22Jan
[最終更新日]2020/11/09
こんにちは、伊庭和高です。
さて、私はぬいぐるみ心理学を提供していますが、
別にぬいぐるみ好きの人限定ではありません。
ぬいぐるみとの記憶をひも解くことで、
その人の人間関係のパターンがわかる。
実際、お客さんの半分以上は、
特別ぬいぐるみが好きなわけではありません。
あくまでぬいぐるみの過去の記憶を使って、
人間関係のパターンを分析する。
非常に合理的な方法です。
こうした背景からもわかる様に、
私のもとには、ぬいぐるみにまつわる相談も舞い込みます。
たとえば今回のケース。
付き合った彼氏がぬいぐるみ好きだとわかった時、どうすれば良いのか?
実際に多くの人が悩んでいることは、
yahoo知恵袋の相談を見てもよくわかります。
もちろんこの現象はカップルだけでなく、
結婚した夫に抱いている奥さんも少なくありません。
ただし、これについては悩むことはありません。
むしろ、「なぜぬいぐるみを持っているのか?」がわかれば、
2人の関係はより深まっていきます。
大人がぬいぐるみを持つのは当たり前?
まず、この大前提が意外と知られていません。
歴史的に見ても、ぬいぐるみはもともと大人用のものでした。
宗教や魔術目的で使われていたので、
子供には危なくて持たせられなかったんですね。
※呪いの人形をイメージしてもらえたら、わかるかと思います。
現代においても、大人が入る様な服屋や雑貨屋で
平気でぬいぐるみが売られています。
あるいは、カバンや鍵にぬいぐるみのついたストラップをつけている。
こんな大人の光景はよく目にしますよね。
ということで、彼氏が単にぬいぐるみを持っていることに不安な場合、
この事実をまず知っておいてください。
決してそれは変なことでもマズいことでもありません。
ある人はプラモデルにはまり、
ある人はアイドルにはまる。
たまたまあなたの彼氏がぬいぐるみだっただけです。
さて、ここまでの前提を知ってもらった上で次に、
「彼氏とぬいぐるみの関わり方」を見ていきます。
私は個人面談を通して、人付き合いのパターンを導き出しています。
過去には自分の彼氏のぬいぐるみのエピソードを教えてもらうことで、
彼氏の「素の自分」を導き出すこともできました。
この記事を読んでいる方の中には、
「彼氏とぬいぐるみの関わり方が不安」
というケースもあるでしょう。
冒頭に紹介したyahoo知恵袋の相談では、
子供の頃から持っている犬のぬいぐるみを大切にし続けていたり、
彼女の誕生日に犬のぬいぐるみをプレゼントしようとする、
そんな悩みがつづられていました。
ですが、ぬいぐるみとの関わりに悩むのではなく、
「なぜそのような関わり方をするのか」に注目して下さい。
人間はぬいぐるみに理想の相手を重ね合わせます。
ぬいぐるみは否定もしなければ意見も言いません。
完全に自分の思い通りになるわけです。
つまり、彼氏がぬいぐるみにとる言動は、
「素の彼氏が求めている言動」だと言えます。
例えば、出かける時にいつもぬいぐるみを持ってくるのであれば、
彼女にも「いつも一緒にいたい」と思っているはずです。
もちろん24時間一緒にいることはできませんが、
「毎日連絡をとりたい」
「そばにいる安心感を感じたい」
と思っているということがわかります。
また、ぬいぐるみをその辺にほったらかしにしているのであれば、
彼女に対してもそこまで気を使えないのかもしれません。
そのかわり、自分の意見はちゃんと言えるという良さがあるでしょう。
あくまでこれは、ぬいぐるみ心理学で導き出せるパターンの一部です。
実際に話を聞かないとわからない部分もあります。
ただ、1つ確実に言えることは、
彼氏がぬいぐるみにとる言動を分析することで、
あなたが彼氏を心から喜ばせる方法を知ることができます。
実際、ぬいぐるみ心理学をやっていて、
彼氏とぬいぐるみの関わりについて相談をしてくれた方がいます。
その方に彼氏の人間関係のパターンを伝え、
こうすれば彼氏は喜んでくれるという言動を教えました。
すると数週間後に、
「彼氏が今まで話してくれない様な真剣な話をしてくれる様になった」
と報告がありました。
あるいは別のケースでは、
カップル両方が一緒にぬいぐるみ心理学を受ける中で、
お互いのぬいぐるみとの関わりの誤解をほどいていきました。
ぬいぐるみとの関わり方に悩むのではなく、理由を分析する。
これこそが、より深くお互いに本音で関われる一番の方法です。
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。