11Jan
[最終更新日]2023/04/25
こんにちは、伊庭和高です。
「変わるのが怖い」という声は、
私のお客様からもよく聞きます。
仕事や恋愛、
あるいは夢実現や悩みの解決など、
現状からの変化が怖くなることはあります。
ですが怖がり続けていると、
いつまでも前に進むことはできません。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
変わるのが怖い原因や克服法を解説します。
目次
変わりたいけど変わるのが怖い
変わるのが怖い人の多くが、
変わりたいけど変わるのが怖いのです。
前に進みたいし、願いを叶えたい。
でも同時に不安や怖れを抱き、
なかなか前に進めないのです。
矛盾した感情にモヤモヤしたり、
一向に現状が変わらずイライラしたり…
変わりたいけど変わるのが怖い状況は、
誰もが一刻も早く抜け出したいです。
変化が怖い根本原因
私はぬいぐるみ心理学ぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
変わるのが怖い原因も、
自分の自信のなさです。
自分に自信が持ちきれないから、
なかなか前に進めないのです。
一方で自分に自信が持てれば、
怖れず前に進むことができます。
誰でも今から自信は持てるのですが、
自信の有無が変化を怖れないことにつながります。
ちなみに私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
変化が怖い心理背景
とはいえ誰もが変化は怖れます。
変化が怖いと感じた時の心理背景について、
まずは解説したいと思います。
現状維持バイアス
まず紹介するのが現状維持バイアス
=====
私達人間の心理として、
変化よりも現状を維持しようとする作用が働きやすい
=====
これが現状維持バイアスです。
現状を変えれば、確実に理想の未来が待っています。
次のステージに進むことで、
仕事もプライベートも一気に飛躍します。
ですが現状から変わるためには、
それまで避けて来た課題と向き合うことも必要です。
見て見ぬフリをしてきた課題にも、
思い切って直面する必要があります。
現状から変わりたいと願いながらも、
同時に変化を怖れる気持ちが働くため、
「それなら今のままでいいか…」と思ってしまうのです。
現状維持バイアスに影響を受けると、
変化が怖いまま行動できないのです。
プロスペクト理論
次に紹介するのがプロスペクト理論。
行動経済学の理論です。
=====
人は新しい物を手にするメリットよりも、
既存の物を失うデメリットの方を大きく感じ、
損失を避ける習性がある。
=====
これがプロスペクト理論です。
そして一般に手にするメリットよりも、
失うデメリットを2倍近く大きく考えてしまうと言われています。
既存の物を失うことの不安を感じ、
現状維持を選択してしまうこと。
現状から変わりたいと思いながらも、
同時に現状から変わらない方が楽です。
今までと同じ様な毎日が続くという意味で、
現状維持は安心感をもたらしてくれます。
変わるのが怖いと思う時ほど、
既存の物を失うデメリットを感じているのです。
現状維持バイアスもプロスペクト理論も、
誰もが抱いてしまう感情です。
ですが気づいて乗り越えることはできますし、
現状を変えて来た人は乗り越えています。
変わるのが怖い時に発する言葉
変化が怖いと感じる時に、
私たちの脳内でどの様な言葉が出てくるのか?
5000名以上のお客様と関わる中で、
出てくる言葉に共通点があるとわかりました。
本心で思っているというよりも、
現状からの変化を怖がらせるために出てくる言葉です。
これから紹介する言葉が出てきた時は、
その気持ちに素直に従わず、
思い切って変化に向け飛び込むことが大切です。
めんどくさい
「めんどくさい」とは、
現状を維持する絶好の言葉。
めんどくさいと言い続ければ、
その分だけ行動に移そうとしません。
本当は現状を変えたいものの、
変わるのが怖い気持ちを感じている時に、
めんどくさいという気持ちが湧き上がり、
行動をストップしてしまうのです。
忙しい
「仕事が忙しい」
「家事育児が忙しい」
忙しいという言葉を使うほど、
現状維持を続けてしまいます。
忙しいと思い続ければ、
一向に行動へ移すことはありません。
ですが忙しいという漢字は、
「心を亡くす」と書きます。
忙しいと思えば思うほど、
自分の心を亡くしてしまうのです。
これは絶対に避けたい所です。
「〜がない」
「時間がない」
「お金がない」
「許可が得られない」
「やったことがない」
「しょうがない」
「〜がない」という言葉を使う時ほど、
現状からの変化を怖れています。
「〜がない」というのは、
99%が自分の思い込みです。
直接お話した方は納得されるのですが、
本当は有るのに無いと思い込んでいます。
「〜があれば」
「時間があれば」
「お金があれば」
「許可が得られれば」
「やったことがあれば」
「〜があれば」と思い続けるのも、
実は現状維持を続けてしまう特徴です。
「〜という条件があれば」という様に、
条件が整えば行動するという人の多くは、
条件が整っても行動に移しません。
行動に移すのを怖がる別の理由を探し、
変化を怖れ続けてしまいます。
できない
変化を怖れる人の多くは、
できないという言葉を使います。
ですが現状から変わるということは、
今までの自分と生き方が変わるわけです。
今までの生き方をベースに考えてもできないのは、
ある意味で当たり前です。
大事なのは、できるできないではありません。
「変わりたいか、変わりたくないか」
変わりたい気持ちがあれば、
変化を怖れず行動に移す中で、
次第にできる様になっていきます。
「できるからやる」のではなく、
「やるからできる様になる」のです。
変化が怖いのは当たり前
「変わるのが怖い…」
こうした想いを聞くたびに私は、
変化が怖いのは当たり前だと伝えています。
それだけ本気で求めているから、
同時に不安や怖れがやってきます。
本気で求めていないものに対しては、
不安も怖れもやってこないのです。
本気じゃなければ怖れは生じない
たとえば第一志望校を受験する時は、
不安や怖れがやってくるでしょう。
真剣に入学したいと思っているから、
「落ちたらどうしよう…」と思うのです。
ですが滑り止めの学校の受験は、
それだけ本気で求めていないので、
不安や怖れは感じないでしょう。
現状からの変化を本気で求めていると、
同時に不安や怖れはやってくるのです。
変化が怖いままだと現状維持
ですが一方で、
変化が怖いままだと現状維持を続けます。
仕事でも恋愛でも…
夫婦関係でも子育てでも…
悩みの解決でも目標実現でも…
無料メール講座でもお伝えしていますが、
現状を変えたいならば、
怖さの背景にある自信のなさと向き合い、
思い切って行動に移す必要があります。
変化が怖いのを克服する方法
「どうやって変化が怖いのを克服できるのか?」
変わるのが怖い現状を克服する上で、
私は次の方法をお客様にお伝えしています。
自分の気持ちを声に出す
まず最初にお伝えするのが、
自分の気持ちを声に出すこと。
私たち人間は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まると言われています。
変化を怖がることは誰でもありますが、
頭の中で考えれば考えるほど、
ますます変化が怖くなり行動できないのです。
現状維持をするメリットに意識が向かい、
現状を変えることをためらってしまうのです。
頭の中で考えを巡らせるのではなく、
どんな気持ちも自分で声に出すこと。
変化への怖れを克服する上で、
自分の気持ちを声に出すのは大切です。
「どうしたいのか?」と問いかける
自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分を主語にして問いかけることで、
勇気を持って行動できる様になります。
変化の怖れに負けてしまう時ほど、
自分を主語にできていません。
家族、友達、恋人、同僚、世間体…
自分以外の誰かのことを気にしたり、
上手くいかないのを誰かのせいにしやすくなります。
主語を自分にして問いかけることは、
前に進むための突破口になります。
タイミングは今です
変わるのが怖い気持ちは、
誰もが抱きます。
私自身も今も実感することがあり、
その度に自信のなさと向き合い、
勇気を持って行動に移しています。
どんな時も、どんな人であっても、
自分が変わるタイミングは今この瞬間です。
気づいた時が絶好のタイミングです。
現在実施中の個別相談では、
変化への怖れに負けることなく、
本気で現状を変えたいお客様の相談に乗っています。
仕事でも恋愛でも、
悩みの解決でも目標実現でも、
変化への怖れを乗り越え現状を変える方法を、
お客様それぞれにカスタマイズしてお伝えしています。
変化への怖れに直面すると感情が大きく揺れ動くので、
どれだけ頑張っても1人では乗り越えられないことも多いです。
メンターという言葉もありますが、
一緒に並走してくれる先生の様な存在がいることで、
一気に変化を起こしていけます。
変化への怖れを感じた時とは、
自分自身が試されている瞬間です。
現状を変えることができるかの、
ターニングポイントと言えます。
自信のなさと向き合いながら、
思い切って一歩を踏み出していきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「自信を持つにはどうすれば良いのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。