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感情がないと言われる【原因と克服方法を解説!】

[最終更新日]2022/05/19

こんにちは、伊庭和高です。

今回は「感情」について取り上げます。

 

「感情がない」と言われる

 

「感情がないと言われる」

「無感情だと言われる」

 

過去の私自身も言われたことがありますし、

こうした悩みを持っている人も結構います。

 

「感情がない」という言葉は、

「感情が伝わって来ない」と言い換えられるかもしれません。

 

喜怒哀楽の感情表現が見えず、

その結果として感情がない人だと

思われてしまっているのかもしれません。

私はぬいぐるみ心理学で1500名以上のお客様と関わって来ました。

 

「感情がないと言われる原因と改善策」を、

今回の記事ではお伝えしていきます。

 

また感情がないと言われて悩んでいたものの、

現状から抜け出せたお客様の事例も紹介します。

 

感情がない人は絶対にいない

まず大前提をお伝えします。

 

世界中のすべての人を見渡しても、

感情がない人は絶対にいません。

 

諸説あるのですが、

私達人間には1000種類以上の感情があります。

 

「感情がない」と思っていても、

実は日々の生活で感情を表しているのです。

何より生まれて来た瞬間から、

「おぎゃー!」と感情を表します。

 

本当に感情がない人は1人もおらず、

無感情な自分を演じていると言えます。

 

無感情に見える心理背景

感情がない人は1人もいないのに、

どうして感情がない様に振る舞ってしまうのか。

 

無感情に見せる心理背景を解説します。

 

感情がない様に見せる背景には、

人目を気にする心理があります。

 

周りからどう思われるかを気にして、

時に自分の気持ちを抑えたり、

時に周りに合わせて行動してしまうのです。

 

人の目を一切気にしなければ、

そもそも感情を抑える必要はありません。

 

感じたことを素直に表現し、

言いたいことは言えるはずです。

 

ですが周りの様子を伺ってしまい、

無感情に振る舞ってしまうのです。

また感情がない様にしている人は、

心のどこかで間違いを怖れています。

 

「間違ったらどうしよう…」

「失敗したらどうしよう…」

 

こうした心理が働き、

自分の感情を抑えるのです。

 

自分の感情を抑えていれば、

周囲に意思表示することもないので、

間違えることはありませんからね。

 

感情がないと言われる人の特徴

感情がないと言われる人には、

「ある特徴」が存在します。

 

「自分の気持ちを伝えてはいけない」

 

感情がないと言われる人は、

この思い込みを持っているのです。

 

「相手に嫌われるのではないか…」

「否定されたらどうしよう…」

「傷ついたらどうしよう…」

 

無料メール講座でも詳しく解説していますが、

感情を表現したら何か大きな問題が起こると思っているのです。

ちなみに男女とも、これらの特徴は当てはまります。

 

年齢や性別に限らず、

感情がないと言われる人は存在するし、

心理背景や特徴は共通しています。

 

そしてこの特徴をまとめると、

「マイナスにならない様に」という状態です。

 

マイナスの事態にならない様にと思い、

自分の感情を表さない様にしているのです。

 

無感情を演じているメリット

そして意外と気づいていないのですが、

感情がない様に振る舞うことには、

自分にとって一時的なメリットがあります。

 

例えば先ほどの具体例を出すなら、

マイナスの状態は訪れない訳です。

 

嫌われなくて済むし、

否定されることもないし、

自分が傷つくこともない。

 

その場を上手くやり過ごせるので、

ある意味でメリットがあるわけです。

あるいは仕事中に無感情で振る舞っていれば、

波風立てず淡々と過ごせるかもしれません。

 

大変な仕事を振られることもなく、

自分のペースで仕事ができるでしょう。

 

ですが一時的にはメリットがあっても、

長い目で見ればデメリットしかありません。

マイナスにならない様にというのは、

最初からブレーキを踏んでいる様なもの。

 

車にたとえれば、

車庫から一向に出発できない状態です。

 

確かに事故にはあいませんが、

行きたい所に行けませんよね。

また仕事中に無感情を演じれば、

仕事のやりがいも感じられず、

味気ない毎日が過ぎるかもしれません。

 

「何のために生きているのか…」と、

虚無感を抱くこともあるでしょう。

 

何より感情にフタをしていると、

自分のことがわからなくなります。

 

自分で自分の気持ちがわからなくなり、

何がしたいのかもわからなくなります。

 

結果として流されて過ごしたり、

何となく生きてしまうのです。

 

人目を気にし続けることにもなり、

窮屈な気持ちを抱き続けることもあります。

 

マイナスにもならないけど、

プラスにもならないわけです。

 

感情がないと言われる根本原因

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本原因は自信のなさだと解説します。

 

感情がないと言われたり、

自分の感情に気づけない原因も、

実は自分の自信のなさなのです。

 

想像してみてください。

 

もし自分に自信が持てていれば、

周りを気にせず自分の気持ちを伝えられます。

 

間違えることや失敗を怖れずに、

自分の意見を伝えることもできるでしょう。

 

何がやりたいのかに気づけ、

実際に行動に移していくこともできます。

ですが自分に自信が持てていないと、

人目を気にして感情を抑えてしまいます。

 

間違えや失敗を怖れてしまい、

自分の気持ちを伝えられなかったり、

やりたいことを行動に移せなくなります。

 

その結果、自分の感情にフタをし続け、

自分で自分のことがわからなくなるのです。

「感情がないのは性格なのかも…」

 

この様な相談を受けることもありますが、

自分の自信のなさが原因なので、

感情がないのは性格ではありません。

 

自信のなさと向き合うことができれば、

自分で自分の感情に気づける様になります。

 

ちなみに私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。

こちらも合わせてやってみてください。

 

無感情な人が現状を変えるための改善策

感情がないと言われたり、

無感情に振る舞っている現状を改善することはできます。

 

ここからは具体的に3ステップで、

感情にフタをしてしまう状況を改善する方法をお伝えします。

 

ステップ1:自分の気持ちを声に出す

まず最初のステップは、

自分で自分の気持ちを声に出すことです。

 

感情がないと言われる人の多くは、

自分の気持ちを声に出していません。

 

自分の気持ちを声に出さずに、

頭の中で考え続けてしまうのです。

私達人間の習性として、

考える程にネガティブに思考すると言われています。

 

頭の中で考え続けていると、

どんどんマイナスな方向に考えてしまうのです。

 

人間は1日に約6万語を考えるのですが、

その中の90%はネガティブな言葉です。

 

感情がない様にしている程、

ますますネガティブに考えてしまい

自分に自信が持てなくなるのです。

どんな気持ちでも良いので、

感じたことを声に出すこと。

 

これが最初のステップであり、

非常に重要なステップです。

 

ステップ2:自信のなさと向き合う

そして次のステップは、

自信のなさと向き合うことです。

 

「なぜ感情にフタをしているのか?」

 

「無感情になったのはいつからか?」

 

「感情を表したらどうなると思っているのか?」

 

頭の中で浮かんだ言葉に対して、

1つずつ声に出して振り返っていきます。

 

ステップ3:主語を自分にして問いかける

そして最後のステップは、

主語を自分にして問いかけること。

 

感情がないと言われる人の多くは、

周りからどう思われるかを気にしています。

 

自分よりも周りのことを先に考え、

自分の気持ちがわからなくなるのです。

まず自分を主語にして問いかければ、

自分で自分の気持ちに気づけます。

 

「自分はどうしたいのか?」と問いかけ、

無感情を演じる状況を改善します。

 

お客様の事例を紹介します

ここからは過去のお客様の中で、

感情がないと感じる悩みを克服できた事例を紹介します。

 

千葉県在住の衛藤さん(女性・仮名)は、

自分の気持ちを押さえてしまう悩みを抱いていました。

=====ここから=====

 

私は子供の頃から、

自分の感情が表に出ない人でした。

 

「衛藤さんって無感情な人だよね」

 

友達や同僚からこんな言葉を言われたこともあります。

 

今回も仲の良い同僚から、

「感情がないよね」と言われたことで、

「なぜだろう?」と気になって調べていた所、

伊庭さんのサイトにたどり着きました。

「悩みの根本原因は自信のなさ」

 

この言葉を聞いた時に、

思わずハッとさせられました。

 

自分に自信が持てていないので、

周りにどう思われるかを気にして、

自分の感情を飲み込んでしまう。

 

まさに私がやっていたことでした。

 

「このまま人生が続くのかな…」と、

漠然とした不安を仕事で抱いていたのも、

感情にフタをしながら仕事をしており、

淡々と毎日が過ぎていたからです。

そして思い返せば恋愛でも、

感情がないと以前の彼に言われたことがありました。

 

楽しいはずの恋愛でも、

無意識に感情を抑えていたと思うと、

何とも切ない気持ちになりました。

やりたいことも思い浮かばず、

周りを気にして息苦しさも感じる状況。

 

さすがにこの先の人生も、

同じ状況を繰り返したくはなかったです。

 

=====ここまで=====

 

衛藤さんに起こった変化

私は衛藤さんのお話を聞きながら、

先ほどの3ステップを紹介しました。

 

また衛藤さん個別の状況を踏まえ、

専用のメニューを作成しました。

 

私のお伝えした方法を実践する中で、

衛藤さんの中で変化が生まれました。

=====ここから=====

 

伊庭さんに言われて気づいたのが、

私は全然声に出して来ませんでした。

 

頭の中でグルグル考え続け、

何を考えているのかもわからなくなっていました。

 

意識して声に出し始めた頃も、

なかなか自分の気持ちが出てこず、

その度に伊庭さんからアドバイスをもらいました。

 

そして声に出すことを意識した結果、

着実に状況が変わっていきました。

仕事中に意見を求められても、

以前まではごまかしてしまったり、

周りに同調していました。

 

ですが今では自分の意見を伝え、

周囲に考えを発信できる様になりました。

 

悩みを抱えても引きずらず、

早くスッキリ手放せる様にもなり、

毎日が穏やかに過ごせる様になりました。

仕事でやりたいことにも気づけ、

上司に伝えながら仕事の幅も広がりました。

 

無感情だと言って来た同僚からは、

「最近イキイキしているね」と言われ、

変化をリアルに実感できています。

また恋愛においても、

以前までは気持ちを抑えていた場面で、

自分の気持ちを伝える様になりました。

 

相手にどう思われるかを気にせず、

自分の気持ちを素直に伝えたことで、

関係がギクシャクすることも激減しました。

感情がない様に振る舞っていた時は、

例えるならグレーな状態でしたが、

今は毎日に様々な色が付いている感覚です。

 

「自分で自分の人生を形作っている」

 

この感覚が抱けて本当に幸せです。

 

無感情な人を演じるのを卒業する

自分で自分の気持ちにフタをして、

無感情な人を演じるのは卒業できます。

 

自分の感情に気づける様になれば、

その分だけ自分の気持ちを伝えられる様になります。

 

やりたいことに気づきやすくもなり、

自分の人生を生きている実感が持てます。

 

感情がない様に思ってしまうのは、

決して自分の性格ではありません。

 

自分らしい毎日を過ごす上でも、

自信のなさと向き合いながら

感情にフタをするのを改善することが大切です。

自信のなさとは具体的に何なのか。

自信とはそもそも何なのか。

 

根本原因である自信のなさについて、

詳細は無料メール講座でも解説していますので、

合わせて学んでみて下さい。

 

本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。