6Apr
[最終更新日]2025/04/04
こんにちは、伊庭和高です。
今回は人間関係の悩みの1つであるドアスラムを取り上げます。
「ドアスラムをしてしまう原因は何か?」
「ドアスラムの改善法は何か?」
ぬいぐるみ心理学の視点で解説します。
目次
ドアスラムとは何か?
「人間関係を突然絶つこと」
これがドアスラムです。
ドアをばたんと閉める様に、
自分から関係を離したり拒絶するのです。
友達と急に疎遠になることや、
恋愛なら突然別れを切り出したり、
仕事なら異動や転職もドアスラムになり得ます。
ここでポイントなのが「突然」関係を絶つこと。
それまでは表面上は問題なかったり、
むしろ良好な関係に見えることがあるのに、
ある瞬間から関係を切り離してしまうのです。
ドアスラムは繰り返される
確かに関係を絶つことができれば、
その瞬間はスッキリするでしょうし、
精神的に楽になるかもしれません。
ですが環境や付き合う相手を変えて、
再び悩みは繰り返されます。
仕事、友達、恋愛など生きている限り、
私たちは人と関わり続けます。
人間関係がなくならない以上、
ドアスラムをしてしまう状況が繰り返されるのです。
「また自分から関係を切ってしまった」
「同じことを繰り返している」
この様に自己嫌悪の気持ちが強まるでしょう。
自信のなさが根本原因です
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
ドアスラムをしてしまうのも、
自分の自信のなさが原因なのです。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば突然相手との関係を絶ったりしません。
言いたいことを言い聞きたいことを聞き、
自分の気持ちに素直に振る舞えているのです。
「具体的にはどんな自信のなさがあるのか?」
代表例を3つ紹介します。
相手の反応を気にしている
「変な風に思われたかな…」
「今はタイミングが悪いかな…」
「怒られたらどうしよう…」
この様に相手の反応を気にしている人は、
ドアスラムをしてしまいがちです。
自分の気持ちを脇に置いて、
相手の評価や印象を気にしているのです。
言いたいことを我慢したり、
良い子を演じてしまったり、
無理して相手に合わせることも増えます。
気疲れやストレスをため込み、
限界を迎えた時にドアスラムをするのです。
自分の気持ちがわからない
「何がやりたいかわからない」
「自分の感情がわからない」
この様に自分の気持ちがわからない人は、
ドアスラムをしやすいです。
自分の気持ちがわからないから、
その場の空気に流されやすいのです。
相手に合わせることが癖になり、
気疲れやストレスをため込みます。
そして限界を迎えた時に、
ドアスラムをしてしまうのです。
ただし人間関係を絶ったとしても、
自分の気持ちはわからないままです。
傷つくのが怖い
そして傷つくのを怖がっている人は、
ドアスラムをしやすいです。
「嫌われたらどうしよう…」
「別れを切り出されたらどうしよう…」
こうした気持ちが根底にあるのです。
そして傷つくのが怖いから、
自分から関係を絶ってしまいます。
自分から関係を絶った方が、
相手から関係を絶たれるより傷つかないと思い込んでいるのです。
ただしどちらも傷つくのは確かなので、
人間関係の悩みは繰り返されてしまいます。
幼少期の記憶も影響している
私たちの自信のなさとは、
幼少期の記憶も影響しています。
生まれた時から自信がない人はいません。
成長する中で自信がなくなるのです。
相手の反応を気にしたり、
自分の気持ちがわからなくなったり、
傷つくのが怖くなってしまうのも、
成長する中で後天的に生まれたものです。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信のなさが形成され、
ドアスラムをしてしまうケースもあります。
「親の顔色をうかがっていた」
「良い子を演じていた」
「親も人間関係に悩んでいた」
たとえばこうした場合だと、
子供にも影響を与えてしまうのです。
ドアスラムを放置した末路は、
決して幸せなものではないのです。
だからこそ自信のなさと向き合い、
今から現状を変えていく必要があります。
ドアスラムの治し方
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
ドアスラムの治し方をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
人間関係の悩みは解決へと向かいます。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
ドアスラムをしてしまう人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
周りの反応が気になったり、
自分の気持ちがわからなくなったり、
傷つくのを怖がるのも、
頭の中で考えている時です。
そして限界を迎えた時に、
人間関係を絶ってしまいます。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
ドアスラムをしてしまう人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に周りのことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
周りのことを先に考えている状態です。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸で生きている状態なのです。
また「どうしたい?」ではなく、
「どうすればいい?」と考えがちな人も、
人間関係に悩む傾向があります。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを周りに求め続けているので、
いつまでも自分の気持ちがわからないのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
ドアスラムを改善するために不可欠です。
自分から人間関係を絶ち続けても、
幸せな未来は待っていません。
同じ様な人間関係の悩みを抱きながら、
憂うつな気持ちに襲われるでしょう。
ドアスラムをするのは自信のなさが原因です。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法を実践することで、
今から現状は変えられます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。