26Feb
[最終更新日]2025/03/09
こんにちは、伊庭和高です。
「恩着せがましいと言われた」
「恩着せがましいのを治したい」
年齢や性別を問わず、
私の元によく寄せられる相談です。
いかにも恩恵を与えたことを、
相手にありがたく思わせようとする態度や心境
これが恩着せがましさです。
相手にありがたく思わせようとしていたり、
思った通りの反応でないとイライラもやもやすることもあります。
これでは感情も乱れやすくなりますし、
人間関係が悪化することもあります。
恩着せがましくなってしまうのは、
すぐにでも改善する必要があるのです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
恩着せがましくなる心理背景や原因を解説します。
その上で恩着せがましいのを治す方法を、
独自の切り口からお伝えします。
目次
恩着せがましい人の心理背景
「一体なぜ恩着せがましくなるのか?」
心理背景を解説します。
4つの心理背景がありますが、
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
承認欲求が強い
心理学には承認欲求という言葉があります。
認めてほしい
褒めてもらいたい
評価されたい
これらも承認欲求ですが、
承認欲求が強い人は恩着せがましくなります。
恩着せがましい態度をとることで、
自分を承認してほしいと思っているのです。
先に恩を売っておくことで、
認められたり褒められることを狙っています。
自分で自分を認めるのではなく、
誰かに認めてもらおうとする姿勢があります。
見返りを求めている
恩着せがましい人は、
見返りを求めています。
「してあげたんだからしてほしい」
「してあげたのにしてくれない」
こうした心理背景があるのです。
相手がどう感じるかは相手次第であり、
自分にはコントロールできません。
それなのに見返りを求める気持ちがあるので、
恩着せがましい態度をとってしまいます。
自分の気持ちを我慢しがち
相手にどう思われるかを気にしたり、
相手に良く思われたい人ほど、
普段から自分の気持ちを我慢しがちです。
言いたいことを飲み込んだり、
相手に同調しています。
そして自分の気持ちを我慢することで、
相手を立ててあげていると思い込んでいるのです。
「我慢してあげたんだから認めてほしい」
「我慢してるんだから気持ちをわかってほしい」
こうした気持ちが心の奥にあり、
恩着せがましい態度をとることもあります。
何がやりたいかわからない
やりたいことがわからない人ほど、
誰かに何かをしてあげようとします。
仕事でもプライベートでも、
やりたいことをやっていれば自分で自分を満たせます。
ですがやりたいことがわからないので、
誰かに何かをしてあげることで自分を満たそうとするのです。
相手に何かをしてあげることで自分を満たすので、
恩着せがましい態度をとりやすくなります。
自信のなさが原因です
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
恩着せがましい態度をとってしまうのも、
自分の自信のなさが根本原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば恩着せがましい言動をとりません。
見返りを求めることもなく、
心穏やかに接することができます。
その一方で自分に自信が持てないと、
恩着せがましい言動をとる様になります。
承認欲求が強くなったり、
自分の気持ちを我慢したり、
やりたいことがわからないのも、
自信のなさが背景にあります。
幼少期の育ちも影響している
私たちの自信のなさは、
幼少期の育ちも影響しています。
生まれた時から自信がない人はいませんが、
成長し大人になるにつれ自信がなくなり、
恩着せがましい態度をとる様になります。
生まれた時から恩着せがましい赤ちゃんは、
どう考えてもいないのです。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信が持てなくなり、
恩着せがましい態度をとる人も多いのです。
「親の顔色をうかがっていた」
「親の前で良い子を演じていた」
「親も恩着せがましかった」
たとえばこうした場合だと、
子供にも影響が及びます。
恩着せがましい人の末路とは?
仕事でもプライベートでも、
恩着せがましいままでは幸せな未来は待っていません。
人間関係がギクシャクしたり、
信頼を失ってしまうこともあります。
恩着せがましい態度をとっていると、
どこかで必ず壁に直面するのです。
異動や転職や引っ越しなどで環境を変えても、
自分が変わらないと同じ悩みを繰り返します。
自信のなさと向き合いながら、
自分自身が変わる必要があります。
恩着せがましいのを治す2つの方法
次に現状を好転する方法を、
独自の視点から解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
恩着せがましいのは改善できます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初に取り組む方法は、
自分の気持ちを声に出すこと。
恩着せがましい人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず頭の中で考える癖があるのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大する習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな事柄だと言われています。
ネガティブに考えてしまうほど、
承認欲求が強くなったり、
見返りを求めてしまったり、
自分の気持ちがわからなくなります。
恩着せがましい言動をとる時は、
頭の中で考えがちなのです。
どんな言葉でも大丈夫ですので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を改善するための第一歩です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
ぬいぐるみを意識して活用することで、
人に注意できない悩みも早く改善できます。
「どうしたい?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたい?」と問いかけます。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
恩着せがましい人ほど、
自分を主語に問いかけていません。
自分以外の誰かや何かのことを先に考えています。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければいけない」
「してほしい」
「してあげる」
たとえばこれらの言葉は、
自分を主語に問いかけていない状態です。
自分以外の誰かや何かのことを先に考えています。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸になっているのです。
他人軸になっているから、
恩着せがましい態度をとってしまいます。
「どうしたい?」を習慣化することが、
恩着せがましいのを変えるためには不可欠です。
恩着せがましいのを改善できれば、
悩みも解決し穏やかに毎日を過ごせる様になります。
より良い人間関係を築けますし、
自分で自分を認めることもできる様になります。
恩着せがましくなる根本原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践することで、
現状を今から変えていきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。