12May
[最終更新日]2023/05/28
こんにちは、伊庭和高です。
「好きと寂しいの違いがわからなくなった」
「寂しいと好きを勘違いしている気がする」
こうした相談を受けることも多いです。
寂しさから恋愛をしてしまっても、
一時的には満たされるかもしれませんが、
長い目で見て幸せにはなれません。
気持ちが不安定なまま恋愛をしたり、
どこかで限界が来て別れてしまうこともあります。
寂しいと好きの違いについて、
今回は詳しく解説します。
その上でぬいぐるみ心理学の視点で、
幸せな恋愛をするヒケツをまとめています。
目次
寂しいと好きを勘違いする心理背景
寂しい気持ちを好きだと勘違いするのは、
本人も気づかぬうちにやってしまいます。
だからこそ心理背景を知ることで、
勘違いを未然に防ぐことができます。
大きく3つの心理背景があり、
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
相手が好意を示してきた時
相手が好意を示してきたら大チャンス。
自分が好意に乗ってしまえば、
簡単に付き合うことができます。
「好意を示してくれてるから」
「とりあえず恋人が欲しいから」
こうした気持ちが生まれやすく、
好きでもないのに付き合ってしまうのです。
寂しさを埋めるために付き合うこともあるので、
相手が好意を示してきた時ほど、
一度落ち着いて立ち止まることが必要です。
ストレスを感じている時
仕事や私生活でストレスを感じている時ほど、
ストレスを発散しようとしてしまいます。
お酒を飲んだりショッピングをしたり、
友達と遊んだり旅行に出かけたりと、
ストレス発散の行動はさまざまです。
もし寂しさを感じていれば、
日頃のストレスも重なってしまい、
ストレス発散で恋愛に走るケースもあるのです。
「仕事だけの毎日だ…」
「帰ったら1人だ…」
こうした気持ちを抱いた時ほど、
寂しさから恋愛に走る可能性が高まります。
恋愛で上手くいかない時
「恋人と別れたばかり」
「周りが結婚ラッシュを迎えた」
恋愛で上手くいかない時ほど、
寂しさから新たな恋に走りやすくなります。
本心では好きでないのに、
寂しさを紛らわすために付き合ってしまうのです。
たとえ付き合うことはできても、
どこか心の中は満たされないまま。
「本当に良かったのかな…」と
後悔することも多いのです。
また私は12個の質問に答えるだけで、
診断結果の画面では、
恋愛の悩みを克服した方のエピソードも紹介しています。
こちらも合わせてやってみてください。
寂しいを好きと勘違いする決定的瞬間
ここまで心理背景を解説しましたが、
さらにわかりやすい見分け方があります。
これから紹介する言葉を思った時は、
寂しいを好きと勘違いしやすいのです。
「この人でいい」
「まぁこの人でいいか」
もし本当に好きだったら、
「この人でいい」という言葉は出て来ません。
「この人がいい」になるはずです。
「この人でいい」と「この人がいい」
「で」と「が」と一文字の違いですが、
とてつもなく大きな違いなのです。
「この人でいい」とは妥協の言葉。
寂しさを埋めるために、
この人でいいか…となっているのです。
「してくれる」ばかり
「話を聞いてくれる」
「デートプランを考えてくれる」
「私のことを褒めてくれる」
相手がしてくれることばかり好意を抱いていれば、
それは本当の好意ではありません。
自分も相手のためにしたいと思う様に、
自分から好意を伝えたいと思うのが、
寂しいと好きの決定的な違いです。
してくれることばかり出て来て、
自分がしたいと思うことが出てこないと、
寂しさから付き合っているかもしれません。
「一緒にいると寂しくない」で終わっているかもしれません。
「悪い人ではない」
本当に相手が好きならば、
悪い人ではないという表現は出て来ません。
「悪くはない」のと「良い」は違います。
悪い人ではないのに付き合っているのは、
何か別の目的があることが多いです。
特に好きではないものの、
寂しさを埋めることができるので付き合っている可能性があるのです。
慢性的な寂しさは要注意!
私たち人間には1000種類以上の感情があると言われています。
寂しさもその1つですし、
寂しさ自体が悪い感情ではありません。
ですが定期的に寂しさを感じるのは、
寂しさに心が支配されている状態です。
寂しさを埋めるための行動をしがちになり、
それが恋愛にも現れてしまうのです。
ちなみに12個の質問(二択)に答えることで、
寂しがり屋度が高いほど、
寂しさから恋愛をしがちだと言えます。
寂しさを埋めても幸せになれない
何より寂しさを埋めても幸せになれません。
「埋める」という言葉にも現れていますが、
どれだけ埋めてもマイナスからゼロにしか到達しません。
地面の穴を埋めただけでは、
新たな植物は生えてきません。
一緒にいる時や話している時は寂しさを埋められても、
それが終われば再び寂しさを抱くかもしれません。
あるいは相手の反応が想定外のものだと、
余計に寂しさを募らせてしまうこともあります。
寂しさの正体は依存心だと以前解説しましたが、
寂しさを埋め続けていると依存心が強くなってしまうのです。
恋愛だけ気をつけても意味がない
今回は恋愛の内容を取り上げていますが、
寂しさを埋める行動は恋愛だけに限りません。
お菓子を食べすぎたり、
お酒を飲んだり、
友達にグチを吐き出したり、
衝動買いをしたり、
SNSをボーッと見続けたり、
寂しさを埋める行動はさまざまです。
寂しさから恋愛をしてしまう人は、
他の場面でも寂しさを埋める行動をしがちです。
あるいは恋愛だけ気をつけても、
他の場面で寂しさを埋め続ければ、
本質的な解決にはならないのです。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
大事なのは寂しさを埋める行動を根本から手放すこと。
これこそが恋愛の悩みを解決し、
幸せな恋愛をするヒケツです。
寂しさと好きを勘違いしない対処法
寂しさを好きと勘違いしない方法を、
ぬいぐるみ心理学の視点で解説します。
寂しさから恋愛をしたくない場合は、
これからお伝えする3つの方法を実践してください。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
寂しさから行動してしまう人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間は頭の中で考えるほど
物事をネガティブに捉えてしまうと言われています。
頭の中で考えると寂しさが募り、
正常な判断ができなくなってしまい、
寂しさを埋める行動をしやすいのです。
寂しさから恋愛をする人の共通点が、
頭の中で考えてしまうことです。
どんな気持ちも自分で声に出すことで、
寂しさを募らせることがなくなります。
ぬいぐるみを活用する
そして自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが大切です。
ぬいぐるみの前では無意識のうちに、
自分の本心が出てしまうという心理効果があります。
手にとったり見つめたり、
一緒に寝たり持ち歩いたり、
あるいは話しかけてみたりと、
好きな様に関わってみてください。
寂しさから恋愛をしようとする時も、
自分の本心に気づかせてくれます。
ぬいぐるみが好きかどうかに関係なく、
ぬいぐるみの効果は実感できます。
私のお客様の半数以上は、
ぬいぐるみにさほど興味のない方です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
寂しさから恋愛をしないための手段として、
意識してぬいぐるみと関わることが大切です。
自分を主語にして問いかける
そして最後は「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
寂しさを好きだと勘違いする時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
「この人と付き合いたい」ではなく、
寂しさを埋める気持ちが先に来てしまうのです。
「どうしたいのか?」と問いかけるほど、
寂しさを埋める行動はとらなくなります。
寂しさに惑わされないためにも、
自分を主語にして問いかけることが大切です。
寂しさを埋めるためなのか、
それとも本当に好きなのかを見分ける上でも、
「どうしたいのか?」という問いかけは効果的です。
寂しさを好きだと勘違いしなくなったエピソード
ここからは私のお客様の中で、
寂しさを好きだと勘違いしなくなったエピソードを紹介します。
大阪府在住の香山さん(女性・仮名)は、
恋愛の悩みを何度も繰り返していました。
解決策を探す中でこのサイトを知り、
個別相談に申し込まれました。
===ここから===
特に社会人になってからの恋愛は、
上手くいった記憶がありません。
好きでもないのに付き合ったり、
寂しさをぶつけてしまうこともありました。
それなのに嫌われるのを怖がり、
相手の顔色を伺っていました。
「寂しいと好きは違う」
「寂しさを埋めても幸せになれない」
伊庭さんの言葉を聞く中で、
私自身も共感しました。
寂しさを埋め続けても、
良いことはありませんでした。
自宅にいる時も不安でしたし、
一緒にいる時も求めすぎることがありました。
付き合って数ヶ月で別れることも多く、
気づけば時間だけがすぎていくばかり。
寂しさを埋める恋愛は卒業して、
幸せな関係を築きたいと思う様になりました。
===ここまで===
香山さんに起こった変化
私は香山さんとお話しする中で、
先ほど紹介した3つの方法を伝えました。
また香山さん個人の状況を踏まえ、
個別に取り組むメニューをお伝えしました。
ぬいぐるみ心理学を実践する中で、
着実に変化を実感されていきました。
===ここから===
落ち着いて考えれば、
恋愛以外でも寂しさを埋める行動をしていました。
ですが自分の気持ちを声に出すうちに、
寂しさを埋める行動はなくなりました。
仕事終わりにお菓子を食べたり、
1人でお酒を飲むことも、
気づけばやめられていました。
今思えば寂しさを紛らわせるための行動でした。
すると気持ちも安定し、
寂しさに襲われる機会も減りました。
また伊庭さんとお話をした後に、
人生で初めてぬいぐるみを買いました。
枕元に置いて触れたりしていましたが、
自分の気持ちがリラックスするのを感じました。
モヤモヤした時に触れてみることで、
自分の気持ちに気づきやすくもなりました。
現在は新たに恋人ができましたが、
寂しさを埋めている感覚はありません。
「この人がいい」と思えていますし、
相手の言動を受けて不安になることもありません。
今までの恋愛と明らかに違うと実感できています。
===ここまで===
寂しさから恋愛をしても、
どこかで必ず壁にぶつかります。
一時的に心が満たされても、
幸せな恋愛には進んでいきません。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
寂しさから行動するのをやめられれば、
幸せな恋愛を実現できる様になります。
寂しさを好きだと勘違いせず、
本当に好きな気持ちに気づき恋愛をしていきましょう。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。