に感じたら…」

「寂しさを埋めてくれたら…」

 

この様に相手に求め過ぎている状態は、

自信のなさが出ている状態です。

 

ちなみに私は12個の質問(二択)に答えるだけで、

寂しがり屋度を判定するテストも作りました。

 

どれだけ寂しさを感じているかを、

心理テストで診断することができます。

良ければやってみてください。

 

寂しいから付き合う関係の結末

寂しいから付き合うという様に、

誰かに満たしてもらう恋愛をすると、

カップルの迎える結末は大きく2パターンに分けられます。

 

まず1つ目の結末が、

どちらかが耐えきれなくなること。

 

寂しさを埋めるために付き合うと、

どうしても相手に求め過ぎてしまいます。

 

その結果、相手が耐え切れなくなってしまい、

別れを切り出されてしまうのです。

 

「何だか重く感じる…」

「あなたの本心がわからない…」

「正直自分にはもう無理だ…」

 

例えばこうした言葉をかけられ、

別れを迎えてしまうのです。

 

あるいは求める側が物足りなくなり、

別れを切り出すこともあります。

 

「寂しさを埋めてくれない」と不満になり、

より一層自分の寂しさを埋めてくれる

新たな人と関係を築いていくのです。

2つ目のパターンは、

お互い寂しさを埋める関係になること。

 

自分も相手も寂しさを埋めようとするので、

利害関係としては一致しています。

 

ですが寂しさを埋めるということは、

相手に求める状態が続いているということ。

 

お互いが満たされている様に感じるものの、

非常に不安定な状態。

常に不安を抱え続けながら恋愛をします。

※心理学の専門用語では共依存と言います

 

どちらのパターンを迎えても、

自分にとっては残念な結末となりますね。

寂しさを埋める恋愛から卒業する。

マイナスと0の往復を卒業する。

これは可能です。

 

自分の自信のなさと向き合わなければ、

今後も寂しさを埋める恋愛を繰り返します。

 

今後も続けたいならば話は別ですが、

今より幸せな恋愛がしたいならば、

寂しいから付き合う恋愛を手放しましょう。

 

 お客様の事例を紹介

さて、ここからは実際に

寂しいから付き合う恋愛を卒業した

お客様の事例を紹介します。

 

京都府在住の湯本さん(女性)は、

寂しさを埋めるための恋愛を繰り返し、

悩みを抱えていました。

 

そんな中で私をこのサイトで知り、

個別相談に申し込まれました。

 

=====ここから=====

 

これまでも彼氏ができることはあっても、

どちらかが苦しくなって別れることを繰り返して来ました。

 

伊庭さんとお話する中で、

「寂しさを埋めるために付き合っていた」と気づき衝撃を受けました。

 

仕事で上手くいかないことがあったり…

急に心細い気持ちが襲って来たり…

友達や親とケンカをしたり…

 

寂しさを自分で受け止め切れず、

「大丈夫だよ」と受け止めてくれる彼氏を求め続けていました。

寂しさを受け止めてくれるので、

確かに一時的には満たされます。

 

だけど寂しさが消えた後は、

そこまで一緒にいたいと思えない。

 

「好き」という言葉も、

「寂しさを受け止めてくれるから好き」なだけだと気づきました。

 

寂しさを受け止めてくれなくて、

私が耐え切れずに別れたり…

 

「一緒にいても楽しくない」と言われ、

相手から別れを切り出されたり…

 

「寂しさを埋めるための恋愛を卒業したい」

その一心でした。

 

=====ここまで=====

寂しさを埋めるためでなく、

好きという気持ちから恋愛をしたい。

 

湯本さんの想いを聞きながら、

具体的な解決策をアドバイスし、

日々の生活で実践していただきました。

 

湯本さんに起こった変化

私のアドバイスを実践する中で、

湯本さんにどんな変化が起こったのか。

 

湯本さんの言葉を紹介します。

 

=====ここから=====

 

伊庭さんの言葉を踏まえて、

自分で自分の気持ちに気づく様にしました。

 

これまでの私だったら、

寂しさを感じたら誰かに求めていました。

 

ですがそうではなく、

まずは自分で寂しい気持ちを声に出して受け止めてみました。

 

「自分で自分の気持ちに気づく」

 

言葉にすると簡単なのですが、

心の中で寂しさにフタをして、

自分で見ない様にしていました。

寂しさを受け止めるのは、

正直初めの頃は怖かったです。

 

寂しい気持ちに気づいたら、

理性が崩壊するのではないか。

 

大げさかもしれませんが、

そんな気持ちもありました。

 

ですが勇気を持って受け止めると、

恐れていたことは起こりませんでした。

「寂しさを埋める恋愛」

今までの私はこれしかして来ませんでした。

 

「他にどうやって恋愛すれば良いのか…」

検討もつきませんでした。

 

ですが自分で寂しさを受け止めると同時に、

生活の中でも伊庭さんの教えを実践する内に、

変化が起こる様になりました。

寂しさを埋めるためではなく、

純粋に好きだと思える相手と出会え、

付き合い始めることができました。

 

しかも相手の反応を気にすることなく、

自分の気持ちを素直に表現もできています。

 

相手に求め過ぎて別れることもなく、

一方で自分で抱え込み過ぎることもなく、

理想の恋愛ができていると思えます。

 

今では自信を持って恋愛ができています。

 

=====ここまで=====

 

最後に

以前、恋と愛の違いについて記事を書きました。

 

今回の様に寂しさを埋め合わせるために付き合う人は、

心が揺れ動きやすく恋の状態がいつまでも続きます。

 

…というより好きでもないのに付き合ってしまえば、

もはや恋とすら言わないかもしれませんね。

愛の状態までたどりつくには、

付き合い方そのものを根本的に見直す必要があります。

 

「寂しい」というキーワードを一度忘れて、

純粋に相手のことを好きになることから始めて見ると良いでしょう。

 

そしてその前提として、

自分で自分を好きになるという意識も持ち始めてみてください。

寂しいから付き合う自分を卒業する方法。

そして自信を持って恋愛する方法。

 

これについては無料メール講座でも解説しています。

合わせて読んでみてください。

 

本日も最後まで読んで下さりありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。