menu

承認欲求をなくしたい!原因と克服法を2ステップで解説!

[最終更新日]2023/05/25

こんにちは、伊庭和高です。

 

今日は承認欲求について、

ぬいぐるみ心理学の視点からお伝えします。

 

承認欲求についての相談は多いので、

承認欲求を抱く原因や心理背景も詳しく解説します。

 

その上でどうすれば承認欲求をなくせるのか、

独自の視点でまとめています。

 

また5,000名以上のお客様の中から

承認欲求について悩みを抱えていたお客様のエピソードも紹介します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

承認欲求とは何か?

「認められたい」

承認欲求とは何かをひと言で現すと、

この言葉にまとめられます。

 

心理学においてもマズローが欲求の5段階説の中で、

第4階層に承認欲求を挙げていますね。

 

ただし承認欲求をより具体的に見ていくと、

「自己承認」と「他者承認」の2つに分類できます。

 

「自分で自分を認められていること」

これが自己承認です。

 

「周りから認められていると感じること」

これが他者承認です。

 

この違い。

今回の記事のポイントなので、

まずは言葉の違いを理解して下さい。

 

なぜ承認欲が満たせないと悩むのか?

私はぬいぐるみ心理学において、

「すべての悩みの原因は自信のなさ」だとお伝えしています。

 

自分に自信がないと感じるからこそ、

一時的に自信を持とうとするために承認欲求を得ようとします。

 

・周りから褒められること

・仕事の業績や評価

・恋人からの愛情表現

・子育てに奮闘すること

・資格の取得

 

例えばこれらの行動に対しても

純粋にやりたくてやっている状態と

承認欲求を得るためにやっている状態は違うのです。

こうした行動をしなければ

「認められた」と感じられない。

 

資格が役に立たなくなったり

仕事の業績が急に落ちてしまうと

認められていると感じられなくなる。

 

この状態では、

承認欲求を再び求めようとしてしまい、

終わりのないスパイラルにハマります。

 

一時的に承認欲求を得られても、

周りの状況によって簡単に変わってしまう。

 

承認欲求を満たしているはずなのに、

焦りや疲労感を抱き続けることもあります。

 

自己承認であれ他者承認であれ、

承認欲求を満たしたいと悩む根本原因は共通しているのです。

 

また私は、承認欲求の強さを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

承認欲求をどれだけ感じているかが判明します。

こちらも是非やってみてください。

 

正しい承認欲求の満たし方

先ほど承認欲求は「自己承認」と「他者承認」の2つに分類されるとお伝えしました。

 

この内、どちらに意識を向ければ、

承認欲求を正しく満たせると思うでしょうか?

答えは「自己承認」です。

 

・周りから褒められるかどうか

・会社から評価されるかどうか

・恋人から好きと言ってもらえるかどうか

 

周りの言動をあなたが思うがままに、

コントロールすることはできません。

 

他者承認をまず求めてしまえば、

周りの状況によって認められるかどうかが変わってしまうのです。

 

「昨日は認められた」

「でも今日は認められなかった」

この様に認められるかどうかを周りの言動にゆだねてしまうのです。

 

これは不安定な状態です。

ちなみに承認欲求と似た言葉に、

自己顕示欲があります。

 

自己顕示欲とは、

「私ってすごいでしょ!」という様に、

周りに自分の存在をアピールしたいという欲求だと言えます。

 

これって他者承認に近いですよね。

 

承認欲求と自己顕示欲の違い。

お客様から時々聞かれますが、

「他者承認に近いです」と解説しています。

 

そして他者承認を求めるほどに、

承認欲求が強い人になっていきます。

 

「認めて!」「わかって!」という様に、

周りからの承認を強く求めてしまうのです。

一方で自己承認について、

つまり自分で自分を認められるかは、

自分次第で決めることができます。

 

正しい承認欲求の満たし方。

「自己承認をまず意識すること」が第1ステップです。

 

他者承認を満たし続ける恋愛

ここまでの話を聞いて、

「頭では理解できるけど…」

と納得しきれていない方がいるかもしれません。

 

事実私のお客様の中でも、

「理解できても…うーん…」と具体的に行動に移し切れない方もいます。

 

ここで私がお伝えするのは、

恋愛のエピソード。

 

他者承認を求めてしまったことで、

自分はもちろん相手も傷つけてしまう恋愛をしてしまうケースは多いです。

◆◇◆◇◆◇

私の気持ちもわかって欲しい

 

「好き」ってLINEしてくれないと急に不安になる

 

なぜ私のことをわかってくれないの?

 

直接会わないと安心しない

◆◇◆◇◆◇

 

恋愛ソングにも出て来そうですが、

まさにこれは「他者承認」。

 

気持ちをわかってくれたら…

好きだとLINEしてくれたら…

私のことをわかってくれたら…

直接会えたら…

 

満たされた感覚を抱ける状態です。

 

恋人を通して承認欲求を

満たそうとしている状態。

 

これは非常に危険ですし、

自分も相手も悩みを抱え続けます。

逆の立場で想像してください。

 

自分にも予定はありますし、

気持ちの上り下がりもあります。

 

1人になりたい時もあれば、

仕事で忙しい時だってあります。

 

そんな時、恋人が言ってくるのです。

 

◆◇◆◇◆◇

私の気持ちもわかって欲しい

 

「好き」ってLINEしてくれないと急に不安になる

 

なぜ私のことをわかってくれないの?

 

直接会わないと安心しない

◆◇◆◇◆◇

重い…

干渉されてる感じがする…

イライラする…

そんなの無理だし…

 

不満の1つもこぼしたくなります。

 

あるいは不満をこぼすのではなく、

「構ってやれない自分が悪いのか?」と、

自分で自分を責めてしまう人もいます。

 

いずれにせよ言われた側としては、

嫌な気持ちしかしませんよね。

ただし1つだけ例外があって、

相手も「他者承認」を求めていれば逆に喜ばれるケースもあります。

 

お互いに他者承認を求めるので…

 

◆◇◆◇◆◇

私の気持ちもわかって欲しい

 

「好き」ってLINEしてくれないと急に不安になる

 

なぜ私のことをわかってくれないの?

 

直接会わないと安心しない

◆◇◆◇◆◇

 

こうした言葉を言われること、

そして相手が望む言動をとることで、

「自分は必要とされてるんだ」と承認欲求を満たすことができます。

※ちなみに心理学ではこの現象を「共依存」と言います。

ですがお互いに他者承認を求めると、

他者承認で自分を保っている状態のため、

どこかで限界が来てしまいます。

 

どちらかがより多くの承認を求め、

相手が耐え切れなくなり別れてしまう。

 

「相手が自分を満たしてくれないと思い別れを切り出す」

 

この様に他者承認で続いた恋愛は、

苦しみの果てに終わりを迎えることが多いと言えます。

 

あるいは苦しみを自分で抱えながら、

形としては恋人として関係が続くというケースもあります。

 

SNSは承認欲求を満たす宝庫!?

先ほどは恋愛のケースを紹介しましたが、

SNSも他者承認を簡単に満たすことができるのです。

 

自分の投稿に「いいね!」が何個ついたか…

 

いいねの数によって承認欲求を満たせてしまうのです。

 

「認められたい…」という心理を、

SNSは簡単に満たしてくれるのです。

 

その一方で、いいねが思った程つかなければ、

自信をなくしてしまうかもしれません。

SNSは簡単に他者承認を満たすことができるものの、

他者承認に振り回され続けることにもなります。

 

他者承認を求め続けてしまうと、

SNSを通して一喜一憂し続けることになります。

 

感情的に不安定な状態が続いてしまうのです。

 

ちなみに近年の研究においても、

SNSが不安や孤独感などの悩みを助長することがわかっています。

 

アメリカではSNSを使う頻度が増えるほど、

人生の満足度が悪化するという研究結果も出ています。

 

また落ち込んでいたり自信がない人は、

SNSを使うことでさらに精神状態が悪くなる研究結果も出ています。

 

SNSで一時的に承認欲求を満たすことができても、

引き換えにネガティブな感情も生まれてしまうのです。

 

自己承認の満たし方2ステップ

 

正しい承認欲求の満たし方は、

「自己承認」に意識を向けることです。

 

自己承認に意識を向けていれば、

承認欲求に悩まされなくなります。

 

「具体的にどうやって自己承認を満たせば良いのか?」

 

これから紹介する2ステップを、

順番に実践してください。

 

ステップ1:自分の気持ちを声に出す

まず最初のステップは、

自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

承認欲求に悩まされる人は、

自分の気持ちを声に出していません。

 

声に出さず頭の中で考え続けているのです。

 

私たち人間の脳は頭で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日の考え事の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

承認欲求が満たせず悩む人は、

声に出さず頭の中で考えながら、

ネガティブな気持ちを増大しています。

 

承認欲求に振り回され、

他者承認ばかり求めてしまうのです。

 

まずは自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

この点を意識するほど、

承認欲求は次第に落ち着きます。

 

ステップ2:「どうしたいのか?」と問いかける

自分の気持ちを声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけます。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

承認欲求に悩まされる時には、

自分の気持ちを声に出せていません。

 

「して欲しい」

「してあげる」

「した方が良い」

「しなきゃいけない」

「するべきだ」

 

こうした言葉が浮かぶ時ほど、

承認欲求に悩まされてしまいます。

 

これらは自分を主語にしておらず、

相手のことを先に考えている状態です。

 

「どうしたいのか?」と問いかけ、

自分がしたいと思うことをすることで、

自分で承認欲求を満たせる様になります。

 

必要以上に相手に求め過ぎたり、

相手の反応で心が乱れることもなくなります。

 

自己承認を満たす上でも、

「どうしたいのか?」という問いかけは不可欠なのです。

 

お客様の事例を紹介します

ここからは実際に、

承認欲求の満たし方で悩んでいた、

過去のお客様のエピソードを紹介します。

 

大阪府在住の河本さん(女性・仮名)は、

自分で自分を認められていないと仕事でもプライベートでも悩んでいました。

 

実際にお会いして話す中で、

「周りの反応を通して自信を持とうとしていた」

と河本さんは気づかれました。

周りから評価されそうな仕事をしたり…

自分の意見を抑えて周りに合わせたり…

恋人の好みに合わせようとしたり…

 

次第に自分が苦しくなってしまいました。

 

周りを気にして自分を演じていたものの、

「誰も本当の私を見てくれない」と

ストレスを抱えることもありました。

ただ私と話す中で、

「周りから承認欲求を求めていた」ことに気づかれました。

 

もちろんそれでも生きていけます。

 

ですが河本さんは、

「自分で自分を認められる様になりたい」

と強く思われていたので、

今回お伝えした方法を実践し始めました。

 

ぬいぐるみに対して声に出す

またぬいぐるみ心理学を実践する中で、

意識してぬいぐるみとも関わりました。

 

ぬいぐるみは単なる物ではなく、

魂を持った存在として扱われて来たこと。

これは歴史的に証明されています。

 

ぬいぐるみの好き嫌いに限らず、

私達はぬいぐるみに本心をさらけ出しています。

 

人には言えない悩みや、

本当はどうしたいのかという気持ち。

 

これらを無意識の内にぬいぐるみへさらけ出しているのです。

ちなみに臨床心理学では、

赤ちゃんは生まれて1歳前後までは、

物理的に母親の元を離れられないと言われています。

 

1歳前後になり母親のもとを離れ、

次に興味や愛着を示す対象物が、

ぬいぐるみやブランケットと言われています。

 

母親から愛着を示す対象物が変わる。

 

こうした背景から臨床心理学では、

この時期のぬいぐるみやブランケットを移行対象と呼んでいます。

想像してください。

赤ちゃんは母親に100%

素の自分をさらけだしていますよね。

 

「今は泣きたい!」

「でもお母さんの機嫌が悪いから泣くのをやめておこう…」

 

こんなこと思わないですよね?

 

母親の次に興味を示すぬいぐるみ。

 

魂を持った存在として見られていたので、

私達はぬいぐるみに対してほぼ100%素の自分をさらけ出しています。

 

ぬいぐるみ心理学を提供する中で、

この現象は子供だけに限らず、

大人であっても素の自分をぬいぐるみへさらけ出していることを突き止めました。

意見も批判も言わない。

それがぬいぐるみ。

 

私達にとってぬいぐるみは、

最高に理想の存在であり、

最高に都合の良い存在でもあります。

 

・抑えて来た気持ちを声に出す

・伝えたい感情を声に出す

 

私達が実践する上では、

ぬいぐるみを使うとより早く、

そして効果的に変化が訪れるのです。

河本さんはぬいぐるみを持っていましたが、

そこまで愛着はありませんでした。

 

ですが好き嫌いを問わず、

ぬいぐるみ心理学は誰でも使えます。

 

私とお会いしたその日から、

家にあった猫のぬいぐるみと

意識して関わる様になりました。

 

河本さんに起こった変化

私と何度かお会いする中で、

ぬいぐるみ心理学を実践する中で、

河本さんにどんな変化が起こったのか。

 

河本さんの声を紹介します。

 

=====ここから=====

 

「相手に認めてもらいたい」

こうした気持ちが出て来た時に自分で気づける様になったこと。

 

これが大きな変化です。

今までなら認めて欲しい気持ちをそのまま相手にぶつけたり、

勝手に自分で頑張ってしまい次第に疲れ果てていました。

 

すべてが終わった後に、

「私は間違ってたのかな…」と落胆することが続いていました。

 

ですが他者承認の気持ちに気づけ、

その時の気持ちを声に出す様になり、

落ち着いて物事に対処できる自分に変わることができました。

 

目の前が崖だったとすれば、

そのまま崖に向けて突っ込み落下していたのが過去の私。

 

今は崖に向かって突っ込む前に、

このまま行けば落下すると気づけ、

進行方向を変えられる様になりました。

また自分の気持ちを声に出すことで、

「なぜ周りから認めてもらいたかったのか」

と原因を探ることもできました。

 

「すべての悩みの原因は自信のなさ」

伊庭さんもおっしゃっていますが、

原因を探るといつも自信のなさにたどりつくのです。

 

原因がいつも明確なので、

原因に自分で気づければ、

その後の対応も変えることができます。

そしてぬいぐるみ。

 

ぬいぐるみに対して声に出すことは、

最初は抵抗もありました。

 

ですが伊庭さんに方法を聞き、

無理なく意識して声に出し始めたら、

自分でも気づかなかった本音が次から次に出て来ました。

 

「寂しい」

「つらい」

「イライラしている」

 

こうした気持ちも今までは言葉にしなかったのに、

ぬいぐるみの前では自然と出て来ました。

 

ぬいぐるみへ声に出すことで、

言葉に上手くできない心地良さを感じられる様にもなり、

感情が乱されることも減りました。

「自分で自分を認めること」

 

実践すればするほど、

「こういうことなんだ!」と実感し

仕事もプライベートもこれまでと違い、

気を張り続けず自然体な私で振る舞えていると感じています。

 

=====ここまで=====

 

承認欲求は結果として満たされるもの

ぬいぐるみ心理学を通して気づいたのは、

承認欲求は「結果として満たされるもの」だということです。

 

自分で自分を認められる状態になり、

結果として周りからも認められる状態。

 

これが理想ですし、実現可能です。

 

他者承認を求める気持ちをなくしながら、

自分で自分を認められる様になるほど、

悩みも解決し本当に望む毎日が実現します。

 

「自分で自分で認められる状態になりたい」

という場合は、無料メール講座で学び日常生活で実践してください。

 

本日も最後まで読んで下さりありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。