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【恋愛夫婦関係】独占欲の正体は依存!独占欲が強い人の特徴や心理

[最終更新日]2023/05/28

こんにちは、伊庭和高です。

 

今回のテーマである独占欲は、

恋愛や夫婦関係で特に相談が多いですし、

する側・される側の両方から相談を受けます。

 

独占欲に悩まされてしまうと、

幸せなパートナーシップは築けません。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点から、

独占欲が強まる心理や特徴を解説していきます。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

独占欲とは何か?

あるものを自分だけのものにしたいという欲求

 

これが独占欲の意味です。

「ひとり占め」と言い換えることもできます。

 

目に見える物体に対してもそうですし、

人間関係を独占しようとすることもあります。

 

「彼氏(彼女)を独占する」という様な意味合いで使われます。

 

心理学的な独占欲の意味

恋愛や夫婦関係の相談も多いので、

心理学的な独占欲の意味について、

さらに踏み込んで解説します。

 

「相手を自分だけのものにしようとすること」

これが心理学的な独占欲の意味です。

 

ここで関連してくるのが、

『嫌われる勇気』で有名な心理学者のアドラー。

 

アドラーの理論の中に、

「課題の介入」というものがあります。

 

相手の課題に介入してしまうことは、

人間関係を悪化させるどころか、

相手の成長を妨害してしまうこともあるのです。

 

独占欲とは、相手の課題に介入する行為でもあります。

また独占欲が強くなるほど、

同時に支配欲も増大します。

 

「自分だけのものにしたい」から、

「自分の思い通りにしたい」になれば、

それは独占欲でなく支配欲になります。

 

支配欲が出てくることもありますが、

支配欲については別の記事で詳しく解説しています。

独占欲は男女問わず存在する

独占欲に性別は関係ありません。

 

男性女性を問わず、

彼氏・彼女・夫・妻に関係なく、

誰もが独占欲が強くなるのです。

 

独占欲が強まっても、

良いことは何1つありません。

 

独占欲をなくすことが、

幸せなパートナーシップのヒケツと言えます。

 

独占欲の正体は依存心

「なぜ独占欲が生まれるのか?」

 

独占欲に関する悩みを数多く聞く中で、

1つの共通点が見えてきました。

 

独占欲の背景には依存心があるということ。

独占欲の正体は、依存心なのです。

 

パートナーに依存しているからこそ、

逆に自分だけのものとして独占しようとします。

 

もし依存していなければ、

必要以上に自分だけのものにしようとしません。

 

相手にも心があるわけですし、

相手の生活や交友関係を尊重しながら、

バランスよく関係性を育めます。

お酒に依存する

お菓子に依存する

タバコに依存する

SNSに依存する

ゲームに依存する

カードに依存する

 

どんな物事にも当てはまりますが、

依存しても良いことはありません。

 

心や体がむしばまれてしまい、

現状は悪化するだけです。

 

独占欲が強まるほど、

同時に依存心も強まります。

 

恋愛でも夫婦関係でも、

関係性が悪化する可能性があるのです。

 

独占欲が強くなる原因は自信のなさ

私はぬいぐるみ心理学で、

すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。

 

独占欲が強まるのも自信のなさが原因です。

 

自分に自信が持てないから、

強引にでもひとり占めしようとします。

 

自分に自信が持てないから、

依存心が顔をのぞかせます。

 

もし自分に自信が持てていれば、

無理に独占しようともしませんし、

依存しない関わり方ができます。

 

自信が持てないからこそ、

独占欲が強まってしまうのです。

 

また私は12個の質問に答えるだけで、

独占欲の強さを診断する心理テストを作りました。

こちらも合わせてやってみてください。

 

独占欲が強い人の特徴

恋愛や夫婦関係で独占欲が強い人には、

いったいどの様な特徴があるのか?

 

これから独占欲が強い時の特徴を解説します。

 

どれか1つに当てはまることもあれば、

複数を満たしている可能性もあります。

 

別れるのが不安

どれだけ仲良く付き合っていても、

心のどこかで別れることへの不安を抱いていると、

独占欲は強くなります。

 

「本当に自分のことが好きなのか…」

「もし別れたらどうしよう…」

 

失うのが不安だからこそ、

関係をつなぎ止めようとして、

必要以上に独占してしまうのです。

 

自分も相手も疲れてしまいますし、

健全な関係とは言えません。

 

相手の言動を気にしている

相手の言動をいちいち気にすると、

不安に襲われ独占欲が強まります。

 

「LINEがなかなか返ってこない…」

「沈黙が続いている…」

「怒っているのかな…」

 

自分よりも相手の気持ちを先に考えてしまい、

心が不安定なまま付き合ってしまいます。

 

寂しがり屋

独占欲が強い人ほど、

寂しがり屋の傾向があります。

 

寂しさを感じたくないので、

相手を独占し寂しさを埋めているのです。

 

たとえば恋人を独占したくなる背景には、

恋人と一緒にいない寂しさを埋めようとする背景があります。

 

独占欲と寂しさは、想像以上に深く結びついています。

 

ちなみに自分の寂しがり屋度については、

12個の質問(2択)に答えるだけで判明します。

 

また寂しがり屋の原因や心理背景については、

別の記事でも解説しています。

 

恋愛や夫婦関係で独占欲が強くなるとどうなるか?

独占欲が強まるほど、

関係性は悪化してきます。

 

独占欲が強まったパートナーシップは、

2つの結末のいずれかが訪れます。

 

コントロールされる関係が生まれる

冒頭でアドラーの課題の介入の話をしましたが、

独占欲が強まると相手の課題に介入してしまいます。

 

「これはやってはいけない」

「自分の言う通りにして欲しい」

「自分が全部管理するから」

 

相手をコントロールしようとしてしまうのが、

独占欲が強まった時の傾向です。

 

コントロールされている相手は、

たまったもんじゃありません。

 

日常生活が制限されている様に感じ、

ストレスを抱きやすくなります。

 

結婚生活を送っている中でも、

コントロールされているのは辛いですし、

関係は冷え切ってしまいます。

 

共依存が生まれる

2つ目の結末が共依存。

 

独占欲の正体は依存心ですが、

お互いに依存的な関係を育んでしまうのです。

 

独占する側とされる側で、

相互に依存しながら付き合ってしまいます。

 

独占することで関係をつなぎとめ、

独占されることで関係をつなぎとめる。

 

表面上は上手くいってる様に見えても、

依存心が愛情の前提にあるので、

気づかぬ内にストレスをため込みます。

 

生活が荒れてしまったり、

心身の健康を崩してしまったり、

どこかで必ず反動がやってきます。

 

独占欲は克服できる

ここまで独占欲について解説しましたが、

独占欲はなくすことができます。

 

独占欲に縛られた関係は辛いですし、

お互いに疲れ果ててしまいます。

 

恋愛でも、夫婦関係でも、

独占欲を手放した先には、

お互い幸せな関係性を築けます。

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

独占欲を抱く原因は自信のなさです。

 

自信のなさと向き合うことで、

独占欲をなくすことはできます。

 

独占欲をなくす方法については、

別の記事で詳しく解説しているので、

合わせて読んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。